木材を使ったDIYをしたことがある人なら親しみが深いツーバイ材。
ホームセンターには、「ワンバイフォー材」と「ツーバイフォー材」のコーナーが設けられていて大量に置かれているのを目にしたことがあると思う。
1×4とか2×4なんて表示されていたりするよね。
わりと身近で手に入りやすいし、気軽に使いやすい価格の木材について説明したいと思う。
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ツーバイ工法を知っておこう
ツーバイ工法は、日本ではあまり馴染みがないけどアメリカやカナダでの木造住宅では主流なんだそうだ。
日本でもツーバイ工法はあるみたいだけど、私の周りでツーバイ工法で家を建てたよって人はあまりいないので、そこまで主流にはなってないのかな?とも思う。
ツーバイフォー材なんかは、そういった建築にも使われている材ってことなんだよね。
だからサイズを規格で決めることによって扱いやすい木材になっていったんじゃないかな。(推測)
日本の伝統工法は柱や梁など骨組みの線で組み立てるイメージで、ツーバイ工法は面で組み立てていくイメージなんだそうだ。
我らDIYヤーは家を作るわけではないが、良く使う材料のルーツを知ることは悪いことではないと思う。
そもそも何の木?
ワンバイフォー材って表示されているから、そういう木だと思っている人はいないかい?
これは規格サイズのことなんだよね。
「この幅でこの厚み」ってことを表していて、長さが1820mm(フィートで表示されていることもある)とかで表示されている。
つまり杉の木材を2×4のサイズにすればツーバイフォーってことになるよ。
じゃあ何の木?ってことなんだけど以下で説明。
- SPF材
- ホワイトウッド
これが木材の名前になる。
ただし、これは商品名で実際には数種類の木材の総称。
SPF材
SPFなんて木はこの世に存在はしないよ。
SPF材の名前は頭文字を取って付けたもの。
- S=スプルース(えぞ松・トウヒ)
- P=パイン(米松類)
- F=ファー(もみ類)
これらの木を規格サイズにしたものを「1×〇材」とか「2×〇材」なんて言ったりする。
ようするにごちゃ混ぜだ。
もみ類とか米松類とかの表現をみても、「松にだって色々種類ありまっせ」とツッコミたくなる。
これらの木は常緑針葉樹。成長が早くて加工がしやすく建築材に適しているそうで昔から使われてきたんだってさ。
「建築材に使えるならなんでもええやん!」って言ってたどうかは知らんが、細かいことを気にしないってのはアメリカらしい感じだ。
ホワイトウッド
ホワイトウッドなんて木はこの世に存在しないよ。
北ヨーロッパ産の白っぽい木肌のスプルース属の木材でヨーロピアンスプルースって呼ばれているんだって。
「ん?スプルースってSPF材のSってスプルースじゃなかった?」とスルドイ人は思ったはず。
ホワイトウッドで使用するヨーロピアンスプルースとSPF材のスプルースは違う種類みたい。
ホワイトウッドのヨーロピアンスプルースの方が節が小さく色が白っぽい。
ホームセンターで売られているのを見るけど確かにその通りだなと思う。
SPF材のサイズ規格
ホームセンターなどで扱っている、ワンバイ材とかツーバイ材の1×4はインチのこと。
1×4は厚みが1インチで幅が4インチってこと。
1インチ=2.54cm。
「あれ?ワンバイ材の厚みって19mmやん?」って言いたくなる気持ちわかるよ。
「1インチを当てはめると約25mmないとおかしいやん!」ってことだよね。
これは丸太から製材される時は1インチ25mmでカットされているが、乾燥させプレーナーなどを掛け商品として並ぶ時は下の表のような規格になるらしい。
なのでインチを覚えても意味がないので、必要に応じて覚えてしまうか、表を見た方が早いと思う。
ワンバイ材
ワンバイ材SPF規格名称 | 板の厚み | 板の幅 |
---|---|---|
1×1材(ワンバイワン) | 19mm | 19mm |
1×2材(ワンバイツー) | 19mm | 38mm |
1×3材(ワンバイスリー) | 19mm | 63mm |
1×4材(ワンバイフォー) | 19mm | 89mm |
1×6材(ワンバイシックス) | 19mm | 140mm |
1×8材(ワンバイエイト) | 19mm | 184mm |
1×10材(ワンバイテン) | 19mm | 235mm |
ホームセンターで沢山流通していて良く手にするのは1×4材(ワンバイフォー)だと思う。
ツーバイ材
ツーバイ材SPF規格名称 | 板の厚み | 板の幅 |
---|---|---|
2×2材(ツーバイツー) | 38mm | 38mm |
2×3材(ツーバイスリー) | 38mm | 63mm |
2×4材(ツーバイフォー) | 38mm | 89mm |
2×6材(ツーバイシックス) | 38mm | 140mm |
2×8材(ツーバイエイト) | 38mm | 184mm |
2×10材(ツーバイテン) | 38mm | 235mm |
ホームセンターで沢山流通していて良く手にするのは2×4材(ツーバイフォー)だと思う。
長さ
フィート | ミリメートル | センチメートル |
---|---|---|
3フィート | 914.4mm(約910mm) | 91cm |
6フィート | 1828.8mm(約1820mm) | 182cm |
8フィート | 2438.4mm(約2440mm) | 244cm |
10フィート | 3048.0mm(約3050mm) | 305cm |
12フィート | 3657.6mm(約3660mm) | 365cm |
これでフィート表記でもミリメートル表記でも大丈夫だ。
わからなくなったら、これを見て確認してくれて構わない。
日本には昔の尺貫法というのがあり、建築関係ではいまだに使われていたりする。
建築で使う尺貫法では3尺を基準に考えられているものが多く、3尺=90.909cmとなるので約91cm。
なので、3尺の倍は6尺で約1820mmとなる。
3尺単位での長さの規格にした方が建築関係で使い勝手がいいので、それに沿ったサイズに大体なっている。
まとめ
SPF材やホワイトウッドはDIYではとても使いやすい材料だ。
最近は木材価格が高騰しているが、他の木材に比べればSPF材は安いほうだ。
ホームセンターでSPF材を購入する場合は、反りや曲がりなどにも気をつけたい。
反りや曲がりだけじゃなく、節が多い少ないとかも気を付けて。
ビスを打とうとした時、節があると割れる原因になるよ。
真っすぐな材料をみんな見て買うので、SPFの取り扱い量が少ない時は、良くないSPF材ばかりの時があるからね。
入荷したてで、大量にある時なら比較的真っすぐな材があるよ。
材料の見立てをするのもDIYの楽しみの一つだと思う。
それではエンジョイDIY。