丸ノコで直角に切るためのガイド定規は持ってるんだけど、どんな角度でも墨線通りに切れる治具があると便利なので自作することにしました。
作ると言っても以前作ったトリマーのストレートガイドと構造的にはまったく同じっす。
端材とか余りの材料で作れる簡単なものなので気楽に読み進めてね。
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こんな人におすすめ
自分は「エルアングル Plus 併用目盛 1m 」ってのがあるので直角にカットすることは出来るんだよね。
「じゃあ何でわざわざ作るんだよ?」って感じなんだけど、このガイド定規の不得意とする部分を補ってくれる。
この市販のエルアングルは基本的には直角に特化してて(角度をかえられるガイド定規もあるよ)、直角以外の角度を切る時、ちょっと不便なんよね。
そもそも、ガイド定規に丸ノコに沿わせて切断するんだけど、刃が当たる位置はガイド定規よりも離れた箇所になる。
切り出し(手前)は、墨線と丸ノコのトップガイドを合わせたりすればわかるけど、奥の方はガイド定規をどれだけ傾ければいいのかわからない。
丸ノコのベースプレートの端から刃までの距離を測って、手前と奥に印をして線を引くみたいなことをしなければならない。
このエルアングルは裏側にガイド定規が90°になるようにフェンスが取り付けされている。
なので90°で切る時はしっかりとフェンスを当てることでカットが安定するんだよね。
角度切りの場合は、このフェンスを当てることができないのでカットも不安定になりがち。
まぁ、このガイド定規でも狙った墨線で切ることも出来るんだけど、自分的にはちょっと不便に感じたんだ。
同じように感じた人なら、今回の治具は作ってみる価値はあるかも。
丸のこガイド定規の材料
使用する材料は、12mm厚の合板と2.6mm厚のMDF材。
これを必要な大きさにカットして治具を作ります。
2.6mm厚のMDF材は5mmぐらいの厚みがあってもいいと思う。
たまたま手元にあったから利用するだけだよ。
なるべくお金をかけずに作りたいので、余った材料で作る。
材料としてはこれだけなんだけど、ボンド、ビスなどが必要。
材料の切り出し
12mm厚の合板を85mmで切ってます。
丸ノコはこれに沿って切ることになるフェンス部分になるやつ。
僕はテーブルソーで切ってるけど、なければ丸ノコを使ってもOK。
実際に完成した時に使ってみたけど、これぐらいで問題なく使えた。
ちょっと長いのでスライド丸ノコでカット。
治具の全長になる部分で800mmでカットした。
長ければ長いほどカット幅は大きくなるけど、取り回しが悪くなるので、これぐらいが丁度いいと思って800mmにした。
丸ノコのベースプレートの端から刃までの距離が90mm。
フェンス部分が85mmなので、
85mm+90mm=175mmで、最後丸ノコで余分を切り落として完成とするので余裕を見て180mmでMDFをカットします。
材料の切り出しが終わった。
必要な材料は、たったこれだけです。
治具の組み立て
フェンス部分の裏にボンドを塗って竹ブラシで伸ばしてます。
はみ出した余分なボンドをウエスと拭き取ります。
ビスで止めるまでの仮固定でクランプ。
ビスの頭が出っ張らないように皿取錐でビスを止める位置に皿取り。
合板の厚みが12mmなので10mmの皿ビスを使いました。
ビスでとめていきます。
ビスの頭が出っ張ってないことを確認。
余分な所を丸ノコで切り落とします。
ゼロクリアランスの丸のこガイド定規の完成です。
丸ノコで最後に余分を切り落としたことで、治具の端と丸ノコのベースプレートの刃までの距離が0距離となり、治具の端(MDFの端)が丸ノコの刃の位置と同じとなる。
木工DIYでは刃の位置がわかるってのは本当に使いやすくて便利なんよね。
治具を使って角度切り
実際に直覚ではない斜めの墨線を引いて、その線通りに丸ノコで切ってみます。
この治具には滑り止めをつけていないのと、押さえつけるための取っ手(持ち手)もないので両面テープで材料と治具を固定します。
墨線に合わせて両面テープに治具をくっつける。
後は丸ノコを治具のフェンスに沿わして切るだけ。
墨線通りに綺麗に角度切りが出来ました。
治具の手前に角棒を治具に対して90°で取り付けて材料に角棒(フェンス)当てて切れば直角ガイド治具にもなる。
ただ角度切りの時にこの治具を使いたいので裏に角棒を取り付けると邪魔になるので自分は取付けない。
完成した治具はトリマーのストレートガイド治具に見た目が同じなので間違えないように「丸ノコ定規」って書いておいた。
持ち手をつける場合
治具に持ち手(取っ手)をつけようと思ったんだけど、丸ノコが干渉してしまうことに気づく。(すっかり忘れてた)
せっかく作ったのに残念。。。
なので持ち手をつける場合は丸ノコと干渉しないように画像のようにする必要がある。
だけど、自分は角度切りの時だけ使いたいだけなので両面テープで固定するので持ち手はなくても問題ない気がする。
まとめ
丸ノコを使って直角に切れる治具ってのは市販品で様々あるけど、ゼロクリアランスのガイド定規ってのはあまり見かけない。
って言うか、ゼロクリアランスってのは治具と刃が0距離であるため、刃と治具が接触してしまうことが多々ある。
厚みの違うチップソーに交換した場合も治具とのクリアランスが変わってしまうので注意。
丸ノコのメーカーや型、刃からベースプレートの端までの距離、様々な要因でゼロクリアランスが維持できなくなっちゃう。
なので治具を作った時の丸ノコと治具を作った時のチップソーの専用治具として使うほうがいいと思う。
そういった理由もあるのでメーカーはゼロクリアランスの治具ってのは販売しづらいんじゃないかと考える。
使う人の理解度も必要になる専用の治具ってのはニッチすぎるってことやね。
簡単に作れる治具だし、作っておけば必要に迫られた時に深く考えることなく角度切りが出来るので、めっちゃ便利!
思ってる以上に重宝します。
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