ホゾ組とボンドで木と木を接合

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やり方

【DIY】釘を使わず「ホゾ組」と「ボンド」を使って木と木を接合

前回の記事でホゾを加工したので、実際にボンドを塗ってホゾを組み上げるところまでやってみたいと思う。

前回のテーブルソーを使ったホゾ加工については下記記事を読んで欲しい。

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テーブルソーでホゾ加工
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木工の世界では、ホゾ組は伝統的な技術で、組み合わせる2つの木材をぴったりと合わせるための技法だけど、ホゾを入れた時の丁度いいキツさとか以外と難しい。

これに対して、ボンド(接着剤)は、接合面を強力に接着し、長持ちさせる役割を果たすから地味に大事。

この記事では、ホゾ組とボンドを組み合わせた木材の接合過程について詳しく説明し、美しさと強度を兼ね備えた木工DIYを実現しようと思う。

まずは動画を見て欲しい。

角のみ機を使ってホゾ穴をあける

角のみ機で穴あけ

ホゾ組みをするには、ホゾ(オス)とホゾ穴(メス)が当たり前だけど必要。

ホゾ穴をあける方法は

  • 手鑿で掘る
  • トリマー・ルーターで掘る
  • 角のみ盤

などがある。

鑿(のみ)を使って掘る方法、いわゆる手鑿で掘るやり方があるけど、手入れがしてある良く切れる鑿が必要になるのと、綺麗な穴をあけるには技術が必要だったりする。

トリマー・ルーターで掘る場合は、ホゾ穴をあけるための治具が必要になったりする。

トリマー・ルーターで掘るとホゾ穴が綺麗に加工できるが、材をしっかりと固定して治具を使わないと材がクラッシュして使い物にならなくなったりする可能性がある。

角のみ盤であける穴は、ルーター・トリマーよりも綺麗ではないが、四角い穴をあける専用の機械なので材の固定・位置決めなど安定したホゾ穴が掘れると思う。

自分の使っている角のみ機については下記記事を読んで欲しい。

深穴角のみ機「日立工機BS30SA]
参考価格の安い「角のみ機」を探して中古の「日立工機BS30SA]をヤフオクで手に入れた。

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ボンドは何を使えばいい?

タイトボンドⅢアルティメット

ボンドは何を使えばいいかは作る物とか、その人の好みとかあると思うけど、ホゾ組みする時は自分は「タイトボンドⅢアルティメット」ってやつを使ってる。

ホゾ組みはビスとか釘を使わないので、出来るだけ接着強度が高いボンドを使いたいからね。

タイトボンドの良い所は

  • 接着強度が高いので安心できる
  • 硬化が早いので圧着時間を短縮できる
  • 硬化後にサンダーなどで研磨できる
  • 硬化後に塗装しても色が乗る
  • 硬化後は水に強い

一般的に使われている白ボンド(正式名称は酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤 )は、ボンドは固まるとゴムのように柔らかいので、サンダーで削り取るのにちょっと困難。

白ボンドは拭き取りがあまいと塗装した時に色が乗らない。

※白ボンドの軟性の硬化は悪い所ばかりではなく、粘り強さなどが使用場面で必要なことも多いにあると思う。

自分の使っているタイトボンドはプロの木工家も愛用している人もいるボンドだ。

ただし、白ボンドに比べると価格が高いんだよね。

必要に応じて使い分けるのがいいと思う。

自分はビスとかを使わないホゾ組みなんかは「タイトボンド」って決めて使っている。

最近では、ゴリラウッドグルーってボンドも人気みたいだね。

通称ゴリラボンド。

タイトボンド同様、ゴリラウッドグルーも水に強い性質があるらしい。

ゴリラウッドグルーは、白ボンドよりも価格は高いがタイトボンドよりは少し安い印象かな。

ホゾ組みに使うボンドに迷うようなら「タイトボンド」を使えば間違いない。

ボンドの種類については下記記事を読んで欲しい。

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ボンドを塗るところは?

ホゾ穴の深さイメージ画像

ホゾ穴はホゾより1mm程度深く穴をあけるのが基本で、その1mmがボンドの逃げ場となるよ。

ホゾとホゾ穴の両方にボンドを塗ることで接着強度が高まるんだけど、ホゾ穴に塗ったボンドはホゾを入れる時に後ろに追いやられるので、ホゾとホゾ穴をピッタリに加工してしまうと、ボンドが裏に入ってホゾがピッタリと収まってくれなくなる可能性があるんだよね。

なので、ホゾ穴の底とホゾの先っぽはボンドを塗らなくても大丈夫。

ホゾにボンドを塗る

塗るボンドはある程度使う分をいらないべニアとかにドバっと出して、ヘラとかで必要な分のボンドを塗るといいと思うよ。

ホゾ穴にボンド

ボンドを直接ホゾ穴に入れると、タイトボンドは白ボンドに比べると液状なのでホゾ穴に落ちて溜まったりするよ。

底にボンドを塗りたくないのであれば、必要な分をヘラで取って塗ると上手くいくと思う。

自分は、少し深く穴を掘り過ぎてしまった場合は、ホゾ穴の底にもボンドを塗るようにしてる。

少しでも空間をボンドで埋めてくれればと言う思いからだ。

ホゾを組む時に注意すること

ホゾ組みにゴムハンマー

ホゾを仮組みしたり、ボンドをつけて本組みしたりするときに「ゴムハンマー」がめっちゃ便利!

ホゾ組みにゴムハンマー

ゴムハンマーのいい所は、叩くところの面積がとても広い。

そのおかげで打ち損じがすくない。

ゴムなんだけど、結構な力で叩けるのに傷がつきにくい。(てか傷つかない)

ゴムハンマーを使う前は、玄翁で当て木をして叩いていたんだけど、今はゴムハンマーを使ったら手放せなくなった(笑)

ゴムハンマーでホゾ組やダボ継ぎなんかで叩いていれたい場合、1ポンドで重量が450g程度の物を選ぶと使いやすい。

1/2ポンドとかだと少し小さい。

ゴムハンマーにはヘッドが黒と白があるけど、製作段階であれば黒でもいいけど、仕上がり面とかに使いたい場合は色移りしにくい白を選ぶ人が多いみたい。

ボンドの拭き取り

ホゾを組んだ時のボンドの拭き取り

ボンドを塗ってホゾを本組みすると必ずボンドがニュルっと出てくるので綺麗にふき取る。

特に写真のような場所の隅は、ボンドが拭き取りずらい。

なるべく先の細いヘラなんかで角のボンドを取り除く方がいいと思う。

ストローを使ってボンドを取り除く

ツイッター(今はX)でストローの先を少し潰して角のボンドを取り除く方法でやっている方がいたので、マネしてやってみたら結構便利!

ボンドはストローの空洞の中に入ってきて、ボンドが溜まったらストローの先端を切って使う。

ストローなんて数十本入りでも安いのでコスパもいいのでオススメ。

タイトボンドは硬化後に研磨できるとか、色が乗るとか言われているけど、出来るだけはみ出したボンドを取り除いたり、拭き取ったりした方が絶対仕上がりがいい。

ホゾ組みの完成

ホゾ組みをハタガネを使って圧着

ボンドを塗ってホゾを組んでボンドを拭き取ったら圧着させるよ。

圧着は「ハタガネ」って道具を使用。

本当はハタガネの当たる部分に当て木をするのが正解だけど、ホゾが適切なキツさなのと、樹種が硬い木だったのでハタガネをグイグイ締め付けるほどでもなく木材が傷つかない、ついたとしてもサンダーで落ちるレベルとわかっていたので当て木はしていない。ハッキリ言うと面倒くさかった(笑)

ちなみに樹種は「マホガニー」って木でマルトクショップで購入したもの。

無垢板をネットで購入については下記記事を読んで欲しい。

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ホゾ組みの脚の完成写真

ホゾ組で作ったこの脚は、とても短い脚だけど、TVボードの脚とかになるし、脚物家具として使える。

もちろん脚を長くすればテーブルが作れるし、これが出来ると色々と応用がきくと思う。

綺麗に納まった胴付きホゾ

ホゾの胴付き部分も隙間なく綺麗に出来たと思う。

後は、多少の目違いを削ったりサンダーで磨いて完成。

まぁ色々と自己流な所もあるけど、皆さんのDIYの参考になれば幸いです。

ハタガネやクランプについては下記記事を読んで欲しい。

ハタガネ・クランプ
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