電動工具のルーターは、ストレートな面取り・丸い面取り加工などの見て目の装飾で使う場面が多い。
それだけではなく、溝を掘ったりホゾ穴を掘ったりも出来る。
ルーターやトリマーがない時代は、これらを手道具のみでやっていたと思うと工具の進化に感謝しかない。
トリマーと違う所は、機械の大きさ、取り扱い刃物の大きさ、パワー、だと思う。
加工したい場面で使い分けるんだけど、トリマーでは難しい場面でルーターの出番になる。
トリマーについては下記記事を読んで欲しい。
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電動工具ルーターの特徴
面を取ったり、溝を掘ったり、ホゾ穴を掘ったりと、基本的にはルーターとほぼ同じ。
トリマーよりもパワーがあるので1回に掘れる深さも深く掘れる。
トリマーが1回で掘るのは3mmぐらいを推奨していると思うが、自分的にはルーターなら1度で5mmぐらい掘っても大丈夫だと思う。
もちろん、樹種の硬さとかもあるから絶対って訳じゃないからね。
慣れてくると、1度に掘れる適切な深さが自然とわかってくる。
負荷がかかり過ぎた時「ん?なんかヤバイ」って時はビットの突出し量を浅くした方がいい。
ルーターはパワーもあるが、軸の太さもトリマーよりも太い軸になっている。
軸が太いから強い負荷にも耐えられるって訳だ。
ただし、機械自体が大きいので細かい作業には向かないし危険だ。
対象の木材が細いものや細かい加工の場合はトリマーの方が扱いやすい。
ルーターはバネの力で浮いている状態から、ルーターのハンドルを両手で持ち下に下げることでビットの刃を出すことができる。
通常のトリマーにはない機能だ。
トリマーはスイッチを入れ回転させてから削ろうとすると木材とビットがファーストタッチする時、すでに回転しているのでビットが暴れやすい。
ルーターは垂直に降ろす構造なので木材とファーストタッチする時に暴れにくい。
但し、上から垂直に降ろして削る時は、プランジ刃を使用しよう。通常のストレートビットは刃が横にしかついていないから上から降ろすのに向いていない。プランジ刃のビットは下にも刃がついているので上から降ろして削るのに向いている。
深さもあらかじめ自分で決められる。
上の写真のボルトが当たるまでが切削の深さとなる。
両手でハンドルを持って下にさげ自分で設定した深さまで到達したら、上写真のように固定することで、いつまでも下に押し付けていなくても大丈夫になる。
機種によって使い方は少し違うかもしれないが、仕組みはどのルーターもかわらない。
ルータで使えるビットの軸径は?
上写真のようにコレットコーンを取り外して、対応した軸径のコレットを変換すれば、その軸径のビットを付けることが出来る。
- コレットコーン
- コレットチャック
- コレットスリーブ
って言う名称で探してね。
メーカーや機種・型番によってコレットの呼び方が異なるので注意
日本製のビット | 6mm、8mm、12mm |
海外製のビット | 1/2インチ(6.35mm)、4/1インチ(12.7mm) |
マキタやハイコーキのルーターを使用する場合、基本的には12mmを使う。(海外製のルーターなら2/1インチになると思う)
12mm以外の6mmや8mmを使うにはどうすればいいのか?
その場合は、6mm用・8mm用のコレットを変換して付ければ使用できるようになる。
海外製のビット6.35mmや12.7mmを付けたい場合はどうすればいいのか?
その場合も、コレットが別売りで売っているので、それに変換すれば使用できる。
軸の太さを比べるとその太さがわかると思う。
ルーターでは基本的には12mmを付けて使用した方がいいと思う。
パワーがあるのに軸径の細い6mmを付けて使用すると負荷がかかりすぎると軸(シャンク)が欠けたりするので危ない。
欠けたシャンクが目に飛んでくるとも限らない。
特段理由がない場合は、ルーターは12mm、トリマーは6mm、で使い分けるのがいいと思う。
よく使うビット
ルーターで、どんな加工を良くするのか?によって揃えるビットは違ってくると思うが、自分的に一番使用頻度が高いのがストレートビット。
次に深いアリ溝を掘りたい時などに「アリ溝ビット」を使うことが多い。
また、無理とビットを揃えなくても必要に応じて、その都度購入すればいいと思う。
ルーターのビットはトリマーよりも価格は高いから無理をする必要はない。
ルーターを選ぶなら?
ハイコーキ コードレスルータ
コードレスが魅力なハイコーキのルータ。
ハイコーキのバッテリー18vでも36vでも使える。
どちらでも使えるのでマルチボルトなんてネーミングがついている。
18vのバッテリーを持っていれば36vの電動工具を使用できる訳だ。
現行のルーターでマルチボルトでコードレスを実現しているので最強のルーターだと思う。
フルセットで買っても、マキタコード式のルーターとたいして値段は変わらない。
ルーターに限っては、マキタかハイコーキかを悩む必要はなさそうだ。
今までマキタとハイコーキはバッテリーに縛られて中々乗り換えることが出来ない人も、このルーターを買うと必然的にハイコーキのバッテリーを持つことになるから、電動工具を買う時にハイコーキが選択できる。
マキタ 電子ルータ
残念ながらマキタからはルーターとしてはバッテリー式は出ていない。
コード式だが、これがマキタの最新のルーター。
マキタ愛好者はこちらのルーターになると思う。
マキタは、充電式トリマーにプランジベースを取り付けることによってルーターのように扱えるようになる。
しかし、パワー自体は変わらないのと軸径が6mmで、コレットコーンを替えても8mmまでしかつかないので、すごく負荷のかかる作業はルーターには敵わない。