メジャーとかスケール、コンベックスとか人によって呼び方は違うかもしれない。
こんなやつ。
木工界隈だとコンベックスって言ってるのかな?
自分は長らくスケールって言ってたし、いまでもスケールって言うかもしれない。
ここでは、コンベックスで言い方を統一しようと思う。
コンベックス(スケール)については下記記事を読んで欲しい。
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参考家具の測定にも!コンベックスの使い方とオススメのサイズ
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先端の金具
この先端の金具を「0点補正移動爪」って言うんだってさ。
先端金具が動かないやつもあるらしいが、自分は使ったことがないな?うん、ない。
コンベックスの先端の金具がガタガタ動くのを知っている人は多いと思うけど、なぜ動くのかを考えたことはあるかな?
以外と知らない人も多いし、中には「不良品かなぁ?」なんて言う人もいたよ。
まぁ自分も知るまでは深く考えて使ってたことはないけどね。
先に答えを言ってしまうけど、測った時の誤差の補正機能。
コンベックスを使用する時の状況は以下の2つが多いと思う。
- 押し当てて測る
- 引っ掛けて測る
その場合、先端の金具部分の厚みはどうなっているのだろうか?
金具の厚みは1mm程度でガタガタ動くのも実は1mm程度。
金具の厚み分を動くことで補正してくれているわけなんだ。
その辺りを詳しく見てみよう。
押し当てて測る時
例えば、部屋の隅から距離を測りたい時などは、先端を端に押し付けて測ることになると思う。
押し当てると金具の厚み分の隙間がなくなる。
金具が1mmほど押し込まれて金具の外側がゼロ点となる。
勝手に金具が動いて補正してくれるから何も考えずに使うことが出来る。
引っ掛けて測る時
木材の部材の長さを測りたい時なんかは、引っ掛けて測ると思う。
引っ掛けて測る時は、先端の金具が少し伸びて、金具の厚み分が隙間になる。
金具が1mmほど伸びて、金具の内側がゼロ点となる。
金具が動くことで補正がかかるから、何も考えず距離を測ることが出来る。
壊れてないから安心してね
道具って長く使ったりしてるとネジが緩んだりしてカタカタするものもあると思うんだよね。
カタカタしてる=締め直さないと
って感覚に陥る人もいると思う。
ちゃんとしている人ほど緩んでいるのが気持ち悪いとか思うかもしれない。
だけど、コンベックスの尖端の金具を締めるようなネジはないよ。
金具の厚み分の補正をカタカタと健気に頑張ってくれてるってわけだ。
専門用語だと「ゼロ起点補正」と言うらしいよ。
精密な木工の計測には向いていない
よりしっかり測りたい時などは、キリのいい10cmとかをスタートで測るのもいいかもしれない。
その場合、測った後10cm引くのを忘れないように。
コンベックスにいくら補正機能がついているとは言え、0.3mmとかの誤差は出ると思う。
どうして誤差が出るかと言うと、コンベックスを引っ掛けて測る時の引っ張る力加減とかでも多少の誤差が出る。
鉛筆で印をつける時の誤差が生まれるとトータルで1mmぐらいの誤差は出てしまう可能性がある。
自分で使うもので、少しぐらいの歪みは味と捉えられるのであればコンベックスで測っても問題ないと思う。
しかし、ホゾ組みで作るような本格的な木工の計測には向いてない。
木工家具なんかは加工する場所のほとんどが仕上がり面だったりするので、1mの誤差はアウトの場合もある。
場合によっては0.1mmの精度を必要とする場面もある。
精度を求める計測ではコンベックスは使わないかもしれないが、測り間違いがないかを確認するために使ったり、「このスペースに合った物を作りたい」なんて時の空いたスペースを測ったりと、コンベックスの出番は意外と多い。
作るものの対象が大きいものだったりする場合もコンベックスを利用したりすることもある。
より精密な計測をしたい時の道具を知りたい場合は下記記事を読んで欲しい。
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