横切り盤と昇降盤

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電動工具

【木工】横切り盤と昇降盤を使う目的を知る。

DIYERには必要のない機械、「横切り盤」と「昇降盤」について。

本当は、精度、効率の面から言ってもあるに越したことはない。

なぜ必要ないかと言うと、機械の大きさなんだよね。

この機械を趣味の木工で持ってるなんて人は結構な変態さん。(そんな変態さん自分は好き)

こういう木工所で使うような機械は三相200Vでコンセントの形状が違う。

  • 単相 一般の家庭で使われている
  • 三相 工場などで使われている

と覚えておけば大丈夫。

三相は動力電源が必要となり、大型機械を入れたいのであれば工事が必要。

まぁ自分は電気屋さんではないので詳しいことはわからないけどね。

▼単相と三相についての詳しい記事

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DIYには必要ない機械だけど、DIYにどっぷり使ってる人は「テーブルソー」ってのを使うと思う。

テーブルソーの仕組みなどは、この横切り盤と昇降盤がもとになっていると思うから、この機械を使う目的などは知っておいて損はない。

木材の平面と直角を出す「手押し鉋盤」については下記記事を読んで欲しい。

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軸傾斜横切り盤を使う目的

軸傾斜横切り盤

正式な名称としては、軸傾斜横切り盤って言うみたい。

丸鋸の刃が45℃まで傾斜する。

こういった横切り盤は今でも使用している工房も多いが、30年も40年も前の機械で作った会社も現在では存在しない。

昔の機械なので安全面の配慮があまりされていない。

現在、最新の横切り盤などは機能面でも安全面にも気を配った機械になっていると思う。

ただし、価格は高く、職業にしている個人の工房でも導入をためらうと思う。

横切り盤

横切り盤という名前の通り、木材を横に切断するための機械。

テーブルをスライドさせながら刃物で切断する。

木材をテーブルに乗せてスライドさせながら切断するので大きな材でも楽に切ることが出来る。

横切り盤

横切り盤の定規と刃物が直角になっているので、何も考えずとも材をフェンスにしっかり押さえつけていれば90℃に切断することが出来る。

すばやく直角に切断できるってのは大きな利点。

手鋸で何も考えずに切って直角に切るのは難しい。しかも連続で何本も直角に切る場面などは、どちらが効率がいいかは明白だ。

横切り盤

基本は、木材の横切りの切断だけど、縦切りだって出来る。

テーブルのスライドする限界までの材料であれば切ることが出来る。

自分のこの機械では1300mmまでの材料なら切れる。

横切り盤

縦切りもできると言っても、幅が短くて縦に長い木材の縦切りには向かない。

横切り盤

細い材だと定規に当たってる範囲が狭いから、材料が安定しないのと、材を抑える少しの力加減で材が左右にズレやすい。

もし、角度が1mmでもズレたら切り終わる頃には5mm、1cm以上とかズレる可能性がある。

木材がフェンスに安定するぐらいの範囲で乗せられないと直角の精度は保てない。

そもそも、こういった細い材の縦切り危険

横切り盤ストッパー

横切り盤の定規には目盛りとストッパーがついている。切りたい寸法でストッパーを降ろせば、その寸法で切れる。

横切り盤ストッパー

ストッパーを利用することで、同じサイズの材料が連続で切れるのも効率がいい。

加工精度は、ストッパーに当てた状態でカットする方が合理的だ。

複数カットする作業も速い。

鉛筆で墨(すみ)をして、手持ちの丸鋸で切ったとしても墨をする時点で誤差が生まれる。

昇降盤(軸傾斜縦切り盤)

昇降盤

昇降盤は軸傾斜縦切り盤とも言われている。

縦切り盤の名前の通り、縦に木材を切断する機械。

横切り盤では精度が出にくく危険な細い材のカットに向いている。

横切り盤ではテーブルをスライドさせながら木材をカットするのに対して、昇降盤では木材を自分で押してカットする。

横切り盤ではテーブルのスライド幅限界がカットできる限界でもあったのに対して、昇降盤で切れる木材の長さはエンドレスで切れる。

DIYモデルのテーブルソーってのは、この昇降盤に近いと思う。

テーブルの昇降

テーブルの下のハンドルを回すと、テーブルが昇降して刃の出を少なくしたり、多く出すことができる。

昇降盤と言われる理由だと思う。

昇降盤幅決め

木材を切る幅は、ガイドを移動するハンドルを回す。

昇降盤幅

ハンドルを回すと、刃とフェンスの平行を保ったまま幅調整ができる。

このガイドのおかげで、木材を複数おなじ幅でカットしたい時に便利。

ガイドと刃の幅が変わらない限り同じ幅の木材をカットし続けることが出来る。

細い材の縦切りは、手鋸(てのこ)では時間もかかるし精度も悪い。

手持ちの丸鋸でも材が細いと、とても危険だ。

昇降盤

実際に切る時は、材料をフェンスに押し付けながら刃に向かって移動していく。

手持ちの丸鋸で切るよりかは危険度は少ないが、昇降盤も十分危険な機械だ。

材を押す時は、いらない材で押していく。

昇降盤は木材の縦切りが切り終わる瞬間にキックバックという現象があるから材の真後ろには立たないようにする。

いらない木で押していれば大体大丈夫だが、時々飛んでくる。

昇降盤

昇降盤は木材を縦に切るのが基本だけど、横切りができないわけじゃない。

マイターゲージを刃と直角になるように設定して、マイターゲージを刃に進行させれば横切りもできる。

ただし、大きい材料のカットは出来ないので、そういうのは横切り盤に任せるしかない。

※このマイターゲージは、この昇降盤のものではないのでサイズが合っていないが、説明の為つかっている。

ホゾ墨付け

昇降盤は製作所のアイデアしだいで色んな加工が出来る。

ホゾ加工なんかも簡単に精度よくできたりする。

ホゾ加工

墨と刃を合わせて刃の高さを調整する。

マイターゲージをで横切り出来るようにして刃の高さを変えてカットする。

ホゾ加工

マイターゲージを使って横切り出来るようにして、昇降盤のフェンスを刃が墨までの幅でセットしてカットした後、裏返し同じようにカットする。

ホゾ加工

こんな感じでホゾが出来る。

昇降盤のフェンスに当てながら切るから、胴付き部分が両サイド同じになる。

手鋸ではなかなかこの精度にはならない。

手鋸でも真っすぐ切れるよう治具などを製作して時間をかけ丁寧に切れば精度は出るとは思うが。

作業効率という面では昇降盤には敵わない。

横切り盤と昇降盤はDIYモデルとしての機種はないのか?

横切り盤の構造でのDIYモデルは、おそらくない。

構造上テーブルがスライドしなければいけないのと、刃物からスライド幅が材を切る限界になる。

なので大きな材をある程度カット出来なければ意味をなさない。

大型の機械になりやすいから家庭のDIYで利用する大きさでは作りづらいんだと思う。

サイズを小さく作れるとしたら、昇降盤の構造なら現実的で、これをもとにコンパクトに作られたのが「テーブルソー」だったんじゃないかな。

昇降盤は材を押して切るタイプなので、テーブルがスライドする訳じゃないからテーブルの大きさが機械の大きさになる。

テーブルソーはテーブルが昇降するわけではないが、刃を出したり引っ込めたりして切れる厚みをかえられる。

いや、自分は使ったことがないから、もしかしたらテーブル昇降するものがあるのかも?

テーブルソーおすすめ

実際自分が使ったことはないが、値段の安さでいえばSK11のテーブルソーじゃないかな。

おそらくテーブル天板の平面精度やガイドフェンスの平行精度なんかは多少不満は出るかもしれない。

この価格帯では致し方ない所。

ある程度は使えるとは思うが、精度を必要とするなら自分で工夫するしかないと思う。

同じ幅の板を複数作る方法としては、ないよりはあった方がいいって感じだ。

ホゾなんかの細かい加工もテーブルソーがあれば出来る。

しかし、テーブルソーは怪我をする人が多い電動工具でもあるから気をつけよう。

自分もこの記事を書いている4ヶ月ぐらい前に昇降盤で指を切ったばかりだから人のことは言えないんだけどね。(指は落としてないよ)

海外製だが、自分的に気になっているのがデウォルトのテーブルソー

購入者レビューなんかは、マキタやパオックから結局買い替えたなんて人もいるみたい。

国内モデルのテーブルソーってフェンスの固定が今一なんだよね。

自分が使っているスキルソーって言う海外のテーブルソーと同じでフェンスの機構が同じ。

の使っているテーブルソーについては下記記事を見て欲しい。

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