木材を研磨するランダムサンダー

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電動工具

木材を研磨!マキタの「ランダムオービットサンダBO5030」のレビューと自分なりの使い方。

ホームセンターで木材を買って何かを作ったことがある人なら知っている、もしくは耳にしたことがある電動工具じゃないかな。

もし、この電動サンダーがなければDIYの楽しい作業の楽しいが半減、いや辛い作業になるかもしれない。

木工DIYをするなら絶対に持っておきたい工具、それが電動サンダー。

もちろん面積の大きい木材などの研磨でサンダーをかけることが結構な労力になる時もあるが、手でかけることを考えれば、どちらが楽かは明白だと思う。

大雑把に分けると、「オービタルサンダー」と「ランダムサンダー」の二種類が存在する。

今回は、そんな電動サンダーの中の「ランダムサンダー」で自分の持っているマキタの「ランダムオービットサンダBO5030」の自分なりの使い方などを説明したい。

動画もあるよ。

購入時の付属品

ランダムサンダーの付属品

ランダムサンダー本体とダストバッグ、ペーパー(60、120、240)各2枚ずつ。

ペーパーの粒子の種類

パッド寸法がφ123mmで、サンディングディスク寸法はφ125mm。

ペーパーは125mmの穴あきであればメーカー問わず使用できると思う。

ダストバッグの向きに注意

ダストバッグの間違った取り付け

ダストバッグを反対に取付けてしまうとディスクが材に当たるより先にダストバッグが材に当たってしまうので注意。

ダストバッグの正しい取り付け

これが正しい取り付け方。

これならダストバッグがディスクよりも上にあるので材に当たらない。

スイッチ

ランダムサンダーのスイッチ

このランダムサンダーのスイッチは赤四角で囲ったところ。

スイッチ式なのでオンオフの切り替えをここで行う。

トリガー式であれば指で微調整しながら自身でスピードを微妙にコントロールできたりするんだけど、スイッチ式だとそうはいかない。

この機種は、電源を入れるか切るかのみとなる。

回転(偏心+回転)

ランダムサンダーの回転

ランダムサンダーは、偏心と回転のダブルアクションなので研磨力が強い。

速度調整機能がついてないので、スイッチを入れるとMaxの回転まで回り出す。

偏心と回転を同時に行い、自分の手で木目に沿って前進させたり後退させたりして研磨することで研磨痕がより複雑なものになり、きめ細かい研磨を可能にしているように感じる。

その点、「仕上げサンダー」(オービタルサンダー)と呼ばれるサンダーは、仕上げサンダと名称についているだけあって仕上げ用に適しているように思う。

仕上げサンダー

これが仕上げサンダー。

早い研磨ってのより安全に正確にを目的としているサンダーだと思う。

ペーパーの取り付け

ランダムサンダーのペーパーの取り付け

ペーパーを取り付ける時は、ディスクの穴とペーパーの穴を位置をしっかりと合わせてね。

ランダムサンダーの穴の位置間違え

上の画像では穴が全部隠れてしまっているので当然集塵効果は見込めない。

ペーパーの正しい取り付け

ちゃんと取り付けると穴の位置がピッタリ合う。

木材を研磨

木材を研磨

以前、古い茶箪笥を解体した時、良い木が使われていたので取っておいた材を研磨してみます。

おそらく樹種は「欅(けやき)」ではないかと思われます。

木材を研磨

ランダムサンダーは研磨力があるので、古い塗装などを剥がすのにも適しているなぁって感じます。

ベルトサンダーで研磨

がっつり塗装を落とすような時はベルトサンダーとかを使っていたんだけど、最近は少しぐらいであればランダムサンダーで落としちゃう。

研磨して綺麗になった木材

80番のペーパーを付けたランダムサンダーで研磨して綺麗に。

80番って結構粗い番手なんだけど、それでもここまで綺麗になった。

仕上サンダーを使用

ランダムサンダーである程度綺麗にした後は、僕は仕上げサンダーでペーパーの番手240番ぐらいまでで仕上げることが多いです。

「ランダムサンダ1つで仕上げまでやってしまえばええやん?」って思うかもだけど、ペーパーをいちいち付け替えたりするのって効率がとても悪いんだよね。

なので粗い番手をかける時は研磨力のあるランダムサンダーで、細かい番手をかける時は仕上げサンダーって使い分けをしている。

お互いの良い所を活かし、ペーパーの付け替えを極力減らし時間効率も良くなる。

できればサンダーは4種類ぐらいを使い分けしたいぐらい。

ダストバッグに溜まった粉塵

ダストバッグでは完全には集塵できないが、あるのとないのでは全然違う。

もしダストバッグを付けないで使用したらゲホゲホすること間違いないと思うよ。

マキタ集塵機

ダストバッグの集塵だけでは不満がある場合は集塵機とつなげて使用する方法もあるぜよ。

ランダムサンダーをマキタの集塵機とつなげる。

同じマキタなので集塵ホースがピッタリだった。

同じマキタ製品なので、ちゃんと規格を考えて作ってるんだろうね。

ただし、ダストから出る空気圧が強いのでホースが外れやすいから注意。

ホースの根元を持ちながらランダムサンダーを動かした方がいいかも。

サンダーを使う目的

そもそもサンダーって名を考えると、サンダー(サンダ)って名称は「サンディング」からきている。

サンディングとは下地処理とか、下地を整えるって意味がある。

電動で下地を整えるよ!ってのが電動サンダーってことになる。

木材は切ったり削ったりしただけでは、表面が綺麗ではない。

木材を加工する時に出たバリ(ささくれ)などが残っている。

カンナで削っても逆目が出たりすると見栄えが良くない。

時々、「カンナで綺麗に仕上げればサンダーなんていらないんじゃない?」なんてことを聞かれたりする。

確かにカンナ(刃物)で削った木材の表面は綺麗だ!

良く切れるカンナを掛けた木材の表面は惚れ惚れする。

しかし、DIYで家具製作においてカンナで削っただけがいいとは限らない。

カンナのような鋭い刃物で木材を削った時は表面がカガミのように光る。

浸透率

自動カンナで削った表面と電気サンダーで研磨した「タモ材」に水を垂らして比較してみる。

水を垂らして自動カンナで削った方は木が吸い込んでいかず表面に溜まっている。

一方、電気サンダーの方はすぐに染み込んでいる。

自動カンナは水を弾く効果があるのに対して、電気サンダーは水弾きが弱い。

また、刃物で削った木材の表面は木の繊維を壊さないので木の呼吸も妨げにくいらしい。

もちろん刃物で削った表面は汚れや手垢などもつきにくい。

すべてに置いて刃物で削った方が上のようなんだけど、塗装するとなると違ってくる。

刃物で削った方は水が染み込みにくいってことは、塗料も水分であるため塗った時の染み込みが悪いってことになる。

そして我々木工DIYでは「オイルフィニッシュ」もしくは「オイルステイン」で着色したり透明なオイルなどを塗ったりするのが一般的だ。

そのオイルは浸透性塗料なのだから浸透してくれないと困る。

表面ではじかれてしまうとムラになる可能性もある。

カンナのかけ方が甘いと、染み込む所と染み込まない箇所が出てきて、これもムラになる可能性がある。

自動カンナ・超仕上げ・手鉋などの刃物で仕上げた場合

カンナの表面

刃物で仕上げた場合

  • 家の中のむき出しの柱など(目に見える)はカンナの方が見栄えも良いし、より木の呼吸を妨げないし、汚れ・手垢の防止にもなるのでいい
  • ダイニングテーブルのような大きいテーブルなどで無塗装で使いたい
  • ただ、よく切れる刃物を常に用意して置かなければならない。

ようするに無塗装で使用したい場面の時は「カンナ仕上げ」の良さを最大に引き出せる。

一般の人が難しいのは、良く切れる自動カンナや超仕上げ、良く切れる手鉋を使用しなければならない。

メンテナンスや刃を研ぐなどのスキルが必要になる。

※テーブルなどの広い面積はカンナで仕上げてオイルをじっくり時間をかけてムラなく塗って仕上げるプロも一部いるみたいだ。それはそれでノウハウが必要。

サンダー仕上げの場合

タモ材に水

サンダー仕上げの場合

  • 塗装をムラなく浸透させることが出来る
  • 製作物を完成させた状態でも掛けるのが容易
  • 研磨が弱くなったらサンドペーパーを取り替えるだけ

ようするに、塗装(オイルフィニッシュ)する場合は下地調整として電動サンダーの良さを発揮できる。

電動サンダーを使った表面研磨は細かい傷を均等につけている行為ともいえる。

なので粗い目のペーパー100番とかをかけると目視でも円形のモシャモシャした後が残ったりする。

だから電動サンダーをかける時は目の粗い100番とかをかけ、次に150番→240番と細かい粒子のペーパーにして仕上げていく。

どこまでペーパーを当てるかは木材によったり個人の好きだと思う。

180番ぐらいまでかければ目視では傷がついているって認識はすでになく、手で触るとツルツルスベスベだ。

顕微鏡で見なければ傷がついているように見えはしない。

この状態が下地を整えた状態ってことになる。

ランダムサンダーとオービタルサンダー

実は自分もランダムとオービタルの明確の違いを知らなかった。

ネットのない時代、工場で使わせてもらえるサンダーを使っていただけだから、それ以外の存在を知らなかった。

昔は情報を得るには働きながら働く場所もしくは、同じ業界を見学しにいくしか方法はなかった。

今では検索するだけで自分の知らないやり方や道具などが簡単に見つかる。

良い時代だけど、その情報を知り得るのは自分だけではなく世の中の人に均等に知れ渡る。

有益な情報を知ってて当たり前の時代の中を生き抜いていくのはそれはそれでもしかしたら大変なのかもしれない。

話が脱線しそうなので元に戻そう。

自分が昔、オービタルサンダーしか知らない時代の時よく悩まされたことがあった。

研磨痕だ。

ランダムサンダーをちゃんと使えれば、その研磨痕がつきにくい構造(動き)になっている。

ランダムサンダーは研磨痕の減少と研磨力を兼ね備えていると言えるかもしれない。

電動サンダーおすすめ

オービタルサンダー

使い方は

  • 木目に沿ってかける
  • 最初に木材と当たる瞬間はソフトランディングしよう
  • 同じ場所ばかり当てない
  • 木材に力を当てながら押し付けてはいけない
  • 粗い目のペーパーから細かいペーパーに変えていき仕上げていく

以上

オービタルサンダーは「仕上げサンダー」とも言われている。

オービタルは、日本語に訳すと「軌道」って意味らしい。

どんな軌道かと言うと、偏心(へんしん)の動き。

その楕円の動きが、1分あたりの回転数は11000回転ぐらいだそうだ。

人の体感としては、ほぼ振動でしかない。

研磨力ならランダムに劣るが、仕上げ目的なオービタルと言われている。

どんなオービタルサンダーがいいかと言うと、使用用途にもよるが、サイズが大き目のものを作るのであれば平面が出しやすい大き目のパッドがいいと思う。

逆に小さいものを作ることが多いのであればパッドが小さいやつがいいと思う。

この仕上げサンダーを一つ持ってれば塗装前の下地調整は出来る。

サンドペーパーの100番→150番→180番でもいいし。

サンドペーパーの120番→180番→240番でもいい。

自分の扱う木材の下地調整がうまく行くやり方を自分なりに覚えればいいと思う。

ホームセンターとかで、すでに綺麗な材料を手にいれてきたのなら150番からだっていい。

明確な決まりなんてないから、自分なりのパターンを見つけよう。

臨機応変にいこうぜ。

120番→180番で綺麗に下地調整が出来るんだったらそれでもいい。

ただし気をつけなければならないのが、オービタルは研磨痕が残りやすい。

丸いモシャモシャした痕が残る場合がある。

基本、木目に沿ってペーパーの番数を落としていけば研磨痕は消える。

だが、木材が部材としての時ならいいのだが、家具組み立て完成後にサンダーをかける場合は、木目が縦と横がぶつかる部分とかあると思う。

そういう場所で研磨痕が特に出やすい。

仕上サンダーの後に、最終的にはペーパーを手でかける人もいる。

ランダムサンダー

僕が使用しているランダムサンダー 「ランダムオービットサンダBO5030」

コード式をどう考えるかにもよると思う。塗装なんかを頻繁に落とすのであればバッテリー切れの心配のないコード式がいい。

速度調整機能もないので、常にMaxスピード。

なので、これ1台で仕上げまで済まそうとすると、ちょっとMaxスピードの回転は使いずらいかもしれない。

だけど、粗目のペーパーだけに使い、仕上げは仕上げサンダでって人には価格も安いしおすすめ。

僕が使用しているランダムサンダーの上位モデル「ランダムオービットサンダBO5041」

速度調整ダイヤルがついていて、両手で持てるようにグリップもついている。

スイッチはトリガー式なので、使いやすそうだ。

これらの機能に余計に7千円ぐらい出せるのであればBO5030よりこちらがおすすめ。

使い方は

  • 木目に沿ってかける
  • 最初に木材と当たる瞬間はソフトランディングしよう
  • 同じ場所ばかり当てない
  • 木材に力任せに押し付けてはいけない
  • 粗い目のペーパーから細かいペーパーに変えていき仕上げていく

そう、基本的にオービタルサンダーと使い方は一緒。

ランダムサンダーは「ランダムオービットサンダー」とも呼ばれている。

ランダムを日本語に訳すと「無作為・任意であること」だそうだ。

どんな無作為の動きかと言うと、偏心の動き+回転の動き。

その無作為の動きが、1分間あたりの回転数は18Vマキタの充電式ランダムオービットサンダーだと12000回転だそうだ。

偏心の動きに加えて、回転の動きだと!凄そうだ。

マキタの18Vをバッテリを持っているならマキタの18V充電式ランダムオービットサンダーはお勧めだ。

バッテリーの共有については下記を読んで欲しい。

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やはり、ランダムサンダーの方が研磨力は強いみたいだ。というか自分が使った体感でもランダムの方が研磨力が強いと感じた。

ランダムサンダーの特にいい所は、木目が縦と横で接している物にかける時は、その複雑化した動きのおかげで研磨痕がつきにくい。

使い方としては、オービタルとほぼ同じだが回転の動きが加わったおかげで研磨力が強いから、木材へのファーストコンタクトは優しくしたほうがいい。

最初の入りで「ガッっと入った場所がキズになりやすい」。

強引な男は嫌われるぞ!

研磨力の強さ故、力いっぱいぐいぐい押さえつけると材の平面性は壊れてしまう。

だが、これは慣れと使い方の問題だ。

もともとが研磨力が高いのだから力を入れる必要はない。

力を入れるべきところは、サンダーがあっちこっちいかないようにと、進行方向に勧める力だけだ。

サンダーをかける時、なんだか知らないけど力いっぱいかけようとする人もいる。

親の仇でもあるまいし。

そんな力いれんでもね。

地球には引力があって勝手に材料に当たるから、後は機械の能力に任せよう。

ペーパーの番数について、100番→150番→180番とか、自分が使う木材の種類で下地調整が綺麗になる番数を見つけよう。

ホームセンターやネットで木材を購入した場合なんかは、すでにプレーナーで綺麗に製材された材料がほとんどだ。

だから100番以下のペーパーを自分は使用することがほとんどない。

逆に60番なんか使ったら60番の研磨痕を消すのが一苦労になる。

当たり前の話だが、60番を使ったら次は150番って訳にはいかない。

60番を使ったら、せめて80番ぐらいじゃないと60番の研磨痕は消えない。

なのに、もともと製材されて綺麗な材に60番なんか当てるのはナンセンス。

材料の質を落としているだけってことになりかねない。

オービットの動きと回転が加わったものがランダムサンダーなら、ランダムサンダーだけで用は足りるのか?

足りると言えば足りると言った所かなぁ。

ランダムサンダーだけでも十分な気もするが、小さ目の物にかける時や平面性を保ちたい時などはオービタルが優位かもしれない。

細かい場所をかけようとすると、ランダムサンダーは研磨する所が円形の形をしていてグルグル回るペーパーの縁でキズをつける可能性もある。

一番いいのは、オービタルとランダムを両方持ってるのが一番いいと思う。

そうすれば、粗い目の番数のペーパーと細かい目の番数のペーパーをつけておけばペーパーを付け替える手間が省ける。

どっちを仕上げ用にするかは「あなた次第」。

自分が仕事で使っている時はオービタルサンダー三個を併用していた。

集塵能力について

オービタルサンダー

写真は30以上前の仕上げサンダーだ(笑)

ヤフオクで未使用で出されていたのを3000円ぐらいで買ったやつ!

この仕上げサンダーには集塵機能はついてなかった。

そもそも電動工具にはそれほど集塵能力のあるものが開発されてなかった。

集塵機能は、ないよりあったほうがい絶対いい。

得に家庭でDIYするなら絶対必要だと思う。

工場みたく、サンダーをかける時はデカいブースで集塵してくれる設備があるならなくても大丈夫かもだけど、もちろん個人でそんな設備ある人いないよね?

ただ、集塵能力はそれほど高くないような気もする。

作業していると若干粉っぽい。

だが、それども3分の2以上は集塵してくれているのなら良しとしよう。

自分の肺を集塵機にしてはいけない。

ランダムサンダー

写真のランダムサンダーの集塵袋が使っていると外れやすい。

しっかりハメてないとすぐに飛んでいくのは自分だけか?

面倒だから袋を外して使っていたら、結構の粉塵が自分の顔面にかかる。

「結構集塵能力高いのね」と気づかされる瞬間だ。

あと、自分の使っているランダムサンダーはマキタなんだけど、充電式にしなかったことを少し後悔している。

コードで移動に制限させられるのと、コード式には回転速度調整がついていない。

なので電源入れると常にMaxだ。

いつも材とのファーストタッチをビクビクしながらやっている。

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