尺貫法でいう長さの単位の尺を一般の人で使う場面はないと思うけど、豆知識として知っておいても損はない。
尺貫法では、長さ=尺、質量=貫、体積=升、面積=歩・坪、が使われてきたんだって。
日本メートル条約に加盟したことによって尺貫法は使われなくなったそうだ。
建築業界では今でも「尺」や「坪」の単位で使用されているが図面などはミリメートルで表記されている。
図面はミリメートルでも、基本的な間取りを尺を基準に作っていれば、現場では尺を使ったほうがわかりやすかったりする。
なので、家なんかは尺を基準で作られていたりするので無関係ってわけでもないんだよね。
長方形の畳なんかでも家の間取りに合わせて、短い一辺が3尺、長い一辺が6尺、になっている。
関東とか関西で畳のサイズは微妙に違うみたいだけど、比率は2:1になっているみたいだ。
部屋の間取りなんかは3尺を基準に決めたりしているから、あいたスペースとかに家具を作るとした時に、メートル法だと意味のない寸法でも尺ならキリのいい寸法ってことも多い。
尺目盛スケールの目盛りの読み方は、知ってしまえばそれほど難しいものではないと思う。
覚える必要もないけど、「へぇそうなんだ」程度で読んで欲しい。
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コンベックス(スケール・メジャー)の選び方は下記記事を読んで欲しい。
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厘(りん)
写真では、本当は左端で説明したいけど、金具が邪魔して見ずらいので1寸5厘の所に矢印にしてある。
目盛りの一番短い赤矢印が厘を指している。
尺目盛の最小単位の「厘(りん)」
1厘=0.303mm
1厘、2厘、と本来は続くわけだけど、尺目盛スケールは5厘単位になっている。
なので尺目盛スケールの目盛りの最小は5厘ってことになる。
分(ぶ)
写真では、本当は左端で説明したいけど、金具が邪魔して見ずらいので1寸1分の所に矢印にしてある。
目盛りの赤矢印が分を指している。
「分(ぶ)」の目盛り。
1分=3.03mm
1厘が0.303mm×10=1分は3.03mmとなる。
寸(すん)
赤矢印が「1寸(すん)」
寸の単位には「1、2」とか大きい数字が表示されているのでわかりやすいと思う。
1寸=30.3mm
1分が3.03mm×10=1寸は30.3mmとなる。
尺(しゃく)
赤矢印が「1尺(しゃく)」
1寸~9寸で10の目盛りで1尺となる。
10寸って言い方はしない。
1尺=303mm
1寸が30.3mm×10=1尺は303mmとなる。
よく使う尺での寸法
家を建てる際に柱から柱までの距離が決まっていたりするので、大工さんなどが良く使う寸法がある。
部屋の壁となる石膏ボードなどの建材の規格は決まっていたりする中で、3尺と6尺ってのは一番よく使う。
3尺は909mmなので91cm。
6尺は1818mmなので182cm。
あと3尺の半分の1尺5寸ってのも良く使う寸法。
3尺(909mm)の半分なので909÷2=454.5mmで四捨五入して455mm(45.5cm)となる。
1尺5寸は455mm(45.5cm)。
3尺と6尺と1尺5寸は、いちいち測らなくても丸暗記してしまうと使い勝手がいいと思う。
建材で良く使うってことは、その長さの材が良く使われるってことになるから、ホームセンターのSPF材の長さも1820mmとかになっていている。
SPF材だけでなく、ランバーコア材とかベニヤ板とかも3×6材とかで売っている。
3×6ってのは3尺×6尺のことで91cm×182cmってこと。
普段気にしないけど、ホームセンターを利用したことある人は多いと思うので、知らず知らずに尺貫法のなごりの影響を少なからず受けているんだよね。
このことを知っていると、なぜホームセンターでその規格のサイズなのかがわかると思う。
参考になれば幸いです。
▼今回の説明で使ったスケール。
片側が尺目盛りで、反対がメートル法になっている。
尺目盛を使わない場合は、両方がメートル法のスケールを選んで欲しい。
購入する際よく見ないと間違えやすいから注意。
剛厚なので、長く伸ばしても折れにくいのでリフォームする時とか便利。
実際、自分も大工の手伝いに行くときにはこれを使っているよ。
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スケールの先端の金具が動く理由については下記記事を見て欲しい。
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