自動カンナってのは木材の厚みを削る機械なんだけど、DIY向けの卓上タイプといえど気軽に購入するには価格的にも少々迷う。
ホームセンターで購入する規格ものの板を使用するだけなら、無用の機械なので購入するにしても優先順位としては後回しになりがち。(かな?)
「買ったはいいが、あまり使わないで物置の片隅に、、、」なんてことになると考えると中々手が出ない。
自動カンナを購入しようとする人は、木材の厚みを削りたい場面が明確にある人ではないだろうか?
そんなこんなで、「自動カンナを買おう!」って思ってまず最初に検討したのが「マキタ自動カンナ」と「パオック自動カンナ」だった。
結論から言うと「自動カンナ 自動かんな スポークシェーブ 13インチ 330mm (40200H-JP)」を購入したわけだけど、なぜ「スポークシェーブ」にしたのかについても触れたいと思う。
せっかくなので、スポークシェーブを持ってる人はすでに使い方を知っているとは思うが、買ったばかり、これから購入を検討している人向けに基本的な操作などを解説しようと思う。
めっちゃ便利だけど、ちょっと設定に苦労するデジタルスケールの設定方法なども解説しようと思う。
動画で見るとわかりやすいよ。
自動カンナとは何をする機械なのかは下記の記事を読んで欲しい。
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目次
マキタじゃなくスポークシェーブを選んだ理由
「自動カンナを買おう!」って思って最初に検討したのは下記
- マキタ自動カンナ
- パオック自動カンナ
- リョービ自動カンナ
- スポークシェーブ自動カンナ
卓上タイプでの選択肢は、これらになると思う。
その中で、最初は「マキタorパオック」のどちらにしょうか迷ったんだよね。
まず自分が一番購入にあたって考えたことは最大切削幅だったんだ。
幅が少しでも広い方が、幅の広い板を自動カンナに通せるからね。
なので、この時点で「京セラ」は除外。
パオックとスポークシェーブは最大切削幅が同じ330mmだったので、この2択なのだが、国内メーカーのマキタって実績からくる信用があるから除外しにくかった。
国内で一番使われているってことは、わからないことがあったらネットでの情報を集めやすいって利点がある。
メーカーに持っていくと直してくれたりするかもしれない。
なので、最後までマキタを捨てきれなかったが、結局は最大切削幅を優先することにした。
今でこそ「パオック」の値段が上がっているが、少し前まで60,000円ぐらいで売っていたので迷っただけなので、現在なら迷わず「スポークシェーブ」にすると思う。
国内メーカーの自動カンナは二枚刃とかが主流なんだけど、スポークシェーブには「ヘリカルカッターヘッド」と言う新しいタイプの刃が卓上タイプとして初めて搭載されている。
言葉で説明は難しいんだけど、刃がストレートではなく「螺旋」のようになっていると言うとわかりやすいだろうか?
トリマーのストレートビットと比べるとわかりやすいかもしれない、それにくらべエンドミルとかスパイラルビットは、らせん状になってるよね。
らせん状になっているので、常に刃が木材に当たっている状態を保っていて、それによる効果なのかはよくわからないが音が少し静かになるらしい。
なので最終的に「スポークシェーブ自動カンナ40200H-JP」を自分は選んだ。
とてもお気に入りの自動カンナなので、これから購入を検討している人のために各種パーツの説明などもしておこうと思う。
スポークシェーブ自動カンナ40200H-JPの解説
自動かんな SpokeShave 13インチ(330mm)自動カンナ (40200H-JP) ヘリカルカッターヘッド仕様 26個のカッターで切削 鼻落ち カッターヘッドロック機構
ヘッド深さ昇降ハンドル
このハンドルを回して刃のヘッド位置を上げたり下げたりする。
この時のヘッド位置で厚みが決まる。
カッターヘッドロック
カッターヘッドロック機構は材木の入りと出てく時のエグれの「鼻落ち」を軽減してくれる。
正面スイッチまわり
スイッチは上に上げると入るようになっている。
となりにあるのはリセットボタン。
黄色い部分をツマんで引き抜くとスイッチが入らいようになっている。
抜いたら上に上げてもスイッチが入らなくなる。
使う時は安全装置の黄色いやつを差し込んで電源を入れる。
抜いたまま無くさないようにしよう。
スイッチが入らなくなるぞ!
目安ゲージ
材を突っ込んだ時に、どのくらい削れるかの目安になるゲージがついている。
材を入れた時に削る前にゲージが上がることで間違いを防ぐことが出来る。
「あれ?こんなに削らないよな」ってのが入れる時にわかったりする。
右がインチで左がセンチ表記だと思う。
テーブル
自動カンナの前後にあるテーブル。
テーブルの調節はボルトを上げるか下げるして調整してなるべくフラットにする。
使わない時は上に折りたためるのでコンパクトになり邪魔になりにくい。
刃の取り替え
刃の取り替えは、集塵カバーを取りはずす。
ネジ三本を外せば取り外せる。
集塵機カバーを外すと、さらにカバーがある。
こ手間に引きだせば簡単に取れる。
これがスポークシェーブ自動カンナのヘリカルカッター刃だ。
「あれ?ちゃちいな」って声が聞こえてくる?気のせいか?
DIYモデルには初搭載らしいヘリカルカッター。
本家というか本当のヘリカルカッターの自動カンナは80万円とかする。
ただ仕組み自体は最低限のヘリカルカッターの構造を搭載している。
刃の交換をする時は本体再度に工具が収納されているので、それを使う。
刃の交換はビスを回して取るだけで、とても簡単。
刃を取り外したが、この刃は二か所が切れるように出来ている。
小さい丸い穴があるのが目印で、左にある時は1回目ってわかる。
切れなくなったら90℃回せば、また切れる刃が現れる。
回した時は、小さい丸い穴が右にいくので、この刃はこれが最後ってことがわかる。
集塵機能
スポークシェーブ自動カンナには最初から集塵アダプタが搭載されている。
集塵は大事。
体のことや作業中のストレス、掃除のストレスがあるからちゃんとした方がいいに決まってる。
後で後悔するとは思ったものの自分はケチりました。
代わりに近くのホームセンターで売っていたこれを買った。
というか、自分の行ったホームセンターにはこれしか売ってなかった。
ネットでも確かこれつけている人も見た気がするし大丈夫やろって感じ。
少し緩いがサイズ的にはまぁまぁだった。
時折勝手に抜けてしまうこともあるが、集塵しないよりかはいい。
現在は「サイクロン式集塵機」を使ってる。
サイクロン式集塵方法については下記記事を見て欲しい。
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自動カンナを地べたで使う訳にもいかないので、こんな感じの台を作った。
下には集塵の掃除機を収納できる優れもの。
集塵能力は、多少は木屑で周りが汚れる感じ、でもしないのと、するのではやっぱり違う。
思ってる3倍の速さで掃除機がいっぱいになると思う。
完璧じゃないけど真似したいって人はどうぞ。
振動で自動カンナが落ちないようにテーブルにボルトで固定してある。
削ってみる
硬めの樹種のタモ材を削ってみた。
綺麗に削れてる。(やったね!)
ヒノキ材とかもかけてみたけど、2mmとかの削り量だと表面がが少しむしれる感じがあるけど切削量を少しにして仕上げれば綺麗に仕上がった。
もっと硬い広葉樹ではまだ試したことはないが、今の所は良い買い物をしたと思っている。
1度使ったら病みつきになる自動カンナだ。
もう手放せない。
デジタルスケールの設定方法
スポークシェーブ自動カンナ40200H-JPはデジタルスケールがセットで購入できる。
40200H-JP本体だけで購入した人は別売りで売ってるので購入しよう。
取り付け方法に関しては説明書を見ればわかると思うが、わからない場合はわかりやすく説明してくれている人を参考にして欲しい。
ここではデジタルスケールの設定だけ説明するよ。
絶対値の設定
まず設定の前に上画像のようにフラットになっているか確認しよう。
もしなっていないようならフラットになるようにデジタルスケールの取り付けを調整しよう。
それでは設定を始めるよ。
まず適当な板を用意する。
ヘッドを昇降させるハンドルを回し板が削れる位置に調整する。
表面が一面削れるぐらいの調整にする。
調整が終わったらスイッチを入れ板を中に入れ削る。
削って後ろから出てくる。
削った板の厚みを測る。
測ったら20.09mmだった。
つまり現在、自動カンナは20.09mmの位置にいることがわかった。
スケールを上に引き上げて、今削った板を間に挟む。
ON/OFF(HOLDTOCALL)のボタンを3秒ほど長押しするとABSの文字が点滅するので指を離す。
表示が0.0mmにセットされる。
この時、デジタルスケールは板を挟んでいる現在を0にセットされたわけだよね。
スケールを上に持ち上げて、挟んでいた板を取り出しスケールを元の位置に戻す。
デジタルスケールは板を挟んだ箇所を0としてスケールがどれだけ戻ったかを計測する。
スケールを戻して表示されている寸法が、板の厚み=自動カンナの切削の厚み、となる。
削って測った板の厚みと同じ計測値が出ているなら成功だ。
コンマ1~3のズレはあるかもしれない。
1mmとか2mmとかズレているようなら、設定の最初に戻ってやり直した方がいい。
いまいちデジタルスケールの設定がよくわからないって人の参考になれば幸いです。
自動かんな SpokeShave 13インチ(330mm)自動カンナ (40200H-JP) ヘリカルカッターヘッド仕様 26個のカッターで切削 鼻落ち カッターヘッドロック機構