のこぎり・ビット・鑿・鉋のメンテナンス

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

やり方

のこぎりも切れ味復活!木工道具「のこぎり・ビット・鑿・鉋」のお手入れ方法

木工でDIYしている人は、手道具だけでやる人も、電動工具でやる人も、何かしら刃がついているものを使ってると思う。

木材で何かを作るってことは加工が必須だからね。

久しぶりのDIYいざ作り出そうとしたら「のこぎり錆びてるやんけ~」ってことも経験している人もいると思う。

道具を長持ちさせるためにはお手入れは欠かせないんだよね。

「ええ、めんどうだなぁ」って思ったそこのあなた!

誰にでも出来る、いつも自分がやっている簡単なお手入れ方法を説明したいと思う。

「のこぎり」のお手入れ

鋸刃についたボンドを歯ブラシで落としているところ

「のこぎり」の刃に木屑が挟まっているようなら歯ブラシを使って汚れと一緒に取り除こう。

また、ボンドがついてしまった時も固まる前に歯ブラシで落とそう。

この作業が終わってから取ろうなんて思っても、忘れて固まってしまった経験は誰しもあると思う。

固まってしまってからだと取りずらい。

これはゼットソーを販売しているゼット販売のYouTubeでも推奨されているやり方。

木屑などが取り除けたら、下記の流れで自分はお手入れしている。

シリコンスプレー

自分は昔からシリコンスプレーで「のこぎり」・「トリマー(ルーター)ビット」・「鑿」・「鉋」はシリコンスプレーを使用している。

ちなみに近くのホームセンターで売っているものを使っているよ。

シリコンスプレーの一般的な用途は、木工機械の定盤のすべりを良くするために塗られることが多い。

防汚・防錆の効果もある。

刃物にシリコンを使うのは、割と昔からやってる職人は多かったけど、ネットを見ていると最近になって広く認知されはじめた気がする。

油に比べると効果は短いような気もするが、お手入れのしやすさはシリコンスプレーだと思う。

お手入れはただでさえ「めんどう」と思ってしまいがち、手軽に出来るってはメリットしかない。

シリコンを吹き付けると手触りはスベスベになる。

シリコンスプレーの無溶剤タイプの確認

自分的には「無溶剤タイプ」を使用するようにしている。

無溶剤タイプとは:樹脂を溶かすための揮発性溶剤を含まない無公害塗料のことらしい。

溶剤ってのはシンナー的なやつ、スプレーしてプラスチック部分とか溶けちゃうと嫌だからね。

のこぎりにシリコンスプレーを吹き付けている

のこぎりの刃のあたりに吹き付ける。

表が終わったら裏も吹き付ける。

ウエスに含ませてから吹いてもいいと思う。

自分は面倒なので、直接吹き付けちゃう。

のこぎりに吹いたシリコンをふき取っている

シリコンを吹き付けたらウエスで鉄の部分に全体に伸ばしながら拭いていく。

お手入れが終わった鋸

拭き取り終わればお手入れ完了。

以上。

ね、簡単だよね。

のこぎりを新聞紙で包んだところ

しばらく使わないのであれば、お手入れした後に新聞紙で包んでおくといいと思う。

錆びる原因は湿気(水分)と空気(酸素)。

なので新聞紙で包むのは錆び防止の効果はかなり期待できる。

刃にボンドが付着した場合

鋸の刃にボンドが付着

ボンドが固まる前に鋸を使うと刃にボンドがついてしまう。

拭き取っても刃のギザギザに入ったボンドは取りずらい、繰り返し使っていると残ったボンドに木屑が付着して写真のようになって固まってしまう。

これ1番やっかいな状態。

「替刃に取り替えないともうダメかな?」って思うところなんだけど、なんとかしたい。

鋸刃をバケツの水につけているところ

ボンドは水に弱い性質があるから、バケツに水を入れて鋸刃をつけて30分ぐらい放置する。

この状態で忘れて1日とか浸けちゃうと、見るも無残な錆び錆びになるから注意だよ。

鋸刃で固まったボンドをブラシでとっているところ

水につけたことによってボンドが少し柔らかくなって取れやすくなる。

ブラシを上から下に降ろすようにして固まったボンドを取っていく。

横に擦っても取れにくい、ギザギザの隙間を縫うように上から下がいいと思う。

このブラシの先は塩ビで出来ていて結構とれる。

歯ブラシだと柔すぎて取れないかもしれない。

柔らかくなっているとは言え結構頑固だ。

金ブラシでやろうかと思ったけど、鋸の刃を曲げちゃうとやだなって思って辞めた。

鋸の刃についたボンドを取り除いたところ

刃のギザギザが復活した。

どうせ刃を交換しようと思ったのならダメもとで試してもいいかもよ。

トリマー(ルーター)ビットのお手入れ

トリマービットにシリコンスプレーを拭いているところ

普段のお手入れは、「のこぎり」と同じでシリコンスプレーを吹いている。

トリマービットを拭いているところ

ウエスなどで綺麗にふき取る。

汚れたトリマービット

トリマービットを使っていると焦げてたりすることがある。

それは負荷がかかる時にビットが回転しながら同じ所にとどまることによって「熱だまり」がおこるから。

焦げてしまう時、木の焦げなどがビットに付着したりする。

ビットの刃に焼き付いてしまう感じかな。

ヤニ取りスプレー

ビットに何か付着して取れないような時は「ヤニ取りスプレー」を使ってる。

特にこれがいいってのはなく、その時に手に入りやすいやつを使ってる。

大体成分は同じなんじゃないかと思う。

トリマービットにヤニ取りスプレーをかけている

スプレーをちょっと吹き付ける、写真のようにムース状で泡がなくなる5分ぐらい放置する。

トリマービットをヤニ取りスプレーで洗浄

汚れやら何やらが浮き立ってくる。

トリマービットを拭き取ったウエスについた汚れ

拭き取ったらこんなに汚れが!

綺麗になったトリマービット

付着していたものが取れて綺麗になったよ。

トリマービットをまとめて洗浄しているところ

ビットを複数本やる時はプラスチックのケースに入れて洗浄してる。

鑿(のみ)と鉋(かんな)のお手入れ

鉋の刃を研いでいるところ

鉋や鑿の刃を研いだ後は必ず錆びないようにする必要がある。

水を使っているから、ちゃんと拭いたつもりでも錆てくる時もある。

鑿の刃にシリコンスプレーを吹いているところ
鉋の刃にシリコンスプレーを吹いているところ

これも「のこぎり」や「トリマービット」と同じようにシリコンスプレーを自分は吹いている。

シリコンスプレーは匂いも少なく、シリコン自体が酸化が少ないらしい。

難しいことはわからないが、表面を見えない膜で覆ってくれるってイメージかな。

大事にしているノミやカンナのお手入れ

刃物油と油つぼ

大事にしているというか、お値段が少しお高いやつには、この油を塗ってる。

この使っている「椿油は不乾性油ふかんせいゆ)」で刃物の手入れにとても適した油。

時間が経って油分自体が酸化しても固まりにくい特性があるんだってさ。

木工で良く使われる塗料のオイルフィニッシュなんかは乾性油で時間の経過とともに固まる。

刃物の手入れに「乾性油」や「半乾性油」は時間の経過でベタベタしてくるので適していない。

▼オイルフィニッシュについて

こちらもCHECK

オイルフィニッシュ各種
木材に塗るオイルフィニッシュって何?について説明

目次1 オイルフィニッシュをざっくり解説1.1 オイルフィニッシュの良い所1.2 オイルフィニッシュの悪い所2 オイルフィニッシュの種類2.1 ワトコオイル2.2 オスモ2.3 プラネットカラー オイ ...

続きを見る

鑿の刃に油を塗っている

油つぼの蓋を開けてすぐに塗れるので手を汚さずに濡れるから便利。

鑿や鉋は使わない時は使わないこともあるので、しっかり油を塗りたくってる。

油つぼに椿油を入れているところ

油のつきが悪くなったら中の綿に油を染み込ませれば何度でも使える。

鑿の刃に油を塗ったところ

油を塗った鑿。

美しい。

錆びたら泣く。

その他のお手入れ

自動カンナの材を送るところにシリコンスプレー

自動カンナの材を送る所と出ていく所のテーブル部分にもシリコンスプレーを使っている。

すべりが良くなりスムースに材を送ることが出来る。

シリコンスプレーをふき取っているところ

そんなに大量に吹かなくても、ある程度吹いたらウエスとかで伸ばせば大丈夫。

材の送りがスムースになることで摩擦抵抗を無くしてモーターの負荷も少しは軽減されると思う。

まとめ

今回は刃物のお手入れについて説明してきたが、あくまで自分はこうしているってだけで、これが正解ってわけではない。

だけど、問題のないお手入れ方法だと自分的には思っている。

シリコンスプレーを使ったお手入れは何より簡単で安く済むのでお勧め。

こんな感じのお手入れであれば面倒がらずに出来るのではないだろうか?

お手入れの参考になれば幸いです。

-やり方