ノギスは1mm以下を計測できる道具で、特に精密な物を作るのには欠かせない。
「木工で1mm以下なんて必要あるん?」って思うかもしれないが、DIYと言えども1mmのズレは致命的になることが多い。
あちこちが1mmズレてしまっていると全体が収集つかなくなることだってある。
「ノギスはどのメーカーがいいの?」と聞かれれば自分的には「ミツトヨ」が好き。
「ミツトヨは精密測定で社会に貢献する」を理念にしている会社なだけあって、精度の信頼性は半端ない。
私が木工を始める前に、憧れの職人も使っていた。
できればミツトヨのデジタルノギスが欲しいけど、とりあえずはAmazonで購入した2000円ぐらいのデジタルノギスを使ってます。
今回は、僕が使ってる「Mefine デジタルノギス150mm」を使ってアナログノギスとデジタルノギスの違い、どんな測り方が出来るのかを簡単に説明します。
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目次
デジタルノギスとアナログノギスの違い
アナログノギス
こちらがアナログのノギス。
ちなみにこれは「ミツトヨ」、何十年も前のやつだから年季が入ってるけどね。
写真ののビスは、20mm分の1mmの単位まで測れる。
最小単位は0.05mmまで。
0.05の次は0.10
0.10の接ぎは0.15
と言った具合。
小数点第二位の単位はざっくりとした感じだ。
だけど木工のプロでも必要とす精度は0.15mmぐらいあれば十分やと思う。
ノギスの本体に刻まれた目盛りが主尺目盛りで、スライドする部分のスライーダーに刻まれた目盛りが副尺目盛り(バーニア目盛り)。
バーニア目盛りの「0」がどの位置にあるのかを見ます。
画像では9mmを少し超えてるのでメインスケールの目盛りは9mm。
次にバーニア目盛りがどの目盛りとピッタリかを見る。
画像では4の位置がピッタリ、つまり0.4mm。
9+0.4=9.4mmってこと。
こんな感じでアナログはスケールを読むのが、ちょっと面倒でストレス。
自分は老眼が入ってきているので、細かい目盛りや数字のピンとがあいずらいんよね。
デジタルノギス
デジタルノギスと言うだけあって、難しい見方なんてない。
表示されている数字がすべて。
アナログだと目盛りを読むのに慣れていないと時間がかかるが、デジタルならすぐにわかる。
DIYで使うならノギスはデジタルノギスの方が利便性がいい。
特に自分のように老眼にはとてもやさしいノギス。
ノギスの4つの測り方
厚み(外径)を測る
先っちょの口ばしで挟むだけで材の厚みを知ることができる。
内径を測る
写真のように円の内側の径を測ることも出来る。
深さを測る
ノギスの後ろ側(デプスバー)で深さを測ることが出来る。
ノギスの裏を引っ掛けるようにすると段差が測れる。
入るのであれば溝など深さも測れるよ。
デジタルノギスの素材
デジタルノギスの素材は
- プラスチック製
- カーボンファイバー製
- ステンレス製
などがあり、それぞれメリット・デメリットがある。
プラスチック製のノギスは測る対象の材料を傷つけたくない、また樹脂製なので軽いくて使いやすいってのがメリット。
だけど、測る対象が金属などの場合強く挟むと樹種は柔らかいので変形する可能性があるので精度は若干落ちるようだ。
カーボンはプラスチックよりは硬いけど、やはり金属に比べると柔らかい。
実際問題、使用目的がDIYなのであれば、どれを使っても問題ないとは思う。
ただ、少しだけ精度を気にするのであればステンレス製がいい。
Mefine デジタルノギス150mm
僕が2年近く使用しているのがAmazonで購入した「Mefineデジタルノギス150mm」
最小読取値は0.01mm。
誤差は±0.02だけど、実際には±0.03ぐらいに思ってた方がいいかも。
2000円ぐらいやったと思うけど、ステンレス製で生活防水、見た目がカッコ良かったので買ってみた。
値段も値段なので粗悪品でも諦めがつくかな?的な(笑)
でも、DIYで使ってるけど特に問題もなく気に入って使ってる。
なので各部機能も紹介しとくね。
3つのボタン
左のボタンは「インチとミリメートル」の切り替えボタン。
僕ら日本人はミリメートルにしとけばOK.
真ん中は電源をON、OFFするボタン。
一番右のボタンは、どの位置でも表示を0.00にするゼロボタン。
使用していて狂ってしまったりしたら閉じた状態でゼロボタンを押せば0.00にリセットできる。
サムローラー
このデジタルノギスのサムローラーで繊細なスライドができる。
特に測る対象の材が柔らかいものだった場合、ギュって挟むと潰れてしまうので正確な外径が測れなかったりする。
そういう時、サムローラーで動かせば対象に当たってそれ以上回しても空回りするので精度の高い測定ができるんよ。
長さ
このデジタルノギスは最大で150mmぐらいの幅のものが測れる。
実際これぐらいの長さのノギスを使ってる人が多いと思う。
これ以上長いやつとかは、職業的に必要とかそんな感じじゃないかと思う。
自分的には、ドリルビットの径やビスの径、ボルトの径。
開けた穴の深さなどの確認などの使用がほとんど。
これ以上長いノギスだと逆に使いずらいと思う。
自動カンナで削った厚みの確認や、丸棒治具で加工した丸棒の外径を測ったりとでも活躍している。
重さ
手で持った感じはそこそこ重量を感じる。
実際に重さを測ってみたら190gやった。
ソフトボール3号と同じぐらいの重さっぽい。(例えばわかりずらいってばよ)
精度
で?このデジタルノギスの精度は実際どうなのよ?
どんなに見た目が良くて便利な機能がついていたって、ノギスは測定工具なので精度が悪けりゃ使い物にならなん!
その肝心な精度を確かめてみよう。
シンワの差し金の厚みが2mmの規格のものを測定してみたら、なんとピッタリ2mm!(素晴らしい)
だけど、この差し金は本当に厚み2mmなのかい?って疑問も多少残る。
アナログノギスでも差し金の厚みを測ってみた。
アナログノギスでも2mmやった。
つまり、このデジタルノギスの精度は信用しても良さそうだってこと。
電池の交換
電池カバーを外して電池を取り出してみると、電池の種類は「ボタン電池LR44」。
最初に入っている電池はすぐになくなると思うので交換の際は参考にして欲しい。
交換する際は電池の向きを間違えないように気を付けてね。
ケース
このデジタルノギスはケースもついているので、使わない時や持ち運びの時はケースに入れられるので便利。
ノギスだけに限らないんだけど計測工具ってのは精度が命なので大事に扱わないといけない。
ノギスは無造作に投げたり、作業台の際に置いて落としたりしてはダメ!
ノギスの挟み込む部分のことを「ジョウ(ジョー)」って言うんだけど、ここが潰れてしまうと正確な測定はできなくなるから注意。
画像を見てわかるように先端が尖っているので落としたりするとすぐに潰れる。
安いノギスだからって乱暴に扱わないで、大事に使うクセをつけた方がいいと思う。
その他、目的別のデジタルノギス
最小が0.1mmで気軽に使えるデジタルノギス
DIY目的で価格が安くて気軽に使いたいって人は、こういうやつでもいいと思う。
- 測定範囲:0-150mm
- 最小読取値:0.1mm
- 繰返し精度:±0.2mm
最小読取値が0.1mmなので0.1mm以下が表示されない。
0.01mmまで表示されるタイプよりは測定精度は落ちるけど、そこまでの精度を必要としないのであれば気楽に使えるデジタルノギスだと思う。
とにかく精度の高いデジタルノギスを必要とする場合
ミツトヨのデジタルノギスはDIYで使うには勿体ないぐらいの製品だと思う。
メーカー的にも信頼性は抜群だ。
精度ってのは価格に反映されるので値段が高くなるのはしょうがない。
ただ、測定結果に安心できるってのは価格以上のメリット。
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