DYIをしていると穴をあける道具が必要なことがある。
ドリルドライバーやインパクトドライバーに木工ドリルでも穴をあけることは出来るが「その穴」本当に垂直にあいてる?
「たかが穴」なんて思ってないかい。
物づくりには精度が必要になることがあり、精度ってのはタダでは手に入らない。
計測機器にしても精度の高いものほど価格は高い傾向がある。
「DIYだからそんなに精度はいらない」って思うかもしれないが、見栄えば悪いだけならいいのだけど、穴あけの精度が悪いと組み立てる時に苦労する。
そう、とってもイライラするんだよね。
楽しいDIYをより楽しくあるために、DIYでもある程度は精度は必要なのだ。
そんな穴あけに特化した機械がボール盤だ。
とりあえずボール盤を持ってない人は、SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300Vなんかは入門編にいいかもしれない。
商品レビューも価格の割りには評判はよさそうだ。
目次
ボール盤のメリット
ボール盤を使いたい理由は、なんといっても、機械の構造上まっすぐな穴をあけやすいと言うこと。
目視で手で材に対して真っすぐな穴をあけるのは、とても難しいんだよね。
電動ドリルドライバーを使った垂直ドリルガイドって商品もあるが、この手の道具はやはり安定感があるほど精度がよくなる。
ドリルガイドなら安価で買えると思うから試しに使ってみるってのもいいかも。
自分は使ったことないけど、こんなのもあるみたいだよ。
ボール盤は精度が出やすいとは言っても、テーブルがドリルに対して平らなのかってこと?
せっかく下降してくるドリルは真っすぐなのに、定盤(テーブル)が曲がっていたら穴は曲がってあく。
定番(テーブル)の調整はしっかりとしておこう。
大きい材の穴あけをする場合、定盤(テーブル)が大きい方が安定しやすいから、自身で作成するのもありだと思う。
ガイドフェンスなんかを自作で作ってる人もたくさんいるから参考にしてみるといいかもしれない。
ボール盤とは?
ボール盤で穴あけ
ボール盤で穴をあける時は材料が動かないようにしっかりと押えよう。
矢印のハンドルをしたに下げて、穴を開けたい位置で材料に当たるまで下げる。
材料に当たった状態で目盛りを確認する。
ここから下げた分だけ掘り込んでいくので、この目盛りを覚えておこう。
準備が出来たら材料をしっかりと押えて、ハンドルを下げ、自分の掘りたい深さを目盛りを見ながら下げていく。
こんな穴があけられる。
左から「鉄工用ドリル」「木工用ドリル」「フォスナービット」
※フォスナービットは、「座ぐりドリル」とか「ボアビット」とも呼ばれている。
ボール盤につけられるドリル
鉄工用ドリルがつけられる。
先端が先三角の木工ドリル
先がネジタイプのものはボール盤につけないようにしよう。
これでも材料をしっかりと固定していれば穴あけは出来るのだが、使わないに越したことはない。先ネジはネジが入っていこうとする力があるので、途中で材料から引き離そうとしても、うまく離れてくれにくい。無理矢理材から離そうとするとガタつくことがある。その時、押さえていた手を放すと材料がグルグル回って危険。
グルグル回った材料が、自分の手に当たって怪我をする可能性もある。
先三角の木工ドリルであれば、ネジではないので入っていこうとする力はないので、穴あけの途中で材料から離しやすい。
写真や言葉で伝えるよりも動画で見るとわかりやすいと思うので見て欲しい。
ボール盤を使う時は、「先ネジ」「先三角」を確認しよう。
ナニソレDIY YouTubeチャンネル→https://www.youtube.com/@user-sy5nl7ks9j/featured
DIYに役に立つ動画をアップしていくのでチャンネル登録してくれるとうれしい。
ボール盤のドリルの付け替え
ドリルを取りはずしたり、取り付けする時はこの「ドリルチャックハンドル」を使うよ。
ドリルチャックの穴に差し込み回すと取り外したり、締め付けたりできる。
定盤(テーブル)高さの調整
ボール盤の支柱に締め付けてある画像赤丸のレバーを回して緩めると定盤(テーブル)の高さをかえられる。
穴あけする材料の厚みや、ドリルの長さによって定盤の高さは調整しよう。
ボール盤の速度調整
ボール盤の上部のカバーを外す。
中には、「プーリー」にベルトが巻き付いてる。
ボール盤のプーリーは、大体3段もしくは4段。
- ベルトが一番下にあれば、トルクは強く速度は一番遅い
- 一番上にあれば、トルクは弱く速度は一番早い
ボール盤の速度を変更する場合。
上画像の赤丸のツマミを緩める。
モーターの後ろを持って手前に押し込む。
モーターの反対側のプーリー、ベルトが緩むので、ベルトを一段上に引っ掛けながら奥に回していく。
プーリーを回していくと1段上に移動する。
一段上に移動した。
モーター側のプーリーもベルトを緩めた状態で一段上にベルトをかけ、回しながらベルトを移動させる。
ベルトは斜めかけてはダメ、両方のプーリーが同じ段にベルトがかかるようにする。
ボール盤のプーリーのカバーを開けた裏にベルト位置による回転数が表記してある場合もある。
木工で使うボール盤として必要な回転数は500~1000で設定していれば問題ない。
小さな径のドリルを使う場合は回転速度は、速いほうがいい。
大きな径のドリルを使う場合は回転速度は、遅いほうがいい。
基本的なイメージとしては、こんな感じだよ。
ベルトのプーリーの段を替えて、硬い木、柔らかい木、で色々試してみるといいと思う。
ただ、めちゃくちゃ細い径のドリルは折れやすいから気をつけてね。
初めてのボール盤におすすめ
卓上ボール盤は色々なメーカーのものがあるが、なるべく財布にやさしいに越したことはないはず。
リョービ、マキタ、高儀、プロクソン、ハイコーキ、なども出しているが実際どれがいいのか迷う所。
価格的には「高儀のボール盤」は選択の余地はあると思う。
仮に不具合などがあったとしても価格的にダメージは少ないから。
ダメ元のノリでいくのもたまには必要。
SKⅡ卓上ボール盤 比較
価格やレビューで好評だったSKⅡ卓上ボール盤の300Wと600Wを比較してみる。
SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300V
SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300Vは、SK11 卓上ボール盤 600W SDP-600Vの下位モデルになる。
- 穴あけ能力 木工24mm 鉄工8mm
- フトコロ寸法 103mm
- キリの最大送り寸法 50mm
- テーブル上下移動距離 176mm
- テーブル作業面 162mm×164mm
- 本体重量 18.5Kg
※キリの最大送り寸法とは、ドリルを取りつけてからのドリルの最大の移動距離。
あらゆる面で600Wと比べるとスペックは劣る。
ただ、600Wは上位モデルとは言えDIYモデルであることに変わりはない。
それほど長い穴をあける予定がないのであればDIYでも十分活躍すると思う。
SK11 卓上ボール盤 600W SDP-600V
SK11 卓上ボール盤 600W SDP-600Vは、SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300Vの上位モデルになる。
- 直径の大きな穴あけ作業が楽に出来る。
- テーブルからドリルを取りつけるチャックまでの最大幅あるので大きな材料の穴あけ加工に。
- 穴あけの能力 木工約30mm 鉄工約13mm
- フトコロ寸法 125mm
- キリの最大送り寸法 60mm
- テーブル上下移動距離 390mm
- テーブル作業面 205mm×205mm
- 本体重量 29Kg
※キリの最大送り寸法とは、ドリルを取りつけてからのドリルの最大の移動距離。
価格は少し高いが、長い穴をあけたいならこちらの機種になると思う。
あらゆる面で300Wのスペックを上回る。
チャックから作業面もたっぷり確保できるから長めのドリルを取り付けて深い穴を開けることが出来る。
深いと言ってもキリの最大送り寸法が60mmなので最大で6cmの穴と言うことになる。
出来ることは多少なりとも多くなるので予算のある人は検討してもいいかもしれない。