卓上バンドソーとして使い勝手の良いTBS-80。
DIYをする人が使う電動工具としては少しハードルは高いがお値段は手頃だ。
リョービは社名が変わって「京セラインダストリアルツールズ販売株式会社」となり通称「京セラ」となった。
社名が変わったことで現在はカラーリングが変わっているけど、中身はまったく一緒だから心配しなくても大丈夫。
卓上モデルでこの価格帯のバンドソーの選択肢はかなり狭い。
たぶん、「SK11」か「高儀」のバンドソーになると思う。
レビューとか見ると「SK11」も評判がいいが、フトコロ寸法がTBS-80に比べると少ない、それが気にならないのであれば検討してもいいかもしれない。
せっかく購入したので各部の名称や使い方と自分なりの集塵方法を振り返って見ていこうと思う。
組み立てや刃の取り付けに関しては説明書を見れば理解できると思うの頑張ってセッティングしよう。
バンドソーの構造や選ぶポイントなどは下記記事を読んで欲しい。
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目次
基本スペック
加工能力厚 | 柔らかい木材80mm・硬い木材50mm・アルミ6mm |
---|---|
帯鋸刃周速数 | 150~1500cm/s |
テーブル寸法 | 292mm×292mm |
フトコロ寸法 | 280mm |
電源 |
単相100V 5A 320W |
これが、リョービ(京セラ)卓上バンドソーTBS-80の基本スペック。
この中でも自分が購入のきっかけとなったのがフトコロ寸法が280mmってところだった。
ちなみに「SK11バンドソー」のフトコロ寸法は225mm。
そのかわりSK11は加工能力厚が90mmと10cm厚い材が切れる。
購入する時最後まで迷ったが、卓上タイプのバンドソーの中ではTBS-80は一番フトコロが深いってのが決めてだった。
厚み90cmってのは自分的にはあまり切らないけど、フトコロが深く曲線切りはするので、広い加工が少しでもできる加工性と作業性で選んだ。
テーブルの傾き
TBS-80バンドソーのテーブルの傾斜は最大で45℃。
自分はあまりこういう使い方はしないし、これからもする予定はない。
でも、何かアイデアがあるのなら利用できると思う。
テーブルの下にある傾斜を固定してるツマミ2箇所をゆるめる。
黄色いツマミを回してテーブルを傾斜させたり、戻したりできる。
刃幅調整ツマミ
ロックレバーが横向きにするとロックが解除される。
少しカタいと思うけどレバーを横向きにしてね。
ツマミを回すことでソードカバーが昇降する。
ロックが解除になっている状態でツマミを下がる方に回せばソードカバーが下がって刃幅は狭くなっていく。
ツマミを上がる方に回せば刃幅は広くなっていく。
刃幅調整が終わったらロックレバーを上に上げてロックしよう。
テーブルの傾斜を変えた後は必ず、テーブルと刃の直角を確認しよう。
角度傾斜ツマミの所に目盛りはあるが、信用してはいけない、目安程度にした方がいい。
スコヤかサシガネでちゃんと確認するのをクセにした方がいい。
張り調整ツマミ
黄色いツマミが上画像はゆるんでる状態。
上画像のように黄色いツマミの出っ張りが横向きすると刃が張った状態になる。
使わない時はゆるめておこう。
張った状態のままだと、刃がたるんで伸びてしまう。
忘れがちなので注意!
スイッチと変速ダイヤル
スイッチは上に上げると入る。
変速ダイヤルは、右に回していくと刃の回転が速くなり、左に回していくと遅くなる。
基本的には、厚い木や硬い木は遅く、薄い木や柔らかい木は速く、ってことになる。
実際に自分が切りたい材で少し切って速度調整するのがいいと思う。
「なんかやりずらいなぁ」って感じるなら速度が合ってないかもよ。
スイッチは安全装置がついている。
安全装置は引っ張ると抜ける。
この状態だとスイッチは入らなくなる。
ただ、引き抜いた安全装置は小さいく無くしやすいから気をつけて。
スイッチ入らなくなるで!
集塵ダストと集塵方法
TBS-80バンドソーの削った木屑は刃の隙間から本体の中に入ってくる。
構造的にそのすぐ下に集塵ダクトがついている方が自然かな?と思う。
すぐそばで集塵すればかなりの集塵が期待できそうな気がする。
実際にはそうなっていないので自分達は提供してくれる物を使っていくしかない。
集塵機は京セラ(旧リョービ)のVC1100を利用している。
元々ついている集塵アダプタを外して、そのまま突っ込む。
ちょっと入らないかな?って思うけど、グイっと入れれば入った。
元々のアダプタを外さないで取り付ける場合は、もう一つアダプタを挟む必要がある。
そんなに高い物じゃないからこのアダプタを購入して取り付けてもいいと思う。
TBS-80バンドソーは集塵していても中に木屑が溜まってくるから、時々中をあけて直接掃除をするのがいいよ。
マイターゲージ
バンドソーの後側に「マイターゲージ」が収納されている。
バンドソーのテーブルの溝に入れて使うもんだよ。
上画像のようにして使える。
だけど、バンドソーは切り口の綺麗さや加工に精度を期待する電動工具では残念ながらない。
曲線などが入った形状などにしたい場合に、1mmぐらい残して大雑把に切るのに適している。
基本は荒加工のための道具だと思って差し支えないと思う。
もちろんアイデアしだいでは、様々なことが出来ると思うよ。
バンドソーを固定する
TBS-80バンドソーの後ろ側には台と固定するためのボルト穴があいている。
電動で動く道具だから振動で本体が動くと本来のパフォーマンスが出ないと困る。
スイッチを入れた状態で台から本体が落ちるのもメチャ危険。
台にボルトで固定するが一番いいと思う。
固定しないのであればクランプなどで動かいようにしよう。
バンドソーの刃を交換する場合
刃を交換する時は、刃を取りはずせるように本体をパカッとあける。
張りツマミを解除してゆるめる。
黄色いツマミを回して上記画像の位置になってれば緩んだ状態だ。
刃の張りを説明書通りに設定していれば上記画像のように1cmぐらい隙間があるはず。
刃の交換の時、黒いツマミはいじらなくても大丈夫。
黒いツマミは、刃を取り付けたじょうたいのベストの張りを設定するツマミだよ。
※黄色いツマミを張る状態にしても、刃がちゃんと張らないようなら刃がたるんでしまった可能性があるので、黒いツマミを回して調整する。
黄色いツマミを解除してある状態で上画像のように手で押し込むと、刃の張りがゆるんで刃を取り出せる。
慣れないと結構力がいるので大変かも。
一人で無理そうなら、誰かに押し込んでもらって刃を取りはずそう。
京セラTBS-80バンドソー替刃
どんな道具、機械でも刃物がついているのであれば刃は消耗する。
バンドソーの刃も永久に使えるなんてことはない。
電動糸鋸に比べれば、刃が折れたりするのは少ない。
しかし、バンドソーの刃は輪っかになっていて劣化してくると切れたりする。
無理な加工を続けると状態のいい刃でも切れることはある。
適切な使用方法と適切な刃を利用することで劣化を軽減させよう。
消耗しての交換ならまだしも、不適切な扱い方をして刃をダメにするのは避けたいところ。
6山 標準
TBS-80バンドソーを購入した時に一緒についている刃だ。
幅広い用途に使用出来るみたいだ。
この刃でもある程度の曲線は切れる。
4山 厚板用
刃の山数が4山と少ないので厚い板の切削に適した刃。
14山 薄い木材の曲線切り用
刃の山数が14山と多いので薄い木材の曲線切りに適した刃。
自分は使ったことがないけど、糸鋸に近い使い方が出来るのかな?
もちろん中をくり抜くように切ることは出来ないけどね。
使った感想
卓上バンドソー「リョービ(京セラ)TBS-80バンドソー」の各部名称と使い方を簡単に説明してみた。
数万円する機械や道具はDIYでは慎重に選びたいので、購入前には結構悩んだ。
結果、これを選んだことに後悔はないし、めっちゃ使えてる。
人それぞれバンドソーを使いたい理由は違うと思うので、自分の目的にあったバンドソーをぜひ見つけて欲しい。
TBS-80の購入を検討している人は参考にして欲しい。