鉋の種類と用途、DIYで使うおすすめ鉋

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大工道具の鉋の種類って?一番使われているのは平鉋。

鉋(かんな)って聞くと「使うのが難しそう、メンテナンスが大変そう」なんてイメージが強いんじゃないかと思う。

木工DIYをしている方でも一本持っているかどうかで、「自分のDIYには鉋は使わない」って人が多数を占めるのかもしれない。

今では電動工具で大体の加工が出来るけど、やはり鉋を持っていると便利な場面はあると思う。

もし鉋をDIYで使うとしたら平鉋だと思うから、平鉋のサイズについては良く見て欲しい。

特殊な鉋もあるけど、トリマーのビットで代用できそうなものも多いのでDIYで無理して買う必要はないと思う。

プロ用鉋を1丁持ちたい場合は最後まで読んで欲しい。

自分がプロ用の鉋や鑿を買う時に利用しているネットで買える道具屋さんを紹介します。。

平鉋(ひらがんな)

カンナと言えば一般的には、この平鉋だと思う。

木材を凸凹を削って平らにするための鉋。

▼平鉋の中にも種類があって、

  • 大鉋(刃幅が3寸以上の鉋、DIYではまず必要ない、プロでも使う人は一部の人だと思う)
  • 平鉋(一般的に良く使われる鉋)
  • 長台鉋(台が長く直線を削るのに重きをおいた鉋)

▼二枚鉋と一枚鉋

  • 刃の後ろに裏金で逆目を止めるのが二枚鉋
  • 一枚鉋は現在ではあまり使われない鉋、削り艶を出す高級仕上げに使われていたりする

一般的には二枚鉋を選べばいいと思う。

二枚鉋といっても二枚刃ってことじゃなく、裏金で押さえて逆目を止めるためのものなので刃ではない。

裏金が入っているか入っていないかの違い。

▼鉋は刃の大きさによって台の幅も大きくなる、まぁ当然だよね。(手で掴む範囲が広くなる)

  • 寸四(すんし)=刃幅60ミリ、切削幅 約50ミリ
  • 寸六(すんろく)=刃幅65ミリ、切削幅 約57ミリ
  • 寸八(すんはち)=刃幅70ミリ、切削幅 約63ミリ
  • 2寸(にすん)=80ミリ、切削幅 約72ミリ

どのサイズが使いやすいとは、使う人の目的だから一概には言えないけど、大工さんなどは寸八を持っているイメージ。

だけど家具なんかに使いたいなら寸六もしくは寸四をお勧めしたい。

なぜなら片手で持つのがシンドイから。

寸四より寸六、寸六より寸八の方が重くなる。

2寸の大鉋に関しては落とすとちょっとした事故になりかねない。(まぁ一般の人は使わないから関係ないと思うけど)

鉋でネットで検索していると寸八ってのが良く出てくるので「やっぱ鉋は寸八だよなぁ」とか思って寸八を買うと後悔する。

もちろんわかった上で選ぶのであれば問題ない。

プロ用の切れる平鉋を1丁持って、自分で研いで管理しながら鉋について知っていくのもいいと思う。

小鉋

▼小鉋

小鉋は小さい鉋って言う認識だけで、小鉋の定義を自分は知らなかったんだけど、調べたら下記で定義されているみたいだ。

  • 刃幅が1寸8分以下で台も短いもの

1寸8分=54mmなので、54mm以下を小鉋って言うみたいだ。

▼豆鉋

豆鉋の定義も調べたよ。

  • 刃幅が8分以下で台も極めて短いもの

8分=24mmなので、24mm以下を豆鉋って言うんだってさ。

面取鉋

自由角面取鉋(じゆうかくめんとりかんな)

角面取鉋

自由角面取鉋(じゆうかくめんとりかんな)

自分で設定した面取り以上には削れない鉋。

ネジを回して広げたり狭めたりして自由に面の大きさを調整できる。

角面取鉋で角を削っているところ

使い方は面を取りたい角に当てて削るだけ。

角面取鉋の面取り幅の説明

削りたい材が90°であれば、角面取鉋の台とぴったり合ってガイドの役割をしてくれる。

ネジを締めたり広げたりして、取りたい面の大きさを変えられる。

内丸鉋(うちまるがんな)

内丸鉋

内丸鉋(うちまるがんな)

鉋台と刃が内側のRになっているので、木材の表面を丸く削り出すことが出来る鉋。

内丸鉋のRが違う3本

鉋の大きさによってRの形状が異なっている。

外丸鉋(そとまるがんな)

外丸鉋

外丸鉋(そとまるがんな)

台と刃が丸く外側にR形状になっいるので材に曲面の溝を作ったりできる。

ん~自分的にはあんまり使った記憶はないような。

反り台鉋(そりだいがんな)

反り台鉋

反り台鉋(そりだいがんな)

鉋の台が反っているので、削っていくと曲面に削れていく。

反り台鉋三種類

反り台によって削れるRが変わってくる。

椅子の座面なんかを削るのに使われたりする。

際鉋(きわがんな)

際鉋

際鉋(きわがんな)

際鉋は、刃が台の左隅まであるのが右勝手、刃が台の右隅まであるのが左勝手。

際鉋の刃

こんな感じで片方だけ台の端まで刃がある。

右勝手、左勝手、とあるので逆目に対応できる。

鉋(かんな)が取っ付き難い理由?

鉋がとっつきにくい原因はどこにあるんだろうか?

おそらく、「鉋を掛けるのが疲れる」、「削るのに時間がかかる」、「刃が切れなくなって研ぐのが面倒だ」、「台が狂った時直すのが面倒だ」、「鉋を研ぐ砥石もないし、台を直す道具もない」、「そもそも研ぐ知識も台を直す知識もない」。

この辺りが理由になってるんじゃないだろうか。

体力的に大変って面もあるけど、その他の理由は知識を得て技術の習得までに時間がかかるってことなんじゃないかと思う。

そりゃ、限られた時間の中で物作りをするのだから当然と言えば当然だ。

鉋の種類もたくさんあり、自分もどのくらいの種類の鉋があるのか知らない。

鉋のサイズも「寸八(すんぱち)」とかで表されているのでメートル法で育ってきている人には馴染みがないのでピンとこないから「なんか良くわかんけど面倒そうだ」って感じになりやすい。

ちなみに「寸八」は1寸八分のことなんだけど、この尺表記をミリメートルに直すと54mmとなるのに、鉋のサイズになると寸八の刃幅70mmとなっている。

こちらに関してはなぜそうなのか?

それは今でもわからないし、わかる人がいるのかもわからない。

「ん~悶々とする」。

▼尺目盛りについては下記参照

尺目盛スケール(メジャー)の読み方を知っておくと以外と使える。

▼自分は替刃式使ったことはないけど、DIYで使えそうな鉋も紹介しておくよ。

KAKURI 利蔵 替刃式鉋 58mm

サイズ的には寸六かな。

大きくも小さすぎでもない鉋。

何より価格が安い鉋を探しているならこれかと思う。

切れなくなったら替刃式なので刃を取り替えれば使える。

鉋を研げなくても大丈夫な鉋。

替刃式の髭剃りみたいに切れなくなったら交換。

KAKURI 利蔵 替刃式鉋 58mm 替刃3枚入り

替刃のリンクも貼っておくね。

プロ用と比べるのは可哀そうだけど、無いよりはまし。

プロ用鉋おすすめ

プロ用のよく切れる鉋は値段が高い!しかも値段の高い鉋は買ってすぐには使えない。

自分で調整する必要があるんだよね。

鉋の刃を叩いて調整とかする必要があるんだけど、買っていきなり高難易度のことを求めてくる。

慣れてない人が鉋の刃を調整すると割れてしまうことも良くあるんだよね。

買っていきなり終了とか「無理ゲーかよ!」って言いたくもなる。

でも安心して欲しい、プロ用の鉋を直ぐ使える状態に調整してから送ってくれる道具屋さんが下記リンク。

鉋、鑿、大工道具の曼陀羅屋

通常の平鉋が2万円~5万円の間ぐらいだと思う。

直ぐ使いだと寸4~寸8で一律4000円だ。

商品代金+4000円ってことだと思う。

鉋を注文時に商品名と共に直ぐ使いと書けば、30年以上のキャリア、自ら鍛冶屋に足を運び又削ろう会にも毎回参加している店主が研ぎ、仕込、台直をして販売してくれる。

自分で調整してゲームオーバーになるぐらいなら、4000円で調整してもらえるならやってもらった方がいい。

手本にしたい、失敗したくない、って人にはとてもいいシステム。

そもそも、ちゃんとした鉋を使ったことがない人にとっては、どんな状態の鉋がベストなのかもわからないと思う。

プロの研ぎ、仕込み、台直し、まで終わっている状態を見ることが出来ることなんてそうそうない。

プロが研いだ鉋で削った時の感触を覚えることもできる。

しかも1万円以上のお買い上げでプレゼントとしてDVDがもらえる。

何種類かあるDVDの中から1つだけ選ぶことが出来る。

その中には「鉋の仕込み」などが収録されている。

DVDを見ながら研いだり調整したりするのを学べるのは助かる。

2万円以上お買い上げだと、座卓の製作DVDや用意された商品が一つもらえたりする。

ネットショップを眺めてるだけでも楽しいので1度覗いてみてはどうだろうか?

鉋、鑿、大工道具の曼陀羅屋

家具を製作する場合、仕上げにオイルフィニッシュなどを塗ると思うので鉋を掛けたとしてもペーパー掛けをすると思う。

▼サンダーについては下記記事を読んで欲しい。

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