ホゾ(オス)の加工は鋸(のこぎり)と手鑿(てのみ)でも出来るけどテーブルソーを利用して加工してみた。
ホゾは正確な加工や組み立てが求められ、やってみて初めて難しさに気づくことも多い。
電動工具を駆使して、なるべく簡単に精度よく加工したいと思っていたので、テーブルソーを手に入れたことだしホゾの加工をやってみたいと思ったんだよね。
ホゾ加工とは、木材の接合部分を作成するための技法で、その精密さと美しさは木工の魅力を引き立てること間違いなし!
そして、この技法をより効率的に、かつ正確に行うために、テーブルソーが大いに役立つことをご存知だろうか?
本記事では、テーブルソーを駆使してホゾ加工を行う方法について自分なりに考えながらやってみたことを解説したいと思う。
ホゾの墨付けについては下記記事を見て欲しい。
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まずは動画をご覧ください。
テーブルソーの刃の高さを調節する
ホゾの厚みを残したい墨線にテーブルソーの刃の高さを合わせる。
テーブルソーの刃はハンドルをグルグル回すと刃が昇降するので、回しながら合わせる。
一度合わせたら、試し切りをして確認するとなお良い。
胴付きの墨線に合わせる
刃の深さを合わせたら、ホゾの根っこ胴付き部分の墨線に刃を合わせる。
刃は厚みがあるので、残したい部分を切らない位置で墨線に合わせることに注意。
ストッパーで固定する
刃の深さ、胴付きの墨線に合わせたら、ストッパーを利用して固定する。
マイターゲージとセットで購入したフェンスにはストッパーがついているので、これを利用すれば、同じ寸法の材であれば連続して同じ位置で切ることが出来る。
短い材であればストッパーが使える。
マイターゲージについては下記記事を見て欲しい。
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長い部材はストッパーが使えないので別の方法で対処します。
フェンスと端材を利用して位置合わせをすることで同じ距離で切れるようにした。
「フェンスに直接当てればいいじゃないか?」と思うかもだけど、フェンスに材が挟まれてキックバックを起こす可能性があるので、それはやらない。
ストッパーで位置決めしたり、フェンスと端材で距離を一定にするのは、胴付き部分をキッチリ合わせたいから。
距離がずれてしまうと、胴付き部分が合わなくなり、ホゾ組みした時にどちらかが隙間になってしまう。
これがホゾでもっとも難しい所で一番気を付けなければいけないところだと思う。
まずは胴付き部分に切れ込み
胴付き部分を最初に切るんだけど、この切れ込みマジで重要。
この切れ込みを入れた胴付き部分は、ホゾ組みした時の接地する所なので、直角で切れていること、切れ込み位置が上下で同じであることが必要。
この部分は仕上がりにダイレクトに関わる部分。
胴付きの切れ込みは最新の注意を払うけど、それ以外は刃の高さの調整だけ合わせれば、切れ込みを入れた手前までドンドン切っていくだけ。
「上の写真のように切れば一発で切れるやん!」って思うかもだけど、これはあまり推奨できない。
フェンスに当たる面積が小さすぎるので、とても不安定なんだよね。
なので、材が傾いたりすると刃に挟まってキックバックの恐れがある。
このやり方、自分は昔よくやってて幸運には事故はなかったが、やはり推奨はできないやり方になる。
このやり方で切りたい場合は、安定する治具を作る必要があるので、自作してみるのもいいかもしれない。
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ホゾ加工完成
テーブルソーを使ったホゾ加工、結構綺麗に出来たんじゃないかな。
せっかく銘木とかを使ってホゾ組みやろうとしても、手鋸を使ってやろうとすると時間がかかるわりにグダグダな仕上がりになってしまうと悲しくなるよね。
後は実際にホゾ穴に入れてキツさを見ながら鑿とかで微調整なんかも必要だけど、ここまでくれば後は楽。
ちなみに、このホゾは「小根付二方胴付き」っと言われるホゾ。
小根があることで四方胴付きに比べると捻じれに強いと言われてるよ。
ホゾ組みはハードル高いと思われがちだけど、ポイントを抑えてやれば意外と簡単。
極めようと思えば簡単などとは気軽に言えないかもだけど、DIYなら難しく考えなくてもいいと思うよ。
DIYはいくら時間をかけてもいいんだし、時間をかけられないプロよりも有利かもしれない。
ぜひ楽しんでDIYでホゾ加工にチャレンジしてください。
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