みなさんは木材の接合をどのようにしておられるだろうか?
DIYで多いのが「ビス」で止めるんじゃないでしょうか?
木工DIY中級者ぐらいになると「ダボ」で止めるって人もいるかもしれませんね。
仕上がりの見える所に「ビス」が見えるのは嫌だなぁ。
「ダボ」は連続したダボを正確に穴を開け接合するのは難しいしなぁ。
そんな時に「ジョイントカッター」の出番だよ。
ジョイントカッターで出来ること
ジョイントカッターで出来ることは沢山ある。
他の電動工具を使わずに作ることも可能。
ジョイントで組み立てられるから組み立てが楽。
簡単で精度の高い接合が出来るよ。
家具作りのプロだって愛用してる人がいるくらいだ。
ホゾ組や組手などから見たら強度は落ちるがDIYでは十分すぎる強度だと思う。
板をはぎ合わせる
幅が狭い板をつなげて大きな板にしたいって時があると思う。
テーブルの天板のような大きな板にしたい。
そんな時、板と板をつなげることを「板矧ぎ(いたはぎ)」とか板を継ぐなんて言ったりする。
幅の狭い木材をくっつけたい。
ボンドだけでもつくけど、天板みたいに面積の大きいものには強度が心配だと思う。
ジョイントカッターのビスケットを入れる場所に墨付けをする。
ビスケットを入れる間隔は好みですが、20cm間隔とか30cm間隔とか木材の長さとか、キリのいい本数だとかで決めればいいと思う。
ビスケットは木材の真ん中辺りに入れたいので、真ん中辺に墨付けをする。
ジョイントカッターの印と木材につけた墨を合わせる。
自分の使っているジョイントカッターは古いタイプなので、最新のジョイントカッターなら目盛りは赤くなってるので見やすいと思う。
次は、ビスケットを入れる場所の墨に合わせる。
ジョイントカッターのフェンスに三角の先を墨に合わせる。
これも最新型のジョイントカッターなら赤い印で見やすいと思う。
位置合わせが終わったらスイッチを入れ、材料を抑えジョイントカッターを押し込めば刃が勝手に出るので一番奥まで押し込めば加工できる。
普段は刃物は本体の中に収納されているので、電動工具の中では使用方法を間違えなければ安全な工具じゃないかな。
加工し終わると、ビスケットが入る穴が開く。
ビスケットは、こんな感じのもの。
確かにビスケットと似ている。
時々、ジョイントカッターのことをビスケットジョイントと間違えて言ってしまうくらいだ。
実際、ビスケットジョイナーって商品もある。
接合した木材と加工した穴にボンドを入れビスケットを入れる。
二つの板を接合する時は気持ちよく入るので、なんだか楽しい。
気持ちいいぐらピッタリだ。
ジョイントカッターがあれば、短い材料を繋げ合わせて大きな板にすることが可能だよ。
実際にジョイントカッターを使っているを動画で見て欲しい。
一見、扱いが難しそうな電動工具だけど、使ってみると「え?こんな簡単」ってなると思う。
この後は「クランプ」などで圧着すれば、より強度が上がる。
コーナージョイント
DIYで作るものと言ったら、本棚、飾り棚、テレビボード、キャビネット、など様々あるが結構「箱物家具」なんだよね。
箱を制するものはDIYを制す。
って言うのは今自分が思ってるだけなんだけど。
この写真はすでに、ビスケットを入れてあるんだけど、こんな感じのL型の接合は「箱物家具」に必須だよね。
ジョイントカッターを使って、どんな感じにやるのか説明しようと思う。
木材を繋ぎたい位置で、ビスケットを入れたい位置に墨付けをしていく。
ビスケットを入れた箇所に墨付けが出来た。
どっちから加工してもいいのだけど、まずは側板になる部分(立つ部材)を先に加工する。
この時も、ビスケットを入れる位置と木材の厚みの真ん中につけた墨を元に加工している。
底板になる部分を加工している。
今回は板の厚みが同じなので、板の厚みのセンターに合わせてあるから画像のように加工すれば組んだ時ピッタリになる。
墨の位置にすべて穴を開けることが出来た。
組み合わさる場所とビスケットの穴にボンドを塗る。
もう片方の板をビスケットに入れて接合する。
綺麗に接合できた!
後は「ハタガネ」なんかを使って圧着させボンドが固まれば、より強度が上がる。
ダボとビスケットの接合の違い
ここまで読んで「ダボ」で良くね?
と思われる人もいるかと思う。
ダボはダボのサイズに合った丸い穴を開ける訳だけど、接合する板両方に寸分たがわない位置に穴を開ける必要がある。
それもダボを3cm間隔とかで連続で入れるとなったら2つ穴が合っていても1つずれていたら入らない。
その点、ジョイントカッターは、ある方向に少し遊びがあるんだよね。
ビスケットの接合は上画像の矢印の方向には、ほぼ動かない。
ビスケットの接合は上画像の矢印の方向には少し動く。
なぜ動くのかと言うと矢印の部分に隙間が少しあると思う。
このおかげで余裕が生まれるんだよね。
実際ビスケットを入れた状態でずらしてみた。
こんな感じでボンドを塗って接合してからでも位置合わせが出来る。
仮に上画像の矢印の方向に遊びがあると、段差が生まれやすい。
この段差を後でカンナを掛けるのは容易ではない。
カンナがない人はサンドペーパーでサンディングをして平らにするしかなくなる。
画像の上下にズレないってのはとても意味があるんだよね。
ビスケットの素材と大きさ
ジョイントカッターのビスケットは「ブナ材等を圧縮」して作られている。
ボンドを塗ると、水分を含んで膨張する。
これに接合がさらなる強度が生まれる要素って感じ。
ビスケットの大きさ
- #0 長さ47mm 幅15mm
- #10 長さ53mm 幅19mm
- #20 長さ60mm 幅23mm
厚みは全部4mm。
ジョイントカッターには切り込み量を調節するダイヤルがついている。
これを、0、10、20、に合わせればビスケットの規格に合わせた掘り込みが出来るって訳だ。
自分が製作するもののサイズに合わせて掘り込み量とビスケットを選べるようになっている。
まとめ
ジョイントカッターは良く使う人と、あまり使わない人で極端に分かれるような気がする。
ただ、板矧ぎ(板継ぎ)には必須になると思う。
- 組み立ての接合をビスでやるって人は、ジョイントカッターの使用頻度は低いと思う。
- 組み立ての接合をビスケットジョイントを使うのであれば、使用頻度はかなり高いと思う。
箱組みだけでなく、45°の留めもビスケットで接合できる。
ビスケットジョイントを極めれば様々なことが出来るようになるのは確かじゃないかな。
マキタの18Vバッテリーを持っているなら、マキタの18V充電式ジョイントカッターがおすすめ。
マキタのバッテリーも持っていないなら、他のメーカーで良い物があればそれでも構わないと思う。
バッテリー共有問題については下記記事を読んで欲しい。
-
参考マキタの互換バッテリーは安いが危険!純正で二個持ちで共有がいい。
マキタの充電式の電動工具を使用しているならバッテリー(リチウムイオン電池)が必要。 自分の持っている18Vのインパクトの純正のバッテリーの価格は1万6千円ぐらいする。 初めてバッテリーの値段を知った時 ...
続きを見る