DIYerなら誰しもが電動工具の一つや二つ持っていると思う。
マキタやハイコーキなどに代表されるインパクトドライバーなんかは電力を動力源にして使う電動工具。
※コード式、バッテリー式とあるが、そこから電力を供給している。
エアーコンプレッサーは電力でモーターを回し空気を圧縮させ動力源にして使う電動工具だ。
空気圧を利用することで、人の力以上の仕事を工具を使いできるようになる。
目次
木工DIYで使うエアーコンプレッサー
高圧と常圧
木工DIYでコンプレッサーを使いたいから購入を検討しているって人は常圧を購入するようにしよう。
言葉からイメージできるように、常圧より高圧の方が高い圧力を供給できるんだよね。
「なら高圧の方がいいじゃん」って思うかもしれないが、大工さんでもない限り高圧のコンプレッサーは必要ないと思うよ。
エア工具も、常圧用、高圧用、と分かれている。
家庭でDIYをする人にとって工具の価格は無視できない問題だと思う。
常圧のコンプレッサー自体の金額もそうだが、常圧用のホース、常圧用のエア工具も金額が安いので、私たちDIYerにはメリットだ。
そもそも、趣味のDIYでコンプレッサーが欲しいって場合、高圧はその能力を持て余すことになると思う。
エア工具は安全度が高い
エア工具は、コンプレッサーで空気の圧縮がたまるまでは電力が必要だけど、タンクに満タンにたまるとモーターはストップする。
その間は、電力が止まった状態でエア工具を使うことになるから、漏電や感電といったリスクが低い。
エアーを使っているから工具から火花が出ない。
引火すると困る業種などの自動車修理工場やガソリンスタンドでは多くの工具はエア工具を利用している。
私の友人も自動車修理をしているが、業務用の大きいエアコンプレッサーを置いている。
業務用とDIY用
木工所などにあるエアーコンプレッサー。
タンクの大きさがDIY用と異なり大きいのが特徴。
タンクが大きいのとエアを溜めるスピードもDIY用に比べると早いので工具にエアを安定供給させられる。
大型の家具の塗装やウレタン塗装などの吹き付けをしている時にエアがなくなることが少ない。
新品で買うとなると15万~40万と高額だ。
DIY用でホームセンターでも一部取り扱いがあるコンプレッサー。
業務用に比べるとコンパクトなので邪魔になりくい。
業務用に比べるとタンクの容量が小さいのと、エアを溜める時間が長い。
ただし、木工DIYで使うぐらいであれば問題ないと思う。
フィニッシュネイラやピンタッカーを使用中にエアがたんなくなるなんてことはないと思う。
少し違う作業をしている間にエアは溜まる。
金額も1万5千円~5万円ぐらいなのでDIYでも手が届く範囲だと思う。
もちろん、木工DIY以外でも車のタイヤのエアーなどもいれることが出来る。
エアーの工具が色々使える
コンプレッサーとエア工具をホースでつないで使える工具がある。
どんな工具があるかと言うと
- フィニッシュネイラ
- ピンネイラ
- エアタッカー
- スプレーガン
- エアダスター
- エアサンダー
などが使用できる。
フィニッシュネイらやピンネイラなどは木材の固定などが出来る。
スプレーガンは塗装もできるし、製作した家具などの上塗りとしてウレタンなどを吹くこともできる。
DIY用のコンプレッサーではタンクの容量などが少なくエアが足りない状況が生まれる可能性がある。塗装ブースなどが必要になることもネック。
エアダスターは、サンダーなどで削ったカスをエアーで吹き飛ばして綺麗にすることができるし、作業が終わった後に服についたホコリなどを払うことが出来る。
エアサンダーは、木材の研磨が出来る。
エアサンダーは通常の電気サンダーに比べると高さが低いので、狭い所の研磨に向いていると思う。
エアサンダーは、残念ながらDIY用のコンプレッサーでは馬力が十分でないため使うのは難しい。
木工DIYでは主に、フィニッシュネイラ、ピンネイラ、エアタッカー、などを使いたいって人はコンプレッサーの検討をするのがいいと思う。
オイル式・オイルレス
エアーコンプレッサーには「オイル式」と「オイルレス」がある。
オイル式
コンプレッサーオイルでモーターを冷却するので、定期的にオイルの補充や交換が必要となる。
オイルがない状態で使用するとモーターが焼き付けをおこす。
なのでオイルレスに比べると手間がかかる。
オイル式の方が連続使用しやすく耐久性も高いっぽい。
音はオイル式の方がオイルレスに比べると大きい傾向があるみたいだ。(確かに自分の使っているやつは、うるさい)
また、オイルを使用しているので噴射する気体に少量のオイルが混ざるらしい。
※自分はオイル式でウレタンなどを吹いたことがあるが気になったことはないけどね。
オイルレス
オイルの補充や交換などの手間がいらないので楽。
連続使用が短いデメリットがある。
オイルを使用しないので噴射した気体がクリーンであると言えるから、塗装や食品を扱う場合には「オイルレス」の方がいいみたいだよ。
音もオイル式に比べると小さい。
住宅街で使用するなら「オイルレス」でなおかつ静音ってコンプレッサーがいいと思う。
※自分の経験からだと、オイルレスのコンプレッサーは寿命が短いような気がする。かなりヘビーに使ってたからってのもあるけど2年以内で結構使えなくなった。
タンク容量
基本的にはタンクは大きいにこしたことはない。
タンクが大きい=容量が大きい、であるから連続使用できる時間が長くなるってことになる。
しかし、現実問題として家庭で使う場合、タンクが大きいとコンプレッサー自体が大きくなり、重くなるので使い勝手が悪くなる。
自分感覚だけど、タンク容量は25リットル~30リットルぐらいあれば使い勝手がいいように思う。
25リットルと30リットルでは5リットルの差だけど結構違う。
ホームセンターで売っているコンプレッサーも大体このぐらいだと思う。
静音性
騒音値というのがあって、音がする機械などは騒音値が記載されていることが多い。
騒音値単位はdb(デジベル)で表記される。
購入するにあたり気になるコンプレッサーがあったら騒音値を確認しておこう。
一つだけ見ても比べるものがないとわかりずらいから、色々なタイプのコンプレッサーの騒音値を見れば、全体の中でどのくらいなのかを知ることが出来る。
DIYをする環境によって、騒音値は重要なポイントだと思う。
ご近所から苦情トラブルだけは避けたい。
DIYで使うコンプレッサーおすすめ
アネスト岩田キャンベル コルト HX4004
馬力 | 1馬力 |
電源 | 単相100V |
吐出空気量 | (50・60Hz):60・65L/min |
タンク容量 | 30L |
騒音値 | 80db(A) |
オイル式・オイルレス | オイル式 |
DIYモデルの中ではパワーはある方。
現在、自分も使っている。
エアーの補充時間も比較的早い。
タンク容量も木工DIYには不満なく使えるレベルだと思う。
ただ、エアーを溜める音が大きいのがネック。
オイルレスなんかは65db(デジベル)が一般的なのに比べ、コルトHX4004は80dbだ。
その数値の違いは如実に出てることを実感する。
日中の住宅街では使いずらい。
音を気にしないで使えるよって人は問題ない。
後、オイル式なので定期的にオイル交換などのメンテナンスが必要なんだけど、得に一回目のオイル交換はちゃんとやったほうがいい。
自分は1年ぐらい使った後にオイル交換をしたらオイルが真っ黒になっていた。
最初のオイル交換は3ヶ月ぐらいって書いてあった気もする。
それから、どうも調子が悪くなったからオイルは豆にチェックするように。
夏で高温になる時なんかは、スイッチが入らなくなったりして、気温が下がるとスイッチが入るようになったりってこともあった。
この機種全般がそうなのか、自分のがたまたまそうなのかは今一わからない。
パワー、タンク容量ともに問題はないので、音を気にしないで使えるって人は、コスパの良いコンプレッサーだと思う。
藤原産業 SK11 エアコンプレッサSW-231
馬力 | 2馬力 |
電源 | AC100V |
吐出空気量 | (0MPa時)176/210・(0.45MPa時)105/125・(0.6MPa時)91/108・(最高圧力時)62/79 |
タンク容量 | 30L |
騒音値 | (参考値)(db(A)/1.5m):62/79 |
オイル式・オイルレス | オイルレス |
アネスト岩田キャンベル コルト HX4004に比べると、まず馬力が違う。
DIYモデルの中でもトップクラスの性能じゃないかと思う。
自分の使っているコルト HX4004と容量も同じ。
それでいて、騒音値も下がっている。
今使っているのが調子悪いから、次はこれを検討しているんだよね。
レビューを見ると結構評判いいみたいだし。
安いコンプレッサーを買うと絶対後悔すると思う。
タンク容量とかパワーとかね。
ストレスなく使えるって大事。
このスペックで静音でオイルレスならいいと感じる。
でも、コンプレッサーだからそれなりの音は覚悟してる。
今のが音が大きいから、きっと静かに感じる。
まとめ
ここまでをまとめると。
- DIYで使うなら常圧のコンプレッサーがいい
- エア工具は安全
- 色々なエア工具に付け替えて使用することが出来る
- オイル式・オイルレスは、使用する自分の環境を考えて好みで選べばいいと思う。
- 自分は馬力は1馬力程度は欲しい
- タンク容量は自分的には30リットルがいい
- 静音であるに越したことはない
※エア工具は安全といっても、漏電や感電、などのリスクが少ないってだけで、エア工具で釘を打つなどで怪我のリスクが減るわけではない。