自動カンナ

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電動工具

【自動カンナ】は木材の厚みを削れる!DIYにお勧めできる機種

木工DIYで物づくりをしているとある欲求が生まれる。

最初はホームセンターの木材などを利用して作られている人がほとんどだと思う。

ホームセンターが提供している厚みの板をそのまま利用するしかない。

板の長さ方向は丸鋸で、縦方向にも丸鋸やテーブルソーなどがあれば切ることは出来る。

しかし、厚みだけはどうしようもない。

「板材の厚みを自分の好きなような厚みに出来たなら!」って欲求が出てくる人もいるはず。

その欲求を満たしてくれるのが自動カンナだ。

自動カンナは何をする機械か?

木材の厚みを自分の好きな厚みに削れる

自動カンナ

例えば写真の木材の厚みを削ってみる。

木材を測る

まず材の厚みをノギスで測る。

現在は21.41mmであることがわかった。

ノギスに関することは下記記事を読んで欲しい。

ノギス
参考本当は「ミツトヨのデジタルノギス」が欲しかったけど、なんちゃってデジタルノギスを使ってる。

ノギスは1mm以下を計測できる道具で、特に精密な物を作るのには欠かせない。 「木工で1mm以下なんて必要あるん?」って思うかもしれないが、ちゃんとした物を作りたいなら結構重要だと思うよ。 作業台とか簡 ...

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デジタル目盛り

自動カンナの削り幅を20.0mmで設定した。

※デジタル目盛りは自動カンナに標準でついているものではないが、スポークシェーブ自動カンナはデジタル目盛りとセットで売っていることもある。

自動カンナ

自動カンナのスイッチを入れ木材を中に入れる。すると自動で木材が中に引き込まれていく。

自動カンナ

中で削られて後ろ側から木材が出てくる。

材料厚み

出てきた木材の厚みをノギスで測ってみる。

20.09mmだ。

コンマ1の誤差があるかどうかだ。

この説明では自動カンナでデジタル目盛りがついているが、自動カンナ本体にも目安になる目盛りはついているがデジタル目盛りほどの精度はないと思う。(デジタル目盛りしか使ってないからよくわからん)

その場合はノギスで測りながら調整するしかない。

このデジタル目盛りについては後日記事にしようと思う。

今は自動カンナはこういう機械だということ知って欲しい為の説明。

無垢の家具を製作している家具工房などは、本体が鋳物製で重さは何トンもあり一人で移動させるのは困難なもの。

電源も家庭用で使用できず、動力で三相200Vが必要となる。

その点、DIYモデルは単相100Vの家庭用電源で使用できる。

自動カンナは複数の部材を同じ厚みにすることが出来るのが最大の強み。

必要な厚みにするだけでなく、刃が切れる状態なら木材の表面がピカピカツルツルになる。

実際に卓上自動カンナで木材を削っている動画。

動画で見るとどんな感じで削れるのかわかりやすいのでぜひ見て欲しい。

この自動カンナは板材の厚みを自分の好きな厚みに削ることが出来るけど、反りや曲がりがあるものには使用できない。

基本は手押しカンナ盤で板材を一面だけ平にして、その平面を基準として厚みを削る機械なんだよね。

本当の製材のやり方は、手押しカンナ盤と自動カンナはセットで使うもの。

しかし、すでに真っすぐな材に関してはそのまま自動カンナに通すことが出来る。

しかもDIYなら多少の反りや曲がりでも、まぁまぁ平面は出るからあまり気にしなくてもいいかもしれない。

ただ、自分は無垢材のみ自動カンナを使っている。

ブロック状の集成材には使用していない。(使おうと思えば使えなくもないかも?)

手押しカンナ盤については下記記事を読んで欲しい。

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手押しカンナ盤
【木工】手押しカンナ盤は何をするための機械なのかをざっくりと説明

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自動カンナでやってはダメなこと

自動カンナは当然のことながら削る機械であるため中には刃物がついている。

刃物が切れなくなると削った表面にスジが入ったりして、綺麗ではなくなる。

  • 釘やビスが打ってある木材をかけない
  • 外に雑に置いてあった木材は気をつける。
  • 中に木材を巻き込んで削る機械なので手を入れてはいけない。

自動カンナがあるから、古材を手にいれて綺麗にして何かを作ろうと思う時がある。

でも、古材と言うぐらいだから元々何かに使われていた訳だよね。

古材は表面も黒くなってたりするので見落としがちだが釘なんかが打ってあったりする。

釘はビスがある状態で自動カンナに通したら、刃は当然ながらボロボロになるから気をつけよう。

テンションまじで下がるよ!

土の上とかに雑に置かれていた木材なんかも気をつける必要がある。

土にまざって砂や石なんかが付いている可能性があるからだ。

そういう板材の場合は一度よく洗って乾燥させてから使った方がいい気がする。

ここまで読んだ人はわかると思うけど、自動カンナの中に手を突っ込んだり覗き込んだりしたら絶対にダメ。

使ってる時以外で、自動カンナの掃除をする時でもコードは絶対に抜いた状態で掃除すること。

大事なことだから、もう一度言うダメ絶対ダメ。

DIY的に自動カンナを選ぶべきポイント

自動カンナを選ぶポイントについて説明する。

  • 最大切削幅
  • 切削材厚
  • ヘッド(刃)
  • カッターヘッドロック
  • 日本製か海外製

ざっくりとこの辺りが気になる所。

その中でも最大切削幅だと思う。

なぜなら、それ以上の幅の材料を機械に入れることが出来ない。

できれば幅は広いに越したことはないはず。

切削材厚に関しては、どのメーカーも大差ないので気にしなくてもいいかもしれない。

個人的な意見だけど、お勧めを紹介したいと思う。

【一番オススメ】 SpokeShave 330mm 自動カンナ

  • 最大切削幅 (330mm)
  • 切削材厚  (3mm~152mm)
  • ヘッド(刃)(ヘリカルカッター26個 替刃式)
  • カッターヘッドロック (あり)
  • 目盛りゲージ (あり)
  • デジタルスケール  (セットと本体のみがある)
  • 集塵アダプタ (セット)
  • 日本製or海外製 (海外製)

DIYモデルの中では、価格、性能ともに自分的には一番気に入っている。

って言うかすでに使っている。

自分は最大切削幅の広いものを探していた、どうやらDIYモデルでは330mmが一番広かったってのもある。

ヘリカルカッターってのも気になっていたし、外見の見た目にも惚れ込んだ。

マキタのヘッドが二枚刃とかだと刃が少しでも欠けるとまるごと交換になってしまうが、ヘリカルカッターの場合26個の刃がついている。1個が欠けた場合は1つ交換すれば済む。

刃の1面が欠損しても90℃回すだけで新しい刃が使える。一つの刃で二度使える。

ヘリカルカッターの替刃は10ヶ入りで5000円ぐらいするから結構高いけど、交換は1個ずつになるから経済的だと思う。

カッターヘッドロックとは鼻落ち防止機構だ。

自動カンナの性質上どうしても、入れてすぐと材が刃から離れる時に、刃が少し食い込んでエグれる現象のこと。

ヘッドをロックすることで鼻落ちを軽減できる。

実際使って100%無くすことは出来ないが、かなりマシになる。

自分的には満足だ。

26個の刃で削るから削りカスも小さく集塵の根詰まりを防ぐのもありがたい。

ヘリカルカッターは逆目も出にくいともあるが、出る時は出る。

その場合は、削る量を減らしてやれば大体綺麗、任意の寸法近くになったら仕上げに少しだけ削るって感じ。

海外製だが、日本で買えるので問題はない。

このスポークシェーブはデジタル目盛りがセットで販売されているものもあるからセットで購入がいいと思う。

スポークシェーブ単体で売っている所もあるので気をつけよう。

デジタル目盛りは絶対つけたほうがいい。

デジタルスケールの設定方法がわからない人は下記の記事を読んで欲しい。

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「自動カンナ(プレーナー)」、マキタと迷ったけど選んだのは「スポークシェーブ」!

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【信用で選ぶなら】 マキタ 自動カンナ2012NB

  • 最大切削幅  (304mm)
  • 切削材厚  (3mm~155mm)
  • ヘッド(刃)(直線二枚刃 替刃式)
  • カッターヘッドロック (なし)
  • 目盛りゲージ (あり)
  • デジタルスケール (なしだが、社外品にてつけることができる)
  • 集塵アダプタ (別売り)
  • 日本製か海外製 (日本製)

替刃式(2012NB)と研磨式(2012NBSP)があるから注意してね。DIYなら替刃式がオススメだよ。

最大切削幅が304mm。これは大工さんが使うのを考慮して開発されたと考えられる。

304mmは、ほぼ1尺だ。

スライド丸鋸もそうだが、電動工具は結構1尺を基準に考えられている。

床(フローリング)が1尺の規格が多いからだろうか?

DIYでは、スライド丸鋸なんか最大切除幅とか京セラの220mmで特に問題はないが、自動カンナの切削幅は広いにこしたことはないと思っている。

価格も若干マキタの方が高い割りに総合的にスポークシェーブに劣っている。

選ぶ理由があるとしたらマキタというブランドが好き、もしくは信用しているって人はマキタを選べばいいと思う。

自動カンナは高い買い物だけに、「信用できるメーカーのものがいい」って人も少なからずいるはずだ。

友人の大工さんもそうだが、バッテリー共有の問題もあるからこそなのか、ほとんどがマキタかハイコーキの電動工具だ。

現代の大工さんだと自動カンナは無くても仕事が出来るのがほとんどだ。

一部、無垢の家にこだわった工務店の仕事をする時に、ちょっとだけ材料の厚みを揃えたいって人が自動カンナを持っていたりする。

そんな人たちが選ぶ自動カンナはマキタだったりする。

大工さんとかが選ぶ基準は、壊れた時のことも視野にいれる。

調子が悪くなったり、壊れても、結構お店が対応してくれる。

(お店に相談しても買い替えになるのがほとんどだと思うけどね)

だが海外製はネットの情報を頼りに自分でなんとかするか、諦めるしかない。

なんなが使っていれば、使いかたとか教えてもらえるし、情報を共有しやすい。

使っている人が多いってのは安心につながるし、その気持ちもわかる。

信用とか信頼って大事。

マキタ自動カンナ替刃式(2012NB)は、集塵フードが別売りだから集塵するつもりがあるなら忘れずに購入しよう。

【安さで選ぶなら】 パオック(PAOCK) Power sonic PRO(パワーソニックプロ) 自動カンナ PP-330

  • 最大切削幅  (330mm)
  • 切削材厚  (150mm)
  • ヘッド(刃)(直線二枚刃 替刃式)
  • カッターヘッドロック (あり)
  • 目盛りゲージ (あり)
  • デジタルスケール (なしだが、社外品にてつけることができる)
  • 集塵アダプタ (セット)
  • 日本製か海外製 (日本製)

※会社は国内だけど、会社案内を見るに輸入販売を主にしている感じだ。実際の所はよくわからない。

スペック的にはスポークシェーブとほぼ同じだ。

違う点と言うと、ヘリカルカッターか直線二枚刃ってこと。

ヘリカルカッターの方が静かだと思う。

パオックは使ったことがないが動画で使用している人などを見ると音がうるさいなんてのを見かける。

総合的に見るとスポークシェーブと作業的に出来ることはかわらないが、静音性、切削した木屑の大きさなどが違いでスポークシェーブの方がスペック的には上かなとは思う。

パオックは、ホームセンターで60000万円ぐらいで売っていたのを見たことがある。

それぐらいなら価格とスペックを加味すると全然ありかと思う。

※2022年10月に検索してみると価格が以前より高くなっている感じがする。輸入販売でドル高円安の影響があるのかもしれない。海外製の物は価格が上昇傾向にあるかも。

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