前回の記事で角材を丸棒にする治具は完成。
丸棒治具の製作の過去記事については下記記事を見て欲しい。
実際に加工してみたら切屑が半径1m~1.5mぐらい飛散するので掃除が大変。
こんな感じで切屑が沢山でる。
掃除をするのが大変だと「使いたくない!」ってなりがち。
なので切屑を封じ込められるように治具周りを合板で囲んでしまおうと考えた。
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目次
集塵は失敗
最初は集塵しようと考えて、集塵ホースを固定する簡易的な治具を作ってみた。
こんな感じで穴に集塵ホースを突っ込んで、トリマーに合わせて移動させれば集塵できるんじゃないかと考えたんだよね。
トリマーを持って、集塵も手動で動かすので両手が塞がる。
なので加工に集中できない。
それでも80%ぐらいの集塵が出来るのであればやる価値もあるけど、悲しいほどに集塵効果は感じられなかった。
突っ込んだホースの合板の幅で飛散するのを少しブロックしている程度。
なのでこの方法はすぐに諦めたんよ。
治具を段ボールで覆う
集塵機で集塵できないのであれば治具を覆ってしまえば切屑を治具内に封じ込めることが出来るんじゃないかと考えた。
回転させてる角材に、トリマーの刃の回転が接触するので切屑がとにかく飛散する。
その飛散を抑えて治具内に溜めることが出来れば掃除は飛躍的に楽になる。
そう思って、治具を段ボールで覆ってどんな感じが試してみた。
トリマーの移動部分に隙間があるので100%とはいかないが、80%ぐらいの切屑は治具内に留めることが出来るのが実感できた。
なので、合板でちゃんとカバーを作ってみることにした。
合板でカバーを作る
テーブルソーで切り分ける
使用したのは12mmのラワン合板。
テーブルソーで治具のサイズに合わせて切り分けていく。
僕の使用しているテーブルソーについては下記記事を読んで欲しい。
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合板の切り分けが出来た所。
切り分けた合板を治具に合わせてサイズを確認。
丁番の取り付け
この合板の切屑カバーは丁番で開閉式にしたいので丁番の位置を掘って隙間が出来ないようにした。
こんな感じで丁番を取り付け閉じたり開いたり出来るようにした。
上面の隙間のカバーにも丁番を取り付ける。
丁番の取り付けが終わった所。
開いてる時はこんな感じ。
閉じるとこんな感じ。
この合板カバーが切屑の飛散防止になる予定。
カバーの固定はネオジム磁石
合板カバーを固定する方法はあれこれ考えたんだけど、今回は磁石(ネオジム磁石)を使用することにした。
フォスナービットについては下記記事の中で触れているので良かったら見てください。
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ネオジム磁石の厚み分の座ぐり穴をフォスナービットであけた。
このネオジム磁石は真ん中に穴があいていて皿取りもされているタイプ。
ビスで止められるのでめっちゃ便利!
カバー側には穴のあいてないタイプのネオジム磁石を使用。
片側にネオジム磁石を入れたから、こっちは鉄製のものであれば問題ないんだけど、カバーが結構重いからこっちもネオジム磁石を使用してんだよね。
穴があいてるネオジム磁石を両側に使うと反発しちゃうので、こっちは平べったいやつを使った。
この平べったいやつにもS極とN極があるから向きを間違えないように注意。
平べったいネオジム磁石は瞬間接着剤を座ぐり穴にタップリいれて接着。
ネオジム磁石は強力な磁石なのでポロっと取れないか不安はあるけど、取れたら取れたで考えればいいやってスタンス。
切屑カバーの合板を閉めてみた。
ちゃんと磁石でくっついてる!(よかった)
カバーが少し重いせいか磁石が少しズレるんだろうか?
少し隙間があく。
80%の切屑を封じ込めるのが目的なので、これぐらいの隙間は気にしない。
そもそもこっちの隙間にはたいして切屑は飛ばないと思ってる。
もっと磁石を強力なものにすればしっかりと隙間なく固定できるかもしれないが、これ以上は開閉が大変になりそう。
だから、このぐらいで丁度いい。
どうしても気になるようなら後からどうにでも出来るしね。
切屑カバーの性能を試してみる
実際にカバーを取り付けた状態で丸棒に加工してみた。
加工中も治具の外にほとんど切屑が飛ばない!
作業台も綺麗なまま。
トリマーの移動部分の隙間から多少切屑は出てくるが、カバーがあるのとないでは大違い。
これぐらいなら全然許せるし。
切屑が溜まってる溜まってる~。
カバーがない時であれば、半分以上は飛散していったはず。
最後の仕上げでペーパーをかける時なんかでも。
ペーパーをあてる方のカバーだけ開けてやれば粉塵の飛散にも多少は対応できる。
使用後の掃除
角材を削って丸棒にするので、その体積分の切屑が出る。
結構な量ですな。
丸棒治具を使用した後は結局掃除は必要なんだけど、半径1m~1.5mを掃除するのと治具の中に溜まった切屑の掃除をするのとでは手間が結構違う。
大量の切屑なので、集塵機で吸うとすぐに一杯になっちゃう。
ある程度はホウキと塵取りを使った方がいいかもですね。
でも大量の切屑をホースで吸うのは快感。(笑)
まとめ
今回で丸棒治具の製作【その4】となります。
これにて丸棒治具の完成とします。
パパっと終わらすつもりが思いの他、丸棒ネタで引っ張りました。
きっと皆さんなら僕よりも素敵な治具が出来ると思うのでチャレンジして下さい。
総集編としてトリマーで加工をしているダイジェスト動画も作ったので良かったらご覧ください。
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