バンドソー

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電動工具

木工で使う「卓上バンドソー」の仕組みの解説とスペックの比較

プロが使うバンドソーってのは価格も10万円以上するし、とにかく大きい!

バンドソーを使う理由は、バンドソーにしか出来ないことがあるからだ。

丸ノコでもなく、トリマーでもなく、テーブルソーでもなく、バンドソーを使う理由。

イメージ的には、電動工具のジグソーに近いような気もするけど間違ってたらゴメン。

ただ、ジグソーは刃が上下動するのに対し、バンドソーは一方向に回り続けるのが違いかな。

とりあえず、バンドソーとはどんな機械なのかを簡単に説明しようと思う。

最後に卓上モデルの機種のスペック比較もするので検討の参考にして欲しい。

帯状の刃が回転する

まず、バンドソーと言う名前から考えてみよう。

バンド(帯)、ソー(刃)、つまり「帯状の刃」が回って切断する工具ということ。

なので「帯鋸盤」と呼ぶ人もいる。

自分の使っている「リョービ 卓上バンドソー TBS-80」で、卓上と言うだけあってDIY用の小さなバンドソーになる。

バンドソー

内部はこんな感じで出来てる。

仕組みはいたってシンプル。

バンドソー

刃物をの部分を赤で示してみた。

帯状の刃は端から端までつながっていて、外すと丸い円になっている。

回転方向は矢印の方向。

これがグルグル回って木材を切断する。

確かに帯状の刃(バンドソー)になっている。

回転は一方向の回転をループする。

手道具のノコギリは引く時に切るわけだけど、刃が一定幅までしかないので一度戻してまた引いて切っていく。

バンドソーは一方向に回るので、ずっと引きっぱなしとイメージすると、どれだけ効率的かわかると思う。

糸鋸盤(いとのこばん)との違い

パッと見が糸鋸盤のように見えるが、糸鋸とは動き方が違う。

糸鋸はストレートの刃を上下に固定して、往復運動で切削するもの。

厚い木材などを切るのも苦手。

刃も細いので負荷がかかると折れてしまう。

厚みの薄いものを加工するのには適していると思う。

刃がストレートなので、ドリルで穴をあけ穴の中に通してから刃を取り付けると穴の内部から切ることも出来る。

これは構造上糸鋸盤にしか出来ないこと。

バンドソーの刃は、端から端までつながっているから穴に通しようがないんだよね。

その変わりバンドソーは厚みのある材を切ることができる。

もちろん、その厚みは機械のパワーや最大切断幅によってかわってくる。

バンドソーは曲線を切ることが出来る。

曲線を切る用の刃もある。

綺麗な切り口ではないが、ある程度の形にする荒取りとして非常に優秀。

最大切断幅とフトコロ寸法

フトコロ

このリョービ 卓上バンドソー TBS-80の最大切断幅は80mm。

柔らかい木材なら80mm。堅い木材なら50mm。が限度らしい。

DIYで使うなら十分だと思う。

普段7、8cmの木材を中々挽こうと思う場面は少ない。

ただ、自分のやりたいことが、それ以上の切断幅がないと出来ない場合は、切断幅が広いものを購入する必要がある。

その場合は卓上ではなく、据え置きタイプで木工所にあるようなものになると思う。

バンドソーふところ

もう一つバンドソーを選ぶ基準として「ふところ寸法」がある。

バンドソーは、ふところの中に入るものしか切ることは出来ない。

ふところが狭いと広い幅の材が通らないんだよね。

曲線切りなんかするときなんかは材を回しながら切ったりするからフトコロが広いほうがやりやすい。

リョービTBS-80バンドソーで実際に曲線切りをしている動画。

動画で見るとわかりやすいのでぜひ見て欲しい。

DIYで使える卓上バンドソースペック比較

  リョービ(京セラ)TBS-80 藤原産業 SK11 木工用バンドソー SWB-300W 高儀 EARTH MAN 卓上木工バンドソー RBS-195A
価格 廃番?(以前は28,000)ぐらい 28,000円ぐらい 22,000円ぐらい(以前は17,000円ほどだった)
加工能力厚 80mm 90mm 80mm
フトコロ寸法 280mm 225mm 195mm
テーブル寸法 292mm×292mm 300mm×300mm 300mm×300mm

購入の際に気になりそうな所をピックアップして比較してみた。

切れる厚みはどれも似たような感じだけど、SK11が90mmの厚みが最大で切れる。

しかし、フトコロ寸法を見るリョービが圧倒的。

自分はこのフトコロ寸法を見てTBS-80に決めた。

京セラ(旧リョービ)卓上バンドソーTBS-80

スペックの気になる所

  • 切断できる厚み:やわらかい木80mm 硬い木50mm
  • ふところ寸法:280mm
  • テーブル寸法:幅292×奥行292mm
  • 45℃傾斜
  • コード式

材料を乗せるテーブルが45℃に傾斜もできるが、自分はあまり使わない。

ふところの広さを活かした木材の曲線を切るのに向いている機種だと思う。

木材の縦挽きにも使用できるが、切断面の綺麗さを求めるものじゃない。

自分はデザイン上、曲線の下書きをした後その線に沿ってバンドソーで加工していく。

その後、加工した部分を綺麗に成形していくのにバンドソーを使っている。

SK11 木工用バンドソー SWB

スペックの気になる所

  • 切断できる厚み:90mm
  • ふろころ寸法:225mm
  • テーブル寸法:幅300×奥行300mm
  • 45℃傾斜
  • コード式

ネットでのレビューを見ると

  • 価格が安い
  • 材料を乗せるテーブルの精度が結構いい
  • 音が静か
  • 切れが良い

など評判は結構いいみたいだ。

自分はTBS-80にしたが、大き目の材料の曲線切りをしないのであれば、SK11でも良いと思う。

高儀 EARTH MAN 卓上木工バンドソー RBS-195A

スペックの気になる所

  • 切断できる厚み:最大約80mm
  • ふところ寸法:約195mm
  • テーブル寸法:幅300×奥行300mm
  • 45℃傾斜
  • コード式

京セラとSKⅡと比べるとスペック的には一番下になる。

その変わり価格も一番安い。

SKⅡとスペック的には似た感じだけど、ふところが3cmぐらい狭い。

それを気にしないのであれば、高儀のバンドソーを検討してもいいかもしれない。

バンドソーはどんな人がどんな場面で使っているのか?

同じ木工でも、小型なもなから大型のものまで沢山あるけどDIYなら今回紹介したような卓上バンドソー一択だと思う。

そもそも、大型のものは電源に動力を必要とする。

木材の製材屋さん

丸太を製材するような所では大型のバンドソーを使用している。

ここで板状に切断された木材のことを荒材なんて言ったりする。

製材屋さんのバンドソーは、卓上などとは刃物の大きさも桁違い。

機械と言うよりは設備。

無垢の家具を作っている人

中型のバンドソーを使用している人が多い。

製材された荒材を購入して乾燥させ必要な時に任意の厚みに縦挽きしたりする。

卓上に比べれば断然大きいし重いので、一度置いたらよほどのことがないと動かさない。

彫刻や工芸なんかしている人も材を切り出すのに持っているかもしれない。

DIYをしている人

小型の卓上バンドソーを使用している人が多い。

っていうか家庭で使用できる100Vとなると必然的にそうなるんじゃないかな?

卓上の本体はプラスチックなどで構成されている部分が多いので、プロが使うような動力の機械よりは使用頻度が高いと壊れやすいと言わざるを得ない。

しかし、プロが使うようなものに比べれば安価で手に入るのがメリット。

バンドソーを持ってるということはDIYの中でも中級者以上の人だと思うけど、あると木材加工の幅が広がる。

プロだって使っていけない理由なんてないし、小さいものの加工などは大型の機械を動かすよりは手軽なので好んで使う人もいると思う。

京セラTBS-80バンドソーを購入した感想は下記記事を読んで欲しい。

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