木工やDIYの作業中には、欠かせない課題の一つが粉塵問題。
木材の切削や研磨作業などによって発生する粉塵は、作業環境を不快にするし、健康にだって悪影響を及ぼす可能性があるよね。
木工は好きだけど、「木屑まみれになるのはちょっと」って人も多いかと思う。
以前は集塵機(掃除機ともいう)ホースをそのまま電動工具に差して使ってたんだけど、フィルターが詰まりやすく、その度にフィルター掃除をするのが面倒だった。
最近はサイクロン式集塵にして、めっちゃ良かったので紹介したい。
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サイクロン式集塵機とは
集塵機を直接、切り屑の出る電動工具につなげるのではなく、間にサイクロン式集塵が入る形になる。
サイクロン式集塵機自身は電動で動く仕組みはなく、集塵機の吸う力を利用している。
「集塵したいなら電動工具に集塵機を直接繋げればええやん」っと思うかもしれないが、サイクロン式にするメリットがあるんだよね。
上の写真は、右から切り屑が入ってきて、サイクロンでゴミと空気に分離する。
回転しながら切り屑だけ下のバケツに入っていく仕組み。
実際にはスクリューしてる感じで高速で回って下に落ちてく感じ。
見てると結構気持ちいい。
切屑は下に落として空気だけ集塵機は吸う仕組みなので、集塵機のフィルターが目詰まりしにくい。
木工DIYで集塵機を使っている人ならフィルター掃除が面倒なのはわかってくれると思う。
集塵機は吸う力だけを利用するって訳だ。
もちろん集塵機のパワーがある方が、そもそもの集塵能力は上がると思うけど、今使ってる集塵機でそれほど困ってもいない。
欲を言えば、「自動カンナの集塵だけもう少しパワーがあったらなぁって」思う。
現状は何もしない場合と集塵した場合だと三分の二ぐらいの集塵って感じ。
三分の一は取りこぼす。それが嫌なら良い集塵機を買おう!
「切屑を出す機械」と「集塵機」の間にサイクロンを経由することで集塵能力が下がるのではないか?って意見もあるみたいだけど、自分自身が使った感想では集塵能力は落ちてないイメージ。
もちろん、メーカーにもよると思うし、サイクロン式集塵を自作する場合は、原理を理解して無駄のないよう作らないと集塵能力は落ちると思うけどね。
サイクロン式だとバケツ部分がペール缶とか良くあるんだけど、透明なバケツだと木屑がどれだけ溜まったのかが一目瞭然なので、捨てるタイミングがわかりやすい。
写真ではわかりずらいが、矢印のあたりまで木屑が溜まってる。
実際には、ちゃんと目視でわかるから心配しなくても大丈夫。
自動カンナとかで削ると自分が思うよりも早くいっぱいになってることがよくある。
サイクロン部分はバケツの蓋に取り付いているので、蓋を外せばすぐに捨てられる。
そう!切屑だけ捨てていれば集塵機の煩わしいフィルター掃除をしなくて済む!
もちろん一生やらなくてもいいってわけじゃないけど、掃除の回数は極端に減ると思う。
自分的にはマジでありがたい。
肝心の集塵機の中には切屑が溜まってない。
いかにサイクロンで切屑と空気で分離されているのかがわかる。
ゴミを吸わないので集塵能力のパフォーマンスも落ちにくい。
以前はサイクロン式で使ってなかったからフィルターはちょっと汚れているから掃除しなきゃね。
大量の切屑を出す機械に効果的
「自動カンナ」や「「手押しカンナ」は大量の切屑を出すのはイメージ的にわかりやすいかもしれないが、「ルーターテーブル」も結構な切屑が出る。
切屑は重いのでサイクロン式なら間違いなくサイクロンを取り付けたバケツに入る。
大きい切屑を普通に集塵機で直で吸ってしまうと、フィルターの周りにくっついたりして目詰まりの原因になることで、集塵能力も低下してしまう。
テーブルソーの切屑はどちらかと言うと粉っぽい感じなので、少しは集塵機が吸ってしまうかもしれないが、集塵機に直よりかは絶対にいいはずだ。
ちなみに、ポータブルテーブルソーは集塵が下についてるタイプがほとんどだと思うけど、どうしても切りながら落ちたものしか集塵できず、上に飛んでいくものは集塵できない。
これは集塵どうこうと言うより機構の問題。
テーブルソーで完全に集塵したいなら上からの集塵もしないとダメだと思う。
デメリット
とても理にかなった集塵方法の「サイクロン式集塵機」のどこにデメリットなんかあるんだって話しなんだけど、それはサイクロン式集塵って存在が一つ増えることによって作業部屋を圧迫するってこと。
集塵機のようなサイズの物が一つ余計に増えるってことになる。
つまり場所を取るってこと。
自分のように狭い作業部屋でDIYをやってる人とっては大きな問題かもしれない。
機械から機械へ付け替える時など、集塵機とサイクロンの両方を移動させないといけない場合も面倒かもしれない。
自分は機械同士が近くにあるので、どうにかホースの届く範囲で使用できるので、それほど不便はないけどね。
あと、集塵機のホースをサイクロンのテッペンに差すので、どうしても倒れやすい。
動かないように固定する必要があるかもしれない。
その辺の工夫はDIYの腕の見せ所ってことで。
おすすめのサイクロン式集塵
自分の使っているサイクロン式集塵機は「Oneida ダストデピュティー」ってやつ。
結構前、「何年前だったかなぁ」。
6年前?8年前?、忘れたけど、たぶんそれぐらい。
オフコーポレーションでルーターテーブルを購入した時に一緒に買ったやつ。
一緒についてた電動工具とサイクロンを繋ぐホースが径が自分の持ってる電動工具の集塵ダストにピッタリとハマるので重宝してる。
「ルーターテーブル」はもちろんのこと、「スポークシェーブ自動カンナ」や「「スキルソー(テーブルソー」にもピッタリだった。
それぞれの機械を使いたい時にホースを付け替えるだけ。
普段は1番使うテーブルソーにつけてるけどね。
便利だったから、最近もう一つ購入しようかなって思ったんだけど、いつも品切れなんだよね。
今日は令和5年5月23日で、6月頃入荷予定ってなってるからそろそろ入荷か!
ただし、入荷後は一部仕様変更があるらしい。
この透明で中が少し見える所が本当にいいと思う。
サイクロンの分離も申し分ないし、サイクロン式にしたからといって集塵能力もそれほど落ちる感じがしないのもいい。
使ったことはないけど、透明なバケツだとこれあたりもネットでの評判もいいみたいだ。
「ミスターアルバート ダストサイクロンキット」ってやつ。
オフコーポレーションで「Oneida ダストデピュティー」が手に入らない場合は、自分もこちらを検討しようと思う。
まとめ
サイクロン式の良い所
- 集塵機にゴミが溜まらないのでフィルターが汚れにくい
- フィルターが汚れないので集塵能力が落ちにくい
- 集塵機の寿命が延びる
- サイクロンのバケツのゴミを捨てるだけなので簡単
- 透明なバケツだとゴミの量がわかりやすい
サイクロン式のデメリット
- 集塵機サイズの物が一つ余計に増えるので作業部屋を圧迫する
- サイクロン式集塵機が倒れやすい
- 違う機械に繋げる時は、二つを移動しなければならない
デメリットの部分は、人によっては確かにデメリットかもしれないが、それを踏まえてもメリットの方が大きいと思う。
これから電動工具の集塵を考えている人は参考にして欲しい。
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