差し金とスコヤの違い

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豆知識

【完全スコヤ】と【差し金(さしがね)】の違い。どちらも直角を測れるが?

直角の墨付けってことなら「差し金」でも出来るし、「完全スコヤ」でも出来る。

墨付けだけじゃなく、垂直、直角の確認なども両方とも同じ使い方をする。

「なら、違いってなんだろ?」って思う人もいるよね。

ちなみに完全スコヤって言うのはL字型のスコヤのことを指すよ。

完全スコヤ

こういうやつね。

スコヤには「留め型スコヤ」とか「自由スコヤ」とか何種類かあるけど、「完全スコヤ」って言ったら上の写真のやつね。

基本的に90°の墨付けや確認に特化している道具なだけに90°の精度はかなりのものだと思う。

いろんな場面で90°かどうか不安になった時はスコヤを当てて確認するぐらい信用している。

業種で考えるてみると

  • 「差し金」は大工さん
  • 「スコヤ」は家具屋さん

って自分の勝手なイメージがある。

家具を作る人でも差し金を使う場面はあるかと思うが、友人の大工さんがスコヤを使っているのを見たことはない。(使ってたらごめんなさい)

どうやらその辺りに違いがあるのかもしれないので、深堀りしてみたいと思う。

厚みの違い

差し金とスコヤの厚みの違い

差し金とスコヤの厚みについて見てみる。

差し金もスコヤも長い方を「長手(ながて)」、短い方を「妻手(つまで)」って言うんだよね。

その妻手部分を見ると厚みが全然違うのがわかると思う。

大きな違いの一つが、

妻手の台座部分の厚みがあるから材料にしっかり当てる(引っ掛ける)ことが出来る。

安定感があるとも言えるよね。

安定して正確な墨付けが出来る。

差し金は薄い金属で出来ているので引っ掛かりが少ないのでブレやすい。

完全スコヤ

妻手の台座が厚いので自立で立つから垂直かどうかの確認もできる。

差し金は薄いので、こういった使い方は出来ない。

90°の精度の維持

完全スコヤは長手がステンレス製で厚みもあり、妻手の台座はアルミもしくは真鍮で出来ていて錆びにくい。

完全スコヤは長く使用していても、ちょっとやそっとじゃ90°が狂ったりしない、90°の精度を維持してくれるよう出来ている。

その点、差し金はしならせて使えるよう薄く作られていたりする。

しなりにくい厚手の差し金もあるけどね。

スコヤも差し金も落としたりすると変形してしまい90°が信用できなくなってしまうから注意が必要。

特に「差し金」は薄くて軽いから台の上に投げて置いたりする人もいるが、それは落とすのと変わりがないからやめよう。

計測する道具ってのは精度が命だから、差し金やスコヤに限らず落としたり、うっかり踏んでしまったりすることがないようにしよう。

差し金は踏んだら曲がってしまって即ダメになるよ。

しならせて使うのと、踏んで曲がってしまうのは全然違うからね。

大工さんが使うような大きさの差し金(長手で50cmぐらい)はちょうど邪魔になるような大きさなんだよね。

作業台の上に置いてもかさばるし、作業しならがら置いても、うっかり踏んでしまったりする。

差し金を使うなら、置く場所をしっかり決めておくほうがいいと思うよ。

90°の精度の維持は完全スコヤの方が上かもしれない。

差し金が90°に不安を覚えた時なども、自分は完全スコヤで確認しているぐらいだ。

DIYで使うならどっちがいい?

個人的にはDIYで使うなら「完全スコヤ」がいいと思う。

部材に当てる時の妻手の台座の安定感に優れているから。

15cmとか10cmの完全スコヤだと使っていても取り回しも良く、置いておいても邪魔になりにくい。

90°に特化した道具なので、長く使用していても狂いが起きにくい気がする。

「じゃあ差し金はなんの為にあるんだよ!」って思うかもだけど、差し金にしか出来ない測り方・使い方があるんだよね。

基本的な「差し金」の使い方については下記記事を読んで欲しい。

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完全スコヤが90°に特化しているのに比べ、差し金は多目的な利用方法があるんよ。

色々な使い方を出来るってことは、色々知らないと使えないとも言える。

差し金一本あれば家が建つなんて言われているぐらいだよ。

余裕があるなら長手で50cmぐらいのやつを1本持っておくのもいいかもしれないが、DIYで気楽に使うなら「完全スコヤ」がいいよ。

サイズが一般的に良く使われている15cmタイプで表裏がcm目盛なので使いやすいと思う。

スコヤについての下記記事も読んで欲しい。

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