自分で木材を切りたいって人が初めて手にする電動工具が「丸ノコ」って人も多いんじゃないかな?
だけど、丸ノコだけ持っていてもフリーハンドで直線に切るのは難しいんだよね。
墨線を引いて、その線を頼りに切ったとしても、定規を利用したカットには直線精度は勝てないと思う。
また、切ってる途中で極端に曲がるとキックバックの原因にもなってしまうから、定規を使った使用が推奨される。
丸ノコのガイドは「市販品のものを購入する方法」と「自分で自作する方法」がある。
端材などがあり自作すればタダで出来るのがメリットだけど、定規がちゃんと直線になっているか、直角で切る定規なら自分で直角を見なければならない。
費用対効果で考えるなら買ってしまった方がいいかもしれないが、DIYの練習と捉えるなら自作もあり。
直線・垂直カットを行うためのポイントを解説したいと思う。
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切断ガイド
フリーハンドで切るにしても、定規を使って切るにしても丸ノコ自体の切断ガイドを利用できる。
ガイドを固定しているネジを緩めてガイドを左右に動かすことで調整できる。
墨線と刃の位置を確認して調整しよう。
違う厚みの刃と交換した時などは調整が必要だと思う。
自分は、あまりこのガイドには頼りにしないで、墨線と刃の位置を確認してる。
私のクセみたいなものだから、ちゃんとガイドの調整さえできていればガイドを使えばいいと思う。
直線に切る定規
直線が出ている木材を定規にして利用できる。
手前と奥をクランプで固定するとズレにくく切ることに集中できるのでオススメ。
無垢の木で作ると、反りや曲がりなどが出るので、合板やアルミなんかがいいと思う。
長い定規だと手前と奥をクランプしても丸ノコを切り進めていくと固定されていない真ん中あたりで左にズレる可能性がある。
定規に押し当てながら切るから、その力に負けてたわんだりする。
真ん中は自分自身でズレないように押える必要があるよ。
先ほどの定規にオフセット板をつけたもの。
刃の位置とオフセット板が一致するのでゼロクリアランスとも言うのかな?
この定規の良い所は、手前と奥をクランプして切り進んだとしても真ん中がたわむことがない。
オフセット板と固定しているからだ。
オフセットとは「相殺する」みたいな意味合いで、丸ノコのベースから刃までの距離をオフセット板が相殺してくれる。
この定規のもう一つの良い所は、切りたい墨線の場所にオフセット板の端に合わせるだけでいい。
いちいち丸ノコを覗き込んで刃の位置を確認しなくてもいいので効率的だよね。
この定規を使用するのであれば、丸ノコの「切断ガイド」を見なくても大丈夫だし、切断ガイドの調整もいらない。
ただし、厚みの違う刃と交換した場合は、ベースから刃までの距離が変わってしまうので注意が必要だ。
長物を切る時用、中くらいの長さの物用、短いやつ用、など数種類あると便利かもしれない。
作り方はいたって簡単で、厚み2cmぐらいのランバーコアを幅7cmぐらいで切ったものにMDFの3mmとかを貼り付ければ完成。
オフセット板は、長めにしておいて後で定規に沿って丸ノコで切り落とす。
そうすることでベースから刃の距離そのものになるから。
この定規を使う時は、手前と奥の墨線に、オフセット板を合わせる必要がある。
入口と出口を合わせれば、セットしたオフセット板の位置で切れるはずだ。
直角に切る定規
直角に切る定規(エルアングル)なんかが一般的だと思う。
大工さんとかはもれなく皆使ってるイメージ。
このエルアングルの裏には突き当てフェンスがあるので、それを直線の出ている木材に当てるだけで、直角を得ることが出来る。
エルアングルの突き当て部分を材にピタッと密着させれば直角になるように出来ている。
ちゃんと直角で切りたい場合は、このフェンスを当てる材が直線が出ていることが必須になる。
オフセット板をつけた直線定規に比べると、これはオフセット板はついていないので、丸ノコのベースから刃までの距離はわからないので墨線を引いたら丸ノコの覗き込んで墨線と刃の位置を確認する必要があるから注意。
直角定規なので、手前の墨線にだけ刃を合わせれば、奥側はは気にしなくて大丈夫。
定規に沿って切れさえすれば90°になるハズ。
もちろん直角定規も仕組みは簡単なので自作で作れるし、オフセット板を付けたゼロクリアランス的な直角定規にも出来る。
シンワの丸ノコガイド定規 エルアングル
エルアングルは各メーカー長さのが各種用意されていると思う。
このシンワのエルアングルは
- 45cm
- 60cm
- 1m
- 1.2m
などがあるので、自分が必要な長さをよく見て購入したほうがいい。
ネットでは1mのものの写真一つを使いまわして、長さの表記だけ変えている場合もあるので、間違って購入しないようにしよう。
使用場面ごとに必要な定規
短いエルアングル定規
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 エルアングル フィット 15cm
幅が短い材料を切る時に大きなエルアングルを使うのはとても使いずらい。
写真のような材料(角材)などは、この定規の方が切りやすい。
エルアングルの持ち手のグリップと材料を掴んで固定することが出来る。
丸ノコガイド
シンワ測定 丸ノコガイド定規 Tスライド 60cm
エルアングル定規だと定規の長さまでしか直線のガイドをしてくれない。
1800mmとかの長さの合板などを同じ幅で縦に挽くときなんかに便利。
エルアングルだと長さが足りない時が出てくる。
上の写真なんかは無理矢理切り進めればなんとかなるかもしれないが、もっと長い材料のガイドはもちろん出来ない。
そういった時に、このガイドなら材料の端をガイドとして、どこまでも切っていける。
材料の端から同じ距離で切っていけるので、同じ幅の材料を切ることが出来るってわけだ。
定規(フェンス)を突き当て部分の材料が真っすぐであることが条件。
丸ノコガイド定規にも長さがあるので購入する時は、自分の必要な長さを確かめよう。
表記されている長さが最大となるので、それ以下の材料しか切ることは出来ないよ。
丸ノコが苦手な場面
丸ノコのガイド定規(エルアングル)とかで材料を直角に切る場合は、赤四角で囲んだ突き当てフェンスを当てて使うのだけど、突き当て部分が少ししかかからない場合、直角精度が悪くなる。
要するに不安定になる。
なので小さい材料を切るのは危ないし、限界がある。
手持ちの丸ノコでは、小さい木材のカットが出来ない。
短いエルアングル定規も、直角の突き当て部分の持ち手部分がどうしても必要になるので、20cm以下などの材は切れないのではないだろうか?
丸ノコを使う最大の理由は「大きな材料をカットするの便利」。
逆に、
- 短くなった角材なら「スライド丸鋸」
- 小さな面積になった板材なら「テーブルソー」
の方が使いやすいし、安全だと思うけど、これらの機械も必要以上に小さいものを切る時は危険度は上がるからね。
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まとめ
丸ノコを手持ちで使う場合は、大きな材料を大体の大きさにカットするのに適していることがわかったと思う。
逆に小さな材料を切るのには不向き。
丸ノコの定規やガイドを使える大きさのものを作るのであれば、丸ノコは大いに力を発揮すると思う。
自分はテーブルソーがあるので、1800mmの材料とかでなければあまり丸ノコを使う場面はない。
テーブルソーは大きな材料を切るのに適していないので、そんな時に重宝する。
丸ノコをテーブルソーのようにして使ったり、パイプにつなげてスライド出来る機構を作ったりすれば丸ノコの可能性はさらに上がるけど、安全面をしっかり考慮しないと事故につながるので自作する人は自己責任ってことになる。
今まで、ホームセンターのカットサービスしか利用しなかった人が、丸ノコを手にすることで自分の意志で切りたい時に切りたい位置で切れる、そういうスキルを手にいれたことになったのは事実なので、ぜひ有効活用して欲しい。
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