今回は僕が愛用しているドリル、スターエムの竹用ドリルビットについての解説をしたい。
最近では木工DIY界では「良く切れる」と話題のドリル。
初めてこのドリルを購入した時の僕は、「竹用?」って感じで、「竹以外では使えないのかな?」って感じだったんだよね。
疑心暗鬼で購入して初めて使った時の衝撃は今も覚えてる。
「ナニコレ?めちゃくちゃ良く切れるんですけど!」って。
ネーミングの竹用ってのは、元は「尺八を作るのに良いドリルはないか?」がきっかけに開発されたドリルなんだそうです。
現在では、竹のような曲面で加工しづらい、縦に割れやすい素材でも綺麗に穴があくよ!って感じで捉えられているように思う。
木材、アクリル、塩ビ、硬質ゴム、などにも対応できるっぽい。(僕は木材にしか使用したことはないけどね)
木材での使用では、「もはや神!」。
そのぐらい良く切れる。
動画で見ると分かり易いよ。チャンネル登録よろしくお願いします。
目次
何種類かのドリルで穴あけ比較
穴あけに使用する素材は「竹!」。
今回使用するドリルはこの4つ。
竹用ドリルが先三角なので、ドリルの先端はすべて先三角のものを使用。
先ネジ・先三角については下の記事を読んで欲しい。
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ケガキ刃が無いドリル
ケガキ刃らしきものがないタイプのドリルで先端の先三角の錐で位置決めして穴をあける。
刃が切れないのか、もともと切れないのかちょっとわからないが、ドリルが中々進まない。
摩擦で煙が(笑)。
あけた穴はこんな感じ。
かなり摩擦抵抗もあり時間がかかったので、あまり綺麗とは言えない感じ。
セットドリル(1200円ぐらい)
ホームセンターでセットで購入したドリル。
1200円ぐらいやったと思う。
安価なドリル。
意外だったのが、貫通までのスピードはこいつが一番早かった。
穴あけスピードは速かったけど、あいた穴の状態を見ると雑な感じ。
穴の仕上がりを気にしないのであれば、このドリルは優秀かもしれん。
ケガキ刃が一つの一般的なドリル
ケガキ刃が一つ、スクイ刃が一つの一般的な木工ドリル。
ドリルの進みははやくはないけど、ケガキ刃があるせいかドリルのブレは少ない気がする。
ケガキ刃のおかげか穴のフチのケバケバは少ないように感じる。
竹用ドリル
最後に今回おすすめのスターエムさんの「竹用ドリル」。
さすが竹用を謳うだけあって、ドリルの進み具合が1番スムース。
切れないドリルだと穴あけの進みが悪い中急にズルっと進んで、また止まってしばらく回転させてズルっと進んだりするのでやりづらい。
竹用は良く切れるので進みがとても滑らかに感じる。
比べるまでもなく穴が1番綺麗だよね。
穴の比較
写真だとわかりずらいかもだから動画も見てね。
一番右が竹用ドリル。
あけた穴の綺麗さもさることながら、穴あけしている時の感覚もスムースで安定感がある。
良く切れるってのはそういうことなのかもしれない。
柔らかい木材に穴あけ
木工をしたことがない人は、「柔らかい木材なら簡単に穴あくでしょ?」って思うかも。
確かに穴あけは楽。
だけど刃が良く切れないと綺麗な穴はあけられないんだよね。
例えば、お豆腐を切りわける時を考えてみよう。
包丁のように切れる刃物なら綺麗に切れるけど、先端が鋭利ではなく厚み3mmの鉄板で切るとしたら切り口はグズグズになると思うんだよね。
なので柔らかい材の方が綺麗な穴あけは難易度が上がる。
桐材
桐(きり)は木材の中でかなり柔らかい部類なので、これに穴をあけてみたいと思います。
竹にあけたように他のドリルでも穴あけして、最後に竹用ドリルで穴をあけました。
一番右が竹用ドリルであけた穴。
写真ではそこまでの違いはないように見えます。
切れないドリルでやると穴のフチがガサガサ(バリ)になる。
表では違いはないように見えたが、ひっくり返してみると、貫通した穴に違いが出ていた。
竹用ドリルは綺麗な貫通穴だけど、それ以外は多少の違いはあるけどバリが出ている。
硬い木材に穴あけ
欅(けやき)は木材の中では硬い部類に入る。
硬いと言っても木材なのでドリルでの穴あけ加工もできるよ。
こういう硬い木ってのは大体が広葉樹で価格も高かったりするんだよね。
木材の価格が高いってことは失敗はしたくないってことなので、綺麗な穴あけをしたいよね。
欅(けやき)材
最初にスターエムの竹用ドリルで穴あけ。
ドリルはゆっくりとだけどスムースに入っていく。
気になるほどの負荷は感じない。
あけた穴はめちゃくちゃ綺麗!
安いセットドリルでも穴あけしてみた。
穴あけのスピードは一番はやかったけど、あけた穴の状態は雑な感じだったけど、どうだろうか?
まぁ、まずまずの穴はあいてるけど、よく見ると穴のフチが少しバリが出てるね。
でも、穴あけが楽に早くあくので、ただ穴をあけたいって時にはこのドリルが役に立つかもしれない。
左が竹用ドリル、右がセットドリル。
写真で見るとわかりずらいが、竹用ドリルであけた穴のフチはピンとしてるのに対して、セットドリルの方はフチにバリが出ていた。
竹用ドリルはなぜ切れ味がいいのか?
一般的なドリルはケガキ刃が一つ。
竹用ドリルはケガキ刃が2つあるように見える。
スクイ刃も2つあるっぽいけど構造的なものは僕にはわからない。
竹用ドリルが良く切れる理由はこの辺りにあるっぽい。
ケガキ刃とスクイ刃については下の記事で書いたと思うので読んで欲しい。
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竹用ドリルはボール盤でも使える
竹用ドリルは市販されているものは六角軸だと思うけど、六角軸はボール盤では使用できないと思ってる人もいる。
竹用ドリルに限らず、六角軸はボール盤でも使用できる。
竹用ドリルはボール盤でも使えるってか、ボール盤と組み合わせると最強になる!
良く切れる竹用ドリルで穴あけ&ボール盤で真っすぐな穴あけが出来る。
穴あけ時もスムースにドリルが入っていくので、とても快感。
感触だけは動画や写真だけでは伝わらないので、ご自身でぜひ味わって欲しい。
メンテナンス
竹用ドリルは再研磨して使うことは出来ないスターエムさんのウェブページでも言っているので、切れ味を長く保つために使用したらお手入れしよう。
僕が使用しているのは「シリコンスプレー(無溶剤タイプ)」。
切屑が刃先などに付着してる時はブラシで取ってからスプレーを吹き付けてる。
シリコンが表面を多少は保護してくれると思う。
これもスターエムさんの普通の先三角の木工ドリルなんだけど、このタイプは再研磨できるらしい。
スターエムさんの再研磨が記載してるリンクを貼っておくのでチャレンジしてみて。
ここまでで無敵な竹用ドリルなんだけど、再研磨できないってのが唯一のデメリットかもしれない。
っていうか僕は木工ドリルを研磨したことは一度もない(笑)。
研磨の仕方がわかったので、これからは切れなくなったら研磨してみるよ。
再研磨で切れ味が戻るのであれば、この一般的なドリルはコスパがとても良いことになる。
なので、接合部のダボとか見なくなる部分の穴あけとかはこのドリル。
仕上がり面の穴あけなどは竹用ドリルって感じで使い分けしている。
話はそれるけど、なぜかホームセンターで「先三角の木工用ドリル」って置いてないんだよなぁ。(先ネジばっか)
竹用ドリルは置いてあるんだけどね。(これがあれば不要でしょってこと?)
まとめ
今回は僕が愛用している木工ドリルで「竹用ドリル」について解説しました。
あまりにベタ褒めするので「こいつスターエムの回し者か?」って思われるかもしれないが、違います。
ただの愛用者です。
てか最近では竹用ドリルのすばらしさはDIY界隈では当たり前のことになってきている気もするけどね。
技術とか関係なく綺麗な穴があくので、DIY初心者こそ竹用ドリルを使った方がいいと本気で思ってる。
綺麗な穴があけられると作業のモチベーションが上がるってもんよ。
穴あけの径は、3mm→3.5mmと0.5mm単位で用意されていて、最大が21mm。
全部一辺に揃えようとすると、かなりの金額になるので必要に応じて購入するのがいいと思う。
良く使う穴の径って大体の人は3つ4つあれば十分だと思うけど、なぜか竹用ドリルはコンプリートしたくなる(笑)。
それではまた。^^
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