前回に引き続き、磁石を利用した「のこぎりガイド」を自作したので、作る時のポイントと使ってみた感想などをシェアしたいと思います。
前回はマグネットシートを利用したノコギリガイドを作ったんですけど、今回は丸型ネオジム磁石を利用して作ってみたいと思います。
前回の「マグネットシートを利用したノコギリガイド」については下記記事を見て欲しい。
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「のこぎりガイド」を自作した感想。マグネットシートを利用して手鋸で木材を真っすぐ切る!
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磁石を使った「のこぎりガイド」の製作
材料の切り出しと寸法
作りたい「のこぎりガイド」の大きさにするために材料を切り出します。
前回のノコギリガイドと同様に今回もランバーコア材の余りを使用して作ります。
テーブルソーで使用している「クロスカットスレッド」の記事はこちら
今回のノコギリガイドは左右で使えて、片方は直角ガイドとして、もう片方は45°ガイドとして使えるようにするためスライド丸ノコで45°でカット。
左右のガイド部分の直角と45°がそのままガイド精度になるので最重要ポイント。
材料を切り出しした時の寸法は長さが210mm。
幅は60mm。
厚みは21mm規格のランバーコア材をそのまま利用。
フェンス部分は30mm。厚み12mmの合板を使用しました。
磁石を埋める穴あけ
今回使用する磁石はこれ!
セリアで売ってた「丸型超強力マグネット」。幅13mm、厚み2.5mm。
後から気づいたんだけどこれってネオジム磁石やった。
裏に素材ネオジムっての見るまでわからなかった。
ネオジム磁石ってのは簡単に言うと「すげぇ磁力がつえぇ」。
「ノコギリのスライドを阻害するほど強かったらどうしよう?」と思いつつ製作を続行。
この磁石を埋めた時に出っ張らないように穴をあけるんだけど、磁石の径が13mmなんだよねぇ。
木工ドリルってなぜか13mmってのがない。
しょうがないので錐の部分が潰れた木工ドリルを使用。
(昔ビスがあるところに使って錐の部分が潰れちゃったやつ)
ドリルって奥に入っていかないと振動でブレるので少し穴が大きくなるかと思って使いました。
磁石を埋める穴をあけるための目安としてセンターに墨を引いて、穴あけするセンターに錐で突いてドイルの先端がズレないようにする。
実際穴をあける時、ドリルの錐が潰れてしまっているのでぜんぜん入っていかない。笑
ブレて中心からずれるような気もするので、やはりピッタリな径のドリルを使った方がいいね。
磁石が入らないと困るので、少しグリグリして穴を広げてみたりした。
あけた穴に瞬間接着剤を塗ります。
簡単に取れないようにタップリ目に塗りました。
この瞬間接着剤はセリアで購入したものなんだけど、容器が硬くて接着剤が押し出しても出てこなかったのでプライアーで押しつぶすことで何とか出すことが出来ました。
瞬間接着剤を塗った穴に磁石を入れます。
磁石を入れたら、磁石が出っ張ってないか確認。
磁石が出っ張ってしまっていると、せっかくガイド部分を直角にしたのに意味がなくなってしまうんだよね。
少し凹んでいるぐらいが丁度いい。
フェンスの取り付け
カットしたい材料に引っ掛けられるためのフェンスを取り付けるためボンドを塗ります。
ここは手間を省きたいなら瞬間接着剤でもいいかもしれない。
はみ出たボンドをそのままにしておくと、材料にフェンスがピッタリとくっつかなくなるので精度が悪くなるよ。
ハタガネで圧着して乾くのを待ちます。
ボンドが乾いたらフェンス部分の余分をノコギリで切ります。
取り付けたフェンスで材料に引っ掛けると必然的に直角に切れるって訳だ。
反対側の45°ガイドを使えば45°に切れる。
のこぎりガイドを使ってみる
ノコギリは「あさり」のないタイプのパイプソーを使ってみた。
材料を半分ぐらい切るところまでは問題なく切れるんだけど、それ以上になると鋸が引けなくなる感じで使いずらかった。
まぁ、これは「あさり無し」の特性上仕方がないことなのかもしれないが。
「あさり」については下記記事を見て欲しい。
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参考DIYでも重要「のこぎり」のアサリの「あり・なし」の役割を簡単に説明
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なので、「あさり」のないタイプの「Z ライフソークラフト 145」に変更。
どういう訳か、ライフソーの方が途中で詰まる感じもなくスムースに最後まで切れる。
「あさり有」のゼットソー8寸目とか使えば、もっと楽に切れると思うけど、「あさり有」はガイド自身を傷つけてしまうので悩みどころ。
ちょっとしたものを切るのであれば、この自作のノコギリガイドと「Z ライフソークラフト 145」の組み合わせは、おすすめです。
のこぎりをフリーハンドで切ったよりも断然精度は出ていますね。
次は、反対側の45°ガイドを利用して木材を45°にカットしてみます。
45°のカットも手鋸を使った精度としては十分だと思います。
のこぎりガイドを使った感想
前回作ったマグネットシートを利用したノコギリガイドは高さを広くとったので、のこぎりを斜めにしてもガイドに密着しているので安定かんがありました。
今回作ったノコギリガイドですと、ノコギリを斜めにするとガイドの接地面が少ない。
試しにノコギリを斜めにしてカットしてみます。
ノコギリを斜めにしてカットしてみたけど、結構精度出てますね。
趣味のDIYとしてなら十分に思います。
心配ならなるべく平行にノコギリをスライドさせて、出来るだけガイドに密着して使えばいいと思う。
前回作ったマグネットシートをガイドすべてに貼るノコギリガイドに比べると、マグネットの面積が少ないので、いくぶんノコギリのスライドがやりやすいように感じました。
もし、磁力が強すぎるって感じる場合は、ネオジム磁石ではないフェライト磁石を使えばいいかもですね。
ネオジム磁石も大きさや厚みとかで磁力が変わってくると思うのですが、今回使用した幅13mm、厚み2.5mmのやつでは、それほど気になる部分はありませんでしたよ。
まぁ気になる人は同じ径、同じ厚みならフェライト磁石の方が磁力は弱いと思うので、そちらを使って作ってみてください。
磁石を使ったノコギリガイドを製作しましたが、磁石を使わなくてもガイドは機能します。
磁石を使う理由は、磁力で引っ張られることによって、強制的に鋸が真っすぐ・垂直になる補助的な役割なんです。
なので、磁石を使わなくても鋸をガイドに密着させるように意識しながら切れば、それはもう立派なガイドです。
磁力で強制的に真っすぐ・垂直になるので、もしかしたらその感覚が染みついてフリーハンドのカット精度も上がるかもですね。
簡単に作れるガイドなので、木材を切るのにガイドがないって人は参考に作ってみてくださいね。
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参考「のこぎりガイド」を自作した感想。マグネットシートを利用して手鋸で木材を真っすぐ切る!
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