ドリルドライバーもしくはインパクトドライバーでビスを使ってDIYする人はたくさんいると思う。
ビスを使えば、難しく時間もかかるホゾなどの組手を使わなくても気軽に形にすることが出来るのでとても便利だ。
ビスも長さだけじゃなくて、それぞれ特徴のあるビスもある。
DIYでは、どれを使うのが正解なんてないと思うけど、ビスの特徴を知れば「こんな場面では、このビスだな!」ってなると思う。
まずはDIYで良く使うであろうビスの種類を見ていこう。
目次
ビスと木ネジ
ホームセンターにビスを買いにいくと、ビスの他に木ネジってのもあって、「見た目には違いはなさそうなんだけど、木材に打つから木ネジがいいのかな?」なんて思ったことはないだろうか?
木ネジは木と木を接合するのに適している。
ビスとネジで悩まれる人もいるかもしれないが、ビス=ネジと考えていいらしい。
ホームセンターでDIYで好まれるSPF材なんかによく使う「コーススレッド」も木ネジの一種なんだよ。
大工さんもコーススレッドの半ネジを使っている人が多いんじゃないかと思う。
木材同士を隙間なく打てることから木ネジは半ネジのものが有利。
薄い木材の接合の場合は、ネジの部分が少ないと効きが悪いから全ネジを使うなど臨機応変に対応したい。
何を木ネジで何をビスと呼ぶのは人によっても全然違っていたりするし明確な定義も曖昧なんだよね。
だから、それほど神経質にならなくてもいいと思う。
ただ、木ネジと名のつくものは薄い鉄板などに使うのは強度が足りないので、木と木の接合のみとなる。
ツーバイフォーのSPF材なんかを使ってDIYするなら、半ネジのコーススレッドでいいんじゃないかな。
ビスの材質
ビスの材質は
- 鉄(クロム・ユニクロメッキ)
- ステンレス
ビスを購入する時、袋や箱にユニクロメッキとか書かれているのを目にしたことはあるんじゃないかな?
材質 | 鉄(クロム・ユニクロメッキ) | ステンレス |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
錆びやすさ | 錆びやすい | 錆びにくい |
適正用途 | 屋内 | 屋内・外 |
表の通り、ステンレスの方が錆に強いんだけど値段が高い。
なんでもかんでもステンレスのビスを使っていたら財布に厳しい。
屋内で使うのであれば、ユニクロメッキ・クロムでも全然問題ないと思う。
逆にウッドデッキなんかのように雨にさらされる場面ではステンレスのビスを使った方がいいと思う。
コーススレッド
ちなみに、コーススレッドの意味は
「コース」=「目が粗い」
「スレッド」=「ネジ山」
つまり、ネジ山の目が粗いビスってことになる。
下穴をあけることなく使えるビスって言われているけど、幅のある板で際に打たなければ大丈夫だと思うけど、際に打つとかなりの頻度で割れるよ。
家具の製作とかだったら絶対に下穴をあけることを推奨する。
適当でいい自分で使う作業台の製作とかだったらそのままビスを打ってもいいと思うけど、その場合もスリムビスとかの方がいいかもしれない。
コーススレッドのビスの長さは色々あるので、自分で使いたい長さのビスを選べばいいと思う。
全ネジと半ネジの違いについては下記記事を読んで欲しい。
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半ネジ
ツーバイフォーのSPF材を使って何かを作る場合など活躍するビス。
インパクトドライバーととても相性がいい。
大工さんもこのコーススレッドのビスを長さごとに揃えて使っている。
錆びて頭が取れた場合は「スポッ」って抜けてしまう。
屋内で使うものに適している。
って言うか自分は半ネジしかほぼ使わない。
全ネジ
コーススレッドの全ネジ、錆びて頭が取れたとしても接合した両方の木材にネジ山が入っているので木材同士が取れにくいので屋外のものに使うにはいいかもしれない。
自分は屋外で使うの想定したものをあまり作ることがないので、今考えても使用したことがあまりない。
薄い板の接合で半ネジだと弱いと感じた場面で使うことはたまにあるぐらいだ。
スリムビス(細ビス)
スリムビスは、コーススレッドよりも少し細く、山のピッチも若干細かくなっている。
下穴をあけず打った時にコーススレッドよりも割れにくい特徴のあるビス。
ただ、ビス頭がコーススレッドに比べると小さいので、木材をおさえる力は小さいともいえる。
強度的に心配になるかもだけど、「少し弱いかな?」と思ったらその分本数を打てば問題ない。
タッピングビス
タッピングビスは、基本的には下穴をあけてから使うもので、下穴をあけてからタッピングビスを入れることで穴の内側にネジを刻むビス。
タッピングは「タップ」する、下穴にネジ跡をつけるって意味からきてる。
木材以外でも使われるビスだけど、木材にもつかえる。
トラス頭タッピングビス
トラス頭タッピングビスは、ネジ山が頭の部分まであり、隣のコーススレッドと比べるとわかると思うけど頭がかなり大きい。
ビスで固定した時に木材を受け止める面積が大きいのでしっかりと固定できる特徴がある。
棚受けの金具なんかの取り付けをするのであれば、頭が少し出っ張ってはいるが薄く湾曲しているので邪魔になりにくい。
ナベ頭タッピングビス
ナベ頭タッピングビスは、棚受け金具を木材に取付けたり、本棚などを作る時に内側からL字の補強金具を入れたりする時に使ったりする。
その他、木製のテーブルにアイアン脚などを取付けたりするのにも使用できる。
ちょっと、ボコッと出っ張った頭が無骨な感じを演出できるかもしれない。
ボルト
ビスとは違うけど、木工でもたまに使うから紹介しておく。
DIYで使う卓上の電動工具をテーブルに取付ける際とかに良く使う。
分厚い木の板をテーブルにした時なんかの脚の固定とかにもボルトを使ったりする。
テーブルと脚をボルトで固定する時はテーブル側に鬼目ナットを取り付ける必要がある。
ボルトを目立たせたくない時は、座ぐりビットでボルトの厚み分掘って、ワッシャーを入れてからボルトを通す。
ボルトの締め付けに耐えられるように大き目のワッシャーがいいかもしれない。
ワッシャーは、力のかかる部分を広範囲に分散させてくれる役目がある。
ボルトだけをギュウギュウ締め付けると木材にめり込んでいってしまうのを防ぐ。
こんな風に座ぐりをしてからボルトを入れるとボルトが出っ張ってないので安全だ。
まとめ
木工でよく使うであろうビスだけを紹介してみました。
とりあえず、これだけ知っておけば、ホームセンターで迷わなくて済むと思う。
ツーバイフォーのSPFで何かを作ろうと思っている人は、コーススレッドの半ネジとスリムビスが約に立つと思う。
ビスを使えば簡単に木材を組み立てられて、形になるまでが早いから時間のない人でも出来ると思う。