テーブルソーは縦切りは得意だけど、みなさん横切りってどうしてます?
マイターゲージを使うのがもっとも簡単な方法だとは思うんだけど、ある程度の長物の材料に対応したいのと、より安全にカットしたい!
最近そう思うようになったので、海外の動画を参考に自作してみることにしました。
ちょっと長くなるので2回に記事をわけたいと思います。
細かい部分は動画で確認すると分かり易いと思うのでぜひご覧ください。
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目次
クロスカットスレッドとは?
テーブルソーで使う治具、クロスカットスレッドがどんな役割があるのかと言うと。
クロスカット=横切り。
スレッド=そり
テーブルソーの上を滑らすソリのように横切りするための治具って言うとわかりやすいかも。
どんな利点があるのかと言うと
- 利点:
- 安全性: クロスカットスレッドを使うことで、木材を安定して保持できるため、手を鋸刃(のこぎりば)に近づけずに済み、安全性が向上。
- 正確性: しっかりとした固定と安定した移動により、非常に精密なカットが可能。
- 使いやすさ: 大きな材料や不安定な材料を切るときでも、スレッドによってスムーズにカットが行える。
安全性、安定性、正確性が格段にアップするのでは?と個人的には思ってる。
クロスカットスレッドの製作
クロスカットスレッドを自作するにあたって購入した材料やパーツ(部品)などについては下記記事を見て欲しい。
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今回作るクロスカットスレッドは手持ちのテーブルソーに合わせて作りました。
このテーブルソーについては下記記事を見て欲しい。
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スレッド(そり)部分の製作
製作するクロスカットスレッドの大きさはテーブルソーのテーブルサイズに合わせて作ることにしました。
寸法を測って合板を切り出します。
エルアングル丸ノコ定規を使ってカット。
UHMWバーは長いやつを1本購入したので、まずは半分にカット。
カットしたUHMWバーが溝に入りスライドする仕組みにします。
もちろん、この部分は木材でもOKなんだけど、UHMWバーは素材自体が滑りがいいのと、木材と違い湿気で伸縮しないので用途に適していると思ったから今回はこれを採用した。
UHMWバーは、この位置で合板に取付けたいので、少し上に浮かせたい。
手持ちにあったナットが丁度いい高さになるので、ナットの上にUHMWバーを置く。
瞬間接着剤をUHMWバーに少量垂らします。
接着剤を塗ったUHMWバーの上に合板を置き重しを乗っけて接着剤が乾くのを待ちます。
接着剤が乾いたらUHMWバーをビスで合板に固定して、余分を切り落としました。
UHMWバーは素材が柔らかいので、ビスの下穴とビス頭の皿をあけないと、ビスの体積分広がってしまうので、下穴はしっかりあけた方がいい。
部材(パーツ)の切り出し
フェンス部分や延長部分の部材などをテーブルソーでカットしました。
仮置きしてみました。
全体像はこんな感じになる予定。
フェンスの部材を作る
フェンス部分は合板を2枚を接着して厚みを増しました。
はみ出たボンドは鑿で軽く削り取ります。
片面を手押しカンナをかけ平に削り、反対側はテーブルソーでカットしました。
Tスロットトラックを取り付ける
Tスロットトラックを取り付ける前に、余分な所を丸ノコでカットしました。
なんで斜めにカットしたのかと言うと参考にした海外の動画でもやってたから。
主に軽量化とデザイン性のためかな。
なので、四角い形状でも全然問題ないよ。
使用している丸ノコ定規については下記記事を見て欲しい。
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Tスロットトラックを必要な長さにカット。
Tスロットトラックは合板に埋め込むので、その溝を掘ります。
溝は「大入れ治具」を使ってトリマーで掘ります。
Tスロットトラックを大入れ治具で挟んで治具を固定することでTスロットの幅ピッタリで溝が掘れます。
治具が動かないようにクランプで固定して、トリマーで掘ってます。
こんな感じでTスロットトラックの溝を掘ることが出来ました。
Tスロットトラックの接着は、エキポシ樹脂系接着剤を使用しました。
2液をよく混ぜて使います。
掘った溝に接着剤を塗っていきます。
接着剤を塗ったらTスロットトラックを溝に入れてビスで固定。
Tスロットトラックが出っ張ってしまうと、この治具でカットしたい材料を置いた時に浮いてカタカタしてしまうので精度が悪くなってしまうので注意。
合板表面より少し下がってるくらいが丁度いいかも。
フェンスの加工
手前のフェンスの反対外を取り付けるために少し切れ込みを入れます。
切れ込みを入れた部分に差し金を当てて直角を見ながらビスで止めました。
こっちは側は治具の精度とは直接関係なので、そこまで神経質になる必要はないと思う。
フェンス部分にもTスロットトラックを取り付けるので、Tスロットの高さ分削ります。
ルーターテーブルを使用して加工しました。
こういう加工の時、テーブル式になってるとやり易いよね。
ここはトリマーテーブルでも出来るし、テーブルがなくてもトリマーにガイドを装着しても加工できるよ。
ルーターテーブルで段欠きした部分にTスロットトラックを置いてビスで固定。
延長テーブルとフェンス
脱着可能なテーブルとフェンスを作っていきます。
材料の受けを少し広くしたいので、その部分をジョイントカッターで穴をあけビスケットで接合。
ボンドを塗ってハタガネで圧着しておきます。
本体部分と接合する時ビスケットを使用して位置合わせしたいので、ジョイントカッターでビスケット穴をあけます。
延長テーブルは脱着式にしたいので、ビスケットは延長側にだけボンド入れて固定して、本体側には穴にビスケットを入れるだけの構造にしました。
こんな感じでビスケットを差し込んで位置合わせできるようにしました。
まとめ
長くなってしまったので、続きは次の記事をご覧ください。
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記事では伝えられない部分は動画を参考にしてくださいね。
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