ホームセンターのカットサービス以外で木材をカットしたいって思った時に最初に購入を考えるのが丸ノコだったりすると思う。
3cm角ぐらいの木材であれば手鋸でも切れるかもしれないが、テーブルの天板用の板を手鋸で切るのはとても大変だと思う。
電動丸ノコがあれば、楽に早く綺麗に切断することが出来る。
その分、危険度は増すから使用には注意が必要だ。
丸鋸に色んなメーカーから販売されているし、種類も豊富なのでどれを選んでいいかわからないって人もいるかもしれない。
DIY初心者向けに使用目的に合わせて選べるように選ぶポイントとお勧め機種を説明したいと思う。
刃径の大きさ
手持ち丸鋸の刃径の主流は、125mmと165mmだと思うけど、147mm・190mmのタイプもある。
まず、「自分がどんな物を作りたいのか?」、もうちょっと言うと、「どんな物を作ることが多いのか?」
それによって、どれくらいの深さが切れればいいのかをイメージする。
この丸鋸には直径165mmのチップソーが取り付けてある。
丸鋸のベースから刃を全開で出した状態。
これが、この丸鋸の切断深さの限界値。
ベースからどれぐらい刃が出ているのか完全スコヤで測ってみると「約66mm」だった。
つまり6.6cmの厚みの木材が切断できるってこと。
まず、DIYで6cmの木材を切るなんてことはないと思う。
実際には最大6cmぐらい切れるけど、2cmとか3cmぐらいで使用するのがベター。
6cm切断可能だからって、Maxの深さで連続で使用するとモーターに負荷がかかるからあまり推奨しない。
なので、DIYで選ぶ手持ちの丸鋸は125mmか165mmの刃が使える丸鋸で十分じゃないかな。
充電式・コード式
充電式・バッテリー式の違い
- コード式はAC100Vのコンセントから電源を取る。
- 充電式はバッテリーから電源を取る。
という簡単だけど明確な違いがある。
ちょっと前まではバッテリー式はパワーが足りないなんて言われていたんだけど、技術の進化でコード式と同等、体感的にはバッテリー式の方がパワーが強いと感じることさえある。
今現在から購入するのに、あえてコード式を選ぶ理由は価格が充電式をフルセットで買うよりは安く買えるってぐらい。
コード式は使用する時、コードの範囲内に制限される。
丸鋸で木材を切断中にコードが引っ掛かったりしてコードがつっぱって、うまく切り進むことが出来なくなったりする。
コードが突っ張ると、意識がそっちに向かうので注意が必要、ケガする時ってそんな時が多い。
また、間違ってコードを丸鋸で切断してしまう可能性もある。
丸鋸を使いたい時も、コード式は線を伸ばしてコンセントにさす、かたずける時はコンセントを抜いてコードを丸めてかたずける。
言葉にすると簡単なことだけど、このちょっとが実際には非常に面倒なんだよね。
これから丸鋸を買うのであれば、充電式をお勧めする。
チップソーの刃数(歯数)
丸鋸を買うとチップソーがついた状態だと思う。
丸鋸を購入する時には関係ないかもしれないが、チップソーを追加で購入する時の参考にして欲しい。
チップソーの刃数について
- 横挽きなど繊細で綺麗な切り口にしたい場合、刃数の多いチップソー
- 縦挽きなどカットスピードを速く切りたい、厚い木材などの場合、刃数の少ないチップソー
刃数が多いチップソーは切断面は綺麗になるが刃の数が多い分抵抗が多くなるから切断スピードは遅くなるのと、厚物には不向き。硬木・仕上げ・薄いものを切るのに適している。
刃数が少ないチップソーはバリが出やすいが、縦切りなどを効率良く切りたい場合や厚物を切る時に有効。
チップソーの刃の表に「直径、厚み、穴径、刃数」の表記がある。
画像のように
「165×1.5×20×45P」ってのがそれにあたる。
刃の外径が165mm、刃の厚みが1.5mm、穴径が20mm、刃数が45、ってこと。
刃の外径が165mmのチップソーのスタンダードは50P前後。
丸鋸を購入した時についていたチップソーの刃数を基準に使ってみて判断しよう。
45P~55Pぐらいの中で選べばいいと思う。
DIYで使う場合は横切り縦切りとチップソー付け替えるのは面倒だし、ある程度オールマイティーに使える刃数がいいと思う。
※刃数が多すぎると切断スピードは遅いし、縦切りには不向きになるよ。
DIY初心者にお勧めな丸鋸
ライトユーザー向け
ハイコーキ電気丸のこFC6MA3 コード式
充電式ではなくコード式だけど、価格が1万円ほどで、DIY初心者が手の出しやすい価格。
安い丸ノコは精度の悪いやつも多いと思うけど、この丸ノコはネットのレビューも比較的好評。
値段の割に直角精度もしっかりしているみたいなので、とりあえず丸ノコがどんなものなのか使ってみたいって人は迷わずこれ。
ハイコーキ18Vコードレス丸のこ FC1806DA 充電式
この丸ノコは上の1万円の丸ノコのコードレス(充電式)。
価格は2万ちょっとするが、価格の違いはコードレスになったことによるバッテリーや充電器だと思う。
バッテリーと充電器とケースまでついて2万円ほどは、他のハイクラスな丸ノコと比べても断然安い。
コード式は価格が安いが、初心者にとっていいことばかりではない。
コードがあることによる危険があるからね。
コードを踏んで作業台が丸ノコが落ちるとか、切ってる最中にコードが突っ張って気を取られて押さえている力が抜けキックバックが起こる、なんてこともコード式にはあるからだ。
コードがあると収納する時にも邪魔になるし、邪魔にならないよう巻くという手間がかかる。
どうしても予算1万円ってわけでないのであれば、こっちの丸ノコがオススメ。
ヘビーユーザー向け
マキタの18V 165mm充電式丸のこ HS631DRGXSB
刃の直径は165mmで切断最大深さは66mmなのでDIYで使う分には切断できないものはほぼないと思う。
マキタの18Vのバッテリーの電動工具をすでに持っているか、これから他にもマキタの18Vの電動工具で揃えたいって人向け。
18Vのインパクトドライバーとかを持っているのであれば、本体だけ買えばインパクトドライバーのバッテリーで使用できる。
使いやすさやパワーはDIYモデルとは比べ物にならない。
これからがっつりDIYをやっていくし、いい道具を揃えたいって人はこういう丸ノコがおすすめ。
鮫肌チップソーで木材を切ったことがあるけどマジで切れ味いいよ!
これがあれば、マキタ18Vシリーズの電動工具とバッテリーが共有できる。
すでにマキタの18Vバッテリーを持っている人は本体のみの購入で済む。
鮫肌チップソーもついている。
ハイコーキ
ハイコーキの18Vの充電式丸のこ C18DBL
刃の直径もマキタと同じ165mmのタイプ。
ハイコーキの18Vをバッテリーをすでに持っているなら、この丸鋸になるんじゃないかな。
大工さんにも使われているぐらい耐久性・パワーなどがある。
マキタの商品と比べても遜色はないし、ハイコーキの方が優れているってファンも多い。
電動工具はハイコーキって決めている人は、こんな丸ノコがおすすめ。
集塵(防じん)で選ぶ
マキタ18V充電式防じん丸ノコ KS511DZ
丸ノコをしばらく使ってわかったんだけど、丸ノコの集塵ダクトがあり、それを集塵機とつないでも結構な切屑が出る。
やらないよりはやった方がましって感じだ。
丸ノコの刃が2mmと仮定すると、その2mm分を切りながら進む。
その切った2mm分の体積は粉塵となりまき散らされる。
根本的にもっと集塵したいなら、この「防じん丸ノコ」が必要。
まき散らされる粉塵をカバーで防いで集塵する。
とても合理的な仕組みだ。
部屋の中でDIYするのであれば、これ一択だと思う。
もちろん別途集塵機を購入する必要はあるけどね。